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「『会う』という最強のコンテンツ」【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#8

2020.04.10 Vol.Web Original

 この記事で取り上げるまでもなく、新型コロナウィルスの感染拡大は皆様もよくご存じのことで、2月から各種イベントの延期、中止が決まり始め、3月末にはデパートなどで臨時休業が始まった。

 この記事を書いている現時点で、収束の見通しは立っていない。

 アダルト業界もご多分に漏れず、女優さんの握手会が中止になったり、一部のメーカーでは撮影自体をストップしているという話も聞く。

 弊社の場合は、秋葉原の「女子社員酒場」、新中野の「Syain Bar」が臨時休業になっている。
(上記の店舗については、TOKYO HEADLINE内の記事が非常にわかりやすいので見ていただくとして…飲食店の中でもお客様とキャストの距離が近い店舗である。)

 GIRL’S CHではもともと3月6日にイベントの開催を予定していた。

 それが3月頭の時点で29日に延期となり、結局は中止になってしまった。

 私たちにとって、この日のイベントは特別だった。

 それは、2018年から毎月続けてきたイベントが、これで一旦終了する予定だったからだ。

 GIRL’S CHでは、2018年からイベントに力を入れ始めた。

 それまではサイトでの動画配信・販売がメインだったが、動画を見ること以外のお客様の潜在的な需要を探る目的で、イベントを開催しようということになったのだ。

 2018年2月に、サイト上での人気動画企画である「男優と男優」の収録にお客様を招くという形で始めて、その後は新作の上映イベントや、撮影で使った衣装や小物の販売イベント、ラブメンと一緒に食事をしながらテーブルゲームを楽しむイベントなど様々なイベントを開催した。

 特に私たちが手ごたえを感じたのは、すごろくイベントだった。

 当時リアル脱出ゲームが流行っており、そこに着想を得て、実際にお客様に作品の世界観を体験してもらおうというコンセプトだ。

 会場の床に大きく印刷したマスを貼り付けて、サイコロを振って出た目の数進み、止まったマスに書かれている指示を出演者と実行してもらう。

 作品のストーリーに沿って、とは言っているが、もともとの作品に謎解きがあるわけではないので、作品に出てくるシチュエーションをできる範囲で再現してもらったり、出演者にお客様ただ一人に向かって決め台詞を言ってもらったりする。

 また、作品には実際ないが、「このキャラクターとこんなシチュエーションでイチャイチャしたら楽しそう」というような内容を、イベント限定で二次創作的に用意することもあった。

 なぜすごろくイベントが支持されているかというと、やはりキャストとの距離の近さだと思う。

 イベントに来るお客様の多くが、作品の出演者(ラブメンやAV男優)のファンである。

 一対多数のイベントの場合、直接話したり触れ合う時間はごくわずかだが、すごろくイベントの場合、30分間一緒にゲームができる。ご案内するお客様も少人数なので、自分の番がまわってこないということはない。

 しかも、マスに書かれた指示はお客様と出演者が一対一で実行するので、普段のイベントよりも簡単に親密になれるのだ。

 私はこれらのイベントを通して、お客様の喜ぶ顔を見て、好きな人に「会う」ということが、お客様にとっていかに特別な時間であるかということを、毎回実感させられた。

 だからこそ、最後のイベントは、諦めたくなかった、できれば開催したかったのだ。

 結局は、そのイベントで販売する予定だった衣装や小道具はサイト上で通販し、トークショーはツイキャスとインスタライブでの生配信とすることにした。

 イベントが中止になったのは、誰のせいでもない。

 誰かの判断が間違っていたとか、会社の方針が間違っているとか、そんなことは全くないと思う。しいて言えば、コロナウィルスのせいだが、ウィルスに文句を言っても仕方がない。

