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那須川天心が2020年初戦でSBの笠原友希に1RKO勝ち【RISE】

2020.07.13 Vol.Web Original

90秒で3度のダウンを奪う完勝

 RISEの初のテレビマッチとなる「RISEonABEMA」(7月12日、会場非公表)で那須川天心(TARGET/Cygames)がメインでシュートボクシング(SB)の笠原友希(シーザージム)と対戦し、1R1分30秒でKO勝ちを収めた。

 今回の試合にあたり那須川の対戦相手は公募されたのだが、これに笠原が手を挙げ、この試合が実現した。

 笠原は現在19歳。21歳の那須川にとっては初めての年下の選手との試合となる。SB日本フェザー級1位とSBの将来を担う存在である笠原は「キック界の構図を変えたい」とこの試合に臨んだ。

 ともにサウスポーの2人。那須川の左に笠原は左を合わせるなど果敢に立ち向かう。しかし那須川は笠原の右のパンチに左のフックを合わせ最初のダウンを奪う。

 立ち上がった笠原が前に出て左のストレートを放つが那須川は右のフックをかぶせ2度目のダウンを奪う。

 それでも立ち上がった笠原は一矢を報うべくバックスピンキックを放つが、これをさばいた那須川は左ミドルで笠原を下がらせる。ここで右を狙った笠原だったが、那須川がそれよりも速く右フックで打ち抜くと笠原は3度目のダウンを喫し、那須川が1R1分30秒でKO勝ちを収めた。

新型コロナ感染拡大防止でシュートボクシングとRISEが大会を中止

2020.03.24 Vol.Web Original

SBは4・22後楽園大会と5・10浅草大会

 新型コロナウイルスの感染拡大の恐れを鑑み、日本シュートボクシング協会が3月24日、4月22日に開催予定だった「SHOOT BOXING 2020 act.2」(東京・後楽園ホール)と5月10日に開催予定だった「SHOOT BOXING 花やしきExtreme.5(夜の部)・第17回アマチュアSB東京大会(昼の部)」(浅草花やしき・浅草花劇場)を中止することを発表した。

 SB協会は「年間を通して決定しているスケジュールを変更または中止せざるを得ない状況は我々にとってまさに死活問題であり主催者としては苦渋の決断でございます」としながらも「今は、世界的な脅威と化したウィルスがもたらす未曾有の危険を顧みず興行を強行することよりも、選手やスタッフ、何よりご来場されるお客さまとその先にある国民の皆さまの健康と安全を最優先に考えることこそが我々日本のエンターテインメントに携わる組織の在り方であり、それがモラルある日本格闘技界の尊厳を守るべく一つの姿勢になればと考えこの度の発表に至りました」と中止に至った経緯を説明した。

RISEは4・12エディオンアリーナ大阪とアマチュア大会

 またRISEも那須川天心の2020年初戦が行われる予定だった「RISE WORLD SERIES 2020 1st Round」(4月12日、大阪・エディオンアリーナ大阪)とアマチュア大会「Amateur RISE Nova」(4月5日、東京・大森)の中止を発表した。

 RISEはリリースで「新型コロナウィルスの感染拡大状況を弊社で協議を重ねた結果、お客さまの安全並びに選手のコンディションを第一優先とさせていただきまして、中止とさせて頂くこととなりました」と説明した。

 大阪大会からスタート予定だった「RISE WORLD SERIES」は6月14日に開催予定のぴあアリーナMM大会を開幕戦とし、残り2大会は会場と日程を調整中し追って発表するという。

プロ野球も開幕を実質的な再延期

 新型コロナウイルスの感染拡大対策については政府の専門家会議が19日に大規模イベントについて引き続き慎重な対応を求め、翌20日には安倍晋三首相が「換気が悪く、多くの人が密集し、近距離での会話や発声が行われるという3つの条件が同時に重なるような場を避ける行動」を要請。
 