 我々も、なんとかしてお客様にイベントをお届けしたかった。

 ライブ配信をしたり、出演作品をセールして手に取りやすくしたり、手を打ってみるものの、結局は「会えない」という事実は変わらない。

 オンラインで新しい企画がたくさん生み出され、新しい楽しみになっている。

 しかし、直接「会う」ということは、他の何にも代替がきかないことだということを痛感した。

 会ってしかわからないことはたくさんある。

 例えば背の高さとか、使っている香水とか。

 画面越しでは、相手の目を見て話すことができない。

 相手の体温を感じることができない。

 会わなければわからないことはたくさんある。

 なくなってようやく気付いた。

 イベントで「会う」ということがこれほどまで重要だったとは。

 会いたい人に自由に会えない今だからこそ、「会う」ということが、何よりも最強のコンテンツだということを再認識した。

 もちろん、イベントにいらっしゃるお客様は、ほんの一部だ。

 遠方でなかなかイベントには参加しづらいという方もいれば、イベントに参加する勇気が出ないという方もいらっしゃったと思う。

 また、動画は見るがわざわざイベントに行くほどにはファンではない、という方もたくさんいらっしゃると思う。

 それらすべてをひっくるめて、大勢の人たちに支えられて、サイトは成り立っているということも承知している。

 イベントがなくなったことで、GIRL’S CHのサイトまでなくなるということではない。

 オンラインでいくらでもつながることはできる。

 それでも、と思う。

 今までイベントにお越しくださった皆様、本当にありがとうございました。

 皆様から、好きな人に「会う」ための力の強さ、尊さを感じました。

 またいつか、別の機会にイベントがあった際に、再会できることを祈っています。

 また、そのときは、はじめましての方にもお会いできますように。

ワークライフバランスを考える【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#7

2020.03.27 Vol.web original

 そんなわけで、この2年は引き続きGIRL’S CHのサイトの運営やそれに関わる業務を行ってきた。

 体調不良や精神の乱れはまた不本意な結果を招くかもしれない。

 だからこそ、自分の健康や心地よさを重視して無理をしないようにと仕事をしていた。

 そんなある日、会社の先輩に呼び出された。

 別部署の女性ではあるが、私の入社前からずっと働いている人だ。

「GIRL’S CHに戻ってからどう? 思ったほど活躍できてないように見える」

 単刀直入にそう切り出された。

「GIRL’S CHに戻ってきて仕事に邁進するかと思ったらサンバにかまけてばっかりじゃないか」

 そうなのか。

 確かに以前のようなガムシャラな働き方はしていないが、決して仕事に手を抜いていたつもりはなかった。

 それが、周りの人にそう見られていたなんて。

 趣味であるサンバは、夏場は練習やイベント出演などで忙しく、しかしそれは土日がメインだ。

 とはいえ、浅草サンバカーニバルのような大きなイベントの翌日などは、有給休暇を使うこともあったし、日常会話の中でサンバの話題を出すことも多かったことは自覚している。

 ただ、普段は週に1度、仕事の後に練習に通う(それも21時からなので、基本的に業務には支障はない)程度なので、「サンバばかりして仕事に手を抜いていた」と言われるのは心外だ。

 また、前回書いたように、サンバで得られた経験が仕事に生かされるという局面もある。

 たとえば、サンバチームで活動するメンバーは年齢も仕事も家庭環境もバラバラなため、一緒に活動しながら様々な価値観を理解できるようになったりだとか。効率的に、かつ、確実に連絡事項を伝達するにはどうしたらいいかだとか。

 売上に直結はしないが、得るものは多い。

 決して、仕事よりサンバを優先していたわけではなく、どちらも同じくらいには大切なのだ。

 実は、弊社では今年度からノー残業デーが取り入れられた。

 週に一度は早く帰り、家族や友人と過ごす時間を大切にしたり、仕事以外の楽しみを見つけようという目的で、いわゆるワークライフバランスを考え直すための取り組みである。

 弊社はもともと映像制作を基盤としてスタートした会社で、目指す作品を完成させるためなら寝る間も惜しまない仕事熱心な人が多かった。

 少し前までは終電を超えて朝まで働くことも少なくなかったし、会社に泊まることもあった。

 そんな会社が、ワークライフバランスである。

 私としてはかなりのビッグニュース、会社に対しての価値観が揺らぐ出来事であった。

 その一方で前述した先輩のように、私に対して「仕事を怠けている」という人もいる。

 ただ、「サンバにかまけてばかりで仕事がおろそかになっている」というのも、言い換えてみると「もっと仕事をガムシャラにやってほしい」というその先輩の願望かもしれないことも想像できる。

 自分ももっと仕事をガムシャラにやりたいけど(会社や家庭や様々な事情で)それができない分、私に期待している。

 自分はワークライフバランスを大切にしたいけど、そうでない人生の可能性を見てみたいから私に期待している。

 そういう期待を込めて、叱咤激励してくれているとも考えられる。

 でも結局は、独身で、役職もない、責任がない私が、働きすぎてボロボロになっていく様子が見たいだけなのではないだろうか。

 そんな悪魔のような考えが頭をよぎることも事実だ。

 働いていても怒られ、働かなくても怒られる。

 一体私は誰のために、何のために働いているのだろうか。

 誰のご機嫌をとるために、誰の満足感を満たすために。

 本当は自分自身のために働いていればいいはずなのに、雑音が多すぎる。

 目の前の色々な意見に振り回されて、会社で生きることは本当に心が疲れてしまう。

 私に必要なのは、他人からの意見を右から左に受け流す軽さ、なのだろうか。

 本当にそれでいいのだろうか?

時間という自信【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#6

2020.03.13 Vol.web original

 このように、GIRL’S CHから部署を異動して、またGIRL’S CHへ戻ってきて、2017年は自分にとっては大きな転換期となる時期だった。

 奇しくもこの年は、新卒入社から10年が経過した時期でもあった。

 この年、私は長めの休暇をとり、ブラジル旅行に行った。(ちょうど前回のコラム冒頭で書いた、友達と約束したという旅行である)

 私が仕事以外に唯一熱中していること、それはダンスだ。

 大学のときにレゲエダンスと出会い、社会人になってからはサンバを始めた。

 特にサンバは2010年から毎年浅草サンバカーニバルに出ていて、所属チームの中心メンバーとしてパレード演出を仕切ったり、チームのNo.1ダンサーともいえる「ハイーニャ・ダ・バテリア」というポジションでパレードをしたりと、それなりのキャリアを積んでいる。(手前味噌ではありますが…)

 だからブラジル旅行も、一緒にサンバをやっている仲間たちと、本場にリオのカーニバルを見に行きたいという思いから出かけた。

 会場の熱気、生演奏の音圧、巨大な山車、そしてリオ市街の空気感、映像で見ただけでは感じることができない生のブラジルに圧倒された。

 帰ってきてもリオに恋い焦がれる日々が続き、なんと翌年もリオに行ってしまった。

 2回目のリオはカーニバルが終わったあとの時期に訪れ、10日間サンバのレッスンを受けた。

 あの頃は、自分が今いる場所と夢見た場所は地続きで、努力を続けていればいつか必ずたどり着けるものだと思っていた。

 2019年、それまで所属していたサンバチームを正式に辞めた。

 ちょうど、仕事でも自分のために働きたいと考えていた時期で、チームのために、踊りたい気持ちを抑えて演出や運営をやることに心をすり減らしていたからだ。

 私は踊りが踊りたくて、踊りだけができれば十分なのだ、もっと自分のやりたいことに忠実に生きたい、と思った。

 ただ、ちょうどサンバを始めて10年目の年だったので、浅草サンバカーニバルには出たい。

 そこで私は、自分がアクセスしうるサンバチームの練習に片っ端から参加した。

 自分の好みの音を奏でるチームはどこか、自分のやりたいパレードと価値観が近いチームはあるのか、いろんなチームを見て、結果その年に準優勝するチームに参加することに決めた。

 それまで所属していたチームは、お世辞にも強いチームとは言えなかったが、その準優勝チームははっきり言って強い。

 浅草サンバカーニバル優勝経験もあり、ブラジルの老舗チームとのパイプもある。

 そんなチームにいる人たちはきっとサンバ好きばかりなのだろうと思っていたが、実際にはそういうわけでもなかった。

 20年、30年とサンバをやっている大先輩も多かったが、初めて参加する人、夏だけ参加する人、始めて2~3年の人などいろいろな人がいた。考えてみればそれは当然で、大所帯であるほど、様々なスタンスの人を受け入れる懐の深さが必要になってくるからだ。

 それまでにいたチームは小規模だったので、全員が同じ熱量で同じ方向を向くという方法しか知らず、私にとっては新鮮だった。

 さらに驚いたことに、そのチームに放り込まれると私は「ベテラン」「経験者」として大事に扱われたのだ。

 仕事でも新卒入社で今の会社しかしらないし、サンバチームもずっと同じところにいたので、チーム歴の長さ=偉い、という勝手な価値観が私の中に出来上がっていたが、世の中というのはそうではなかった。

 実際に自分のまわりを見ても、同じ年代で10年もサンバを続けている人は多くない。

 自分より歴は浅いがすぐに辞めてしまうような人のほうがよっぽど多い。

 自分はそれまで、「転職する勇気もない臆病者」「外の世界へ出ない愚か者」「フットワークの軽さがない頑固者」と自分のことを否定的に見てきた。

 だが、何事も10年続けるのは、並大抵のことではない。

 サンバもアダルトの仕事も、10年以上続けているという人は、本当に一握りだ。

 長く続けるということは、誰にでもできることではない。

 そして、長く続けられるということに気付けるのは、文字通り長く続けたあとでしかない。

 10年という年月が、ようやく私にそのことを教えてくれたのだった。

 そして10年も続けることができているという自信が私に、もっと自由に生きろというメッセージを投げかけてきているように感じたのもこの頃だった。

自分のためにしか働かない【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#5

2020.02.28 Vol.web Original

会社に行けなくなった私は、年間最大40日もある有給休暇を使い果たす寸前だった。
しかもまだ元気だった頃に、友達とブラジル旅行に行くことを決めており、飛行機も宿もとってあったので、一週間ほど会社を休む予定になっていた。
会社を辞めるにも、次の仕事のアテもなければ蓄えもなく、転職活動をする時間もない。
そして辞めたとて、不眠症でパニック障害も抱えている自分を雇ってくれる会社などあるのだろうか。雇ってくれたとして、ちゃんと働けるのだろうか。
不安ばかりだった。