 週が明けた23日には東京都が都主催の屋内での大規模イベントなどを原則、中止か延期とする自粛の方針を4月12日まで継続。小池百合子東京都知事も4月12日までの3週間について「オーバーシュート(爆発的患者急増)が発生するか否かの大変重要な分かれ道」と危機感を表明。「ロックダウン(都市封鎖)を避けないといけない」とし、感染拡大防止への協力を要請した。

 スポーツ界ではプロ野球が23日に行われた12球団代表者会議で4月24日の開幕を目指すことを決めた。当初は3月20日の開幕を延期し、4月10日以降での開幕を検討していたが、感染症の専門家チームから「早期の開催は難しい」との提言を受け、実質的には再度の延期となった。

この日も冴えわたる“居合ジャーマン”町田光がSB 3連勝【2・15 SB】

2020.02.16 Vol.Web Original

宮越とキックボクサー同士の異色カード

 シュートボクシング(SB)の2020年開幕戦「SHOOT BOXING 2020 act.1」(2月15日、東京・後楽園ホール)で“居合パンチャー”町田光がSB3戦目に臨み、宮越慶二郎と対戦した。

 シュートボクサーが外敵となるキックボクサーを迎え撃つカードが多い中、この2人はタイトル獲得歴もあるキックボクサー同士というSBのリングでは異色のカード。

 もっとも町田は今回でSBには3戦目の参戦で過去2回は村田聖明、西岡蓮太というトップクラスのファイターを相手にジャーマンスープレックスで連勝中。すっかりSBの戦い方をマスターし、タイトルを狙える存在となっている。

 町田が居合パンチを得意とする“居合パンチャー”なら宮越はニンジャ・フットワークといわれる独特のステップを駆使した戦い方が特徴と個性あふれる者同士の戦いとなった。

 試合は1Rから予告通り投げを狙って組み付きに行く町田とこらえる宮越という展開。町田が居合パンチのポーズを取ると宮越は“手裏剣パンチ”のポーズで応じるなど曲者同士の戦いを展開。

王者・女神がsasoriの猛打の前にプロ初黒星【2・15 SB】

2020.02.16 Vol.Web Original

1Rからsasoriが猛ラッシュ

 シュートボクシング(SB)の2020年開幕戦「SHOOT BOXING 2020 act.1」(2月15日、東京・後楽園ホール)でSB日本女子ミニマム級王者の女神がプロ初黒星を喫した。

 女神はプロデビュー戦となった昨年7月の「SB日本女子ミニマム級王者決定トーナメント」でいきなり優勝を果たした、まだ16歳という逸材。国内では敵なしの状態でここ3戦は国際戦で3つの白星を重ね、プロデビュー以来、5戦5勝となっていた。

 対戦相手のsasoriは現NJKFライトフライ級王者。関西を主戦場に戦い12戦8勝(1KO)2敗2分の戦績を誇る。

 試合は1Rからsasoriがサウスポーからのパンチのラッシュで主導権を握る。左フックで女神をぐらつかせ、左ストレートで女神のあごが上がる。

 女神はローに前蹴りで反撃もsasoriの手数は一向に衰えない。

SB2階級制覇の20歳・笠原弘希がベテラン前口太尊にTKO勝ち【2・15 SB】

2020.02.16 Vol.Web Original

ドクターストップでTKO勝ち

 シュートボクシング(SB)の2020年開幕戦「SHOOT BOXING 2020 act.1」(2月15日、東京・後楽園ホール)でSB日本スーパーフェザー級王者の笠原弘希が元J-NETWORKライト級王者の前口太尊と延長にもつれ込む熱戦の末、ドクターストップによるTKO勝ちを収めた。

 笠原は一昨年9月にSB日本フェザー級王座を獲得し、昨年9月にはSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチで王者・深田一樹を2RKOで下して2階級制覇を達成。昨年6月には前SB日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹も延長の末、判定で下すなど次期エース候補と目される存在。しかし昨年12月に行われた新日本キックとの対抗戦では重森陽太にヒジ打ちによるカットでTKO負けを喫してしまい、今回は再起戦となる。

 対する前口はプロ戦績の22勝中15のKO勝ちがあるハードパンチャー。SBには一昨年11月に初参戦し村田聖明と大激闘を繰り広げた。現在はKNOCK OUTやRISEに参戦中。この日は那須川天心がセコンドに就いた。

エース海人が判定負け。シュートボクシングの2020年は波乱のスタート【2・15 SB】

2020.02.16 Vol.Web Original

ブアカーオの刺客ピンペットと8Rのマラソンマッチ

 シュートボクシング(SB)の2020年開幕戦「SHOOT BOXING 2020 act.1」(2月15日、東京・後楽園ホール)でエースの海人がタイのピンペット・バンチャメークに8Rに及ぶ延長の末、判定負けを喫した。

 今年、SBは2年に一度の立ち技最強を決める世界トーナメント「S-cup」が開催されるのだが、SBの2020年は波乱の幕開けとなった。

 ピンペットは「S-cup2010世界トーナメント」を制したブアカーオ・ポー.プラムックの愛弟子。WPMF世界スーパーライト級王座を保持し、現在はルンピニースタジアム認定スーパーライト級6位にランキングされる強豪。

 試合は1Rから海人がプレッシャーをかけピンペットをロープに詰めていくが、ピンペットは強烈な左ミドルにハイキックで迎撃。海人もジャブとローを主体に攻め込むが、主導権を握るには至らない。

RENAが絞め落とされたリンジーとリベンジマッチ【12・31 RIZIN.20】

2019.12.04 Vol.Web Original

「アメリカでは実力の1割も出せずに負けてしまった」

 シュートボクシング(SB)の絶対女王RENAが「RIZIN.20」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に参戦することが12月3日、SBのビッグイベント「GROUND ZERO TOKYO 2019」のリング上で発表された。

 今年6月にニューヨークのマジソンスクエアガーデンで開催された「Bellator222」で敗れたリンジー・ヴァンザントとのリベンジマッチに臨む。

 6月の対戦では1R終盤に一瞬の隙を突かれテイクダウンからバックポジションを許してしまい、リアネイキッド・チョークで失神。一本負けを喫している。

 この日はシュートボクシング協会のシーザー武志会長がRENAの大晦日大会への参戦が決まったことをファンに報告。そしてリングに上がったRIZINの榊原信行CEOから対戦相手が発表された。

 榊原氏は「RENAが大一番に挑むことになった。リマッチはだいたい失敗する。本当に凄い覚悟だと思う」、シーザー会長も「失敗してもいいと思う。本職は立ち技。チャレンジする勇気をほめてやってほしい。負けても勝ってもどっちでもいい。格闘家として強い相手に向かっていくその信念が大好きです」などとRENAの決断を称えた。

 2人がこの試合に厳しい見方をする中、RENAは「大晦日、アメリカで負けたリンジー選手とリベンジマッチを組んでもらいました。アメリカでは実力の1割も出せずに負けてしまった思いがある。リンジー選手が強いといえばそれまでですが、私は残り9割を出していないので、全力で皆さんとリンジー選手をビックリさせて、SBの力、5年間RIZINで頑張ってきた実力を発揮して年末を爆発させたい」とリベンジを誓った。

“居合パンチャー”町田光が居合ジャーマンでSB王者・西岡を撃破【12・3 SB】

2019.12.04 Vol.Web Original

シュートボクシング2年に一度のビッグイベント「GROUND ZERO TOKYO 2019」

 シュートボクシング(SB)の2年に一度のビッグイベント「GROUND ZERO TOKYO 2019」が12月3日、東京・水道橋の東京ドームシティーホールで開催された。

 この大会は各団体や世界から王者クラスの強豪を招聘し、シュートボクサーたちと強さを競い合うことをコンセプトに持つ、SBにとっては「S-cup」と並ぶ大きなもの。今大会も王者と元王者合わせて6人が参戦した。

 セミファイナルにはWPMF世界スーパーフェザー級王者で“居合パンチャー”の異名を持つ町田光が二度目のSB参戦。SB日本ライト級王者の西岡蓮太と対戦し、3-0の判定で勝利を収めた。

 町田は前回の参戦では元SB日本スーパーフェザー級王者の村田聖明と対戦し、見事なバックドロップを決め判定勝ち。今回対戦する西岡は村田と日本ライト級王座を争った末、ベルトを巻いている。

海人が難敵ベイノアに判定勝利も「つまんない試合」と反省【12・3 SB】

2019.12.04 Vol.Web Original

現RISE王者の「令和のウィリー」と対戦

 シュートボクシング(SB)の2年に一度のビッグイベント「GROUND ZERO TOKYO 2019」が12月3日、東京・水道橋の東京ドームシティーホールで開催された。

 この大会は各団体や世界から王者クラスの強豪を招聘し、シュートボクサーたちと強さを競い合うことをコンセプトに持つ、SBにとっては「S-cup」と並ぶ大きなもの。今大会も王者と元王者合わせて6人が参戦した。

 メインで行われたSBのエース海人と“ブラックパンサー”ベイノアの一戦は5Rを戦い切り、海人が3-0の判定で勝利を収めた。

 ベイノアは極真空手出身の現RISEウェルター級王者。前日会見では「令和のウィリー・ウィリアムを目指している」と極真の大先輩で“熊殺し”の異名をとったウィリー・ウィリアムスの名を挙げ、極真魂を持って試合に臨む決意を見せていた。

海人がメインでRISEウェルター級王者ベノイアと対戦【12・3 SB】

2019.10.26 Vol.Web Original

前戦に続き階級が上のRISE王者を迎撃

 シュートボクシング(SB)の今年最後のビッグマッチとなる「GROUND ZERO TOKYO 2019」(12月3日、東京・東京ドームシティホール)の一部対戦カードが発表された。

 メインイベントでS-cup2018世界王者のエース海人(TEAM F.O.D)がRISEウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)と対戦する。

 ベイノアは所属する極真会館の全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キック転向後は空手仕込みの蹴り技、外国人特有のバネのある攻撃力でJ-NETWORKウェルター級王座、RISEウェルター級王座を獲得。プロ戦績は戦績は15戦14勝(8KO)1敗の強豪。

 海人にとっては前回のRISEミドル級王者イ・ソンヒョンに続き、RISE王者との対戦となる。海人は4月の豪州最強ムエタイ戦士チャド・コリンズとの一戦では判定負けしたが、その後は元Krush-70kg級王者・中島弘貴、ソンヒョンと階級が上の選手を相手に2連勝。今回も67.5kg契約での試合と本来65.0kgで戦う海人には過酷な試合となるが、世界の強豪たちとの対戦を視野に入れ海人にとってはここは避けては通れない試合となる。

海人がRISEミドル級王者に階級の差を越えて判定勝ち【9・28 SB】

2019.09.29 Vol.Web Original

相手のパワーをしのぎヒザ蹴りで翻弄

「SHOOT BOXING 2019 act.4」(9月28日、東京・後楽園ホール)で「S-cup2018世界王者」の海人がメインでRISEミドル級王者のイ・ソンヒョンと対戦。3-0の判定で勝利を収めた。

 海人は前回大会で日本の70kg級のトップ戦線で戦ってきた中島弘貴に階級の差を乗り越え完勝。今回も引き続き階級が上の選手との対戦となった。

 試合は1R、ソンヒョンがプレッシャーかけ、ロープ、コーナーに海人を詰めてパンチの連打で主導権を握る。判定は3Rまでのオーブンスコアシステムで行われ、1Rは1人がソンヒョンを支持した。

 2Rもソンヒョンがプレッシャーをかけロープに詰めてパンチを放つが今度は海人が組み止め首相撲からのヒザ蹴りで反撃。このラウンドはジャッジ3者とも10-10のイーブン。

 3Rも海人は組み付いてはヒザを放っていく。ソンヒョンは離れてパンチを放つが、それでも海人は組み止め徹底的にボディーにヒザを叩き込み、流れを引き戻す。このラウンドは2人が海人を支持した。

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