ブラジルから帰ってきた2017年の4月、GIRL’S CHを離れ、営業部での生活が始まった。
それまでは上司が気にしない(のかあえてそうしてくれていたのかわからないが)人だったので、多少の遅刻は大目に見てくれていたが、営業部ではそうはいかなかった。
1分でも始業時間に間に合わなければ遅刻となり、注意される。
当然のことだ。

しかしその替わり、退社時間も毎日同じくらいであることが多かった。
出勤・退勤の時間が固定され、規則正しい生活を送れるようになった、いや、送らざるを得なかった。
遅刻はペナルティや評価ダウンにつながり、そうなれば自分はもうこの会社でも他の会社でも働けない、まさに背水の陣。
私の人生の最優先事項は「遅刻をしないこと」になった。
とにかく普通の人間にならなければ。
その一心だった。

遅刻をしないことを最優先にした生活は、本当につまらなかった。
同じ時間に起きて同じ時間に寝る。
何かに感動しても、その心地よさを感じながら夜更かしする余裕はない。
悲しい気持ちを気が済むまで引きずることもできない。
やることと言えば毎日、同じように会社に行って、帰ってきては転職情報を眺めることぐらい。
山もなければ谷もない生活。
私にとってはこの毎日が苦痛だった。

しかし、意外にも、それを毎日続けることが、徐々に私の自信になっていった。
毎日同じ時間に会社に行き、決められた時間を勤務することができる、それだけで少しだけ普通の人間に近づけたような気がした。
なかなか薬の量は減らなかったが、徐々に電車に乗ったり、でかけたりすることができるようになった。

そしてそれから1ヶ月、2ヶ月、と悩み立ち止まりながら日々を過ごしているうちに、巻き込まれる形で始まったのが、第一回目の「イケメンフェスティバル」というイベントの準備だった。
開催当時、連載でレポート記事を掲載したので詳しくはそちらをご参照いただきたいのだが(https://www.tokyoheadline.com/383066/)、このイベントはSOD本社をまるまる使って、そこに女性向けのサービスを営む店舗さんにブースを出してもらい、お客様に楽しんでいただくという内容である。
2017年当時、GIRL’S CHでこのようなイベントを開催したことがなく、何を用意すればいいかも、何が正解なのかもわからなかった。
はからずも、この期間に離れていくスタッフもおり、物理的にも人手が足らない。
というわけで、私も営業部の業務をしつつもイベント準備に合流することになった。

イベントは楽しかった。
毎日寝食を惜しんで準備しても、なにも苦にならない。
仲間たちと朝まで作り物をしていても、眠さや疲れはあれど、心のどこかは楽しんでいた。
当日は不測の事態が次々と起こり、あっという間の一日だった。
つらいことやしんどいことも山のようにあったが、喜びを感じる瞬間もたくさんあった。
やはり私は、「つらいことはないけど、感動することもない毎日」よりは、「ものすごくつらいことはあるかもしれないけど、ものすごく楽しいこともあるかもしれない毎日」が好きだということを、このイベントを通して再確認したのだった。

ただ同時に、巻き込まれるように始まった仕事だったので、自分に最終的な責任や決定権はなく、それが悔しくもあり歯がゆかった。
準備しているうちにイベントに対する思いが強くなったのに、このイベントが自分のものではないというジレンマでつらかった。
イベント終了後に一人会社に残り、朝方まで精算をして、大雨の中歩いていたら涙が止まらなくなってしまった。
なぜ私は自分の評価にならないことをこんなに頑張っているのか、なぜこんなに頑張っているのに報われないのか。
それはその仕事を「自分のもの」にできていなかったからだ。

いつも会社の意向や上司の顔色を気にして、怒られないように働いていた気がする。
私に足りなかったのは、「仕事を自分のものにする」ことだったのではないだろうか。
誰かのために、会社のために、自分を後回しにしてガムシャラに頑張っていた。
自分を雑に扱ってきたツケが、そもそもの体調不良を引き起こしたのだろう。

もっと自分本位で生きていたら、そもそも体調も崩さなかったかもしれないし、部署異動もなかったかもしれないし、転職するとかどうとかでいちいち悩まなかったかもしれない。
全部「かもしれない」の話ではあるが、大切なことに気付くまでにずいぶん遠回りをしてしまったように思う。

2017年の年末、もう私は自分のためにしか働かないと、心に決めた。

「普通の人間になりたいだけなのに」【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#4

2020.02.14 Vol.web original

 そのように、2017年に部署異動を経験した私だが、この辞令を言い渡された理由には心当たりがあった。精神疾患の悪化だ。

 もちろん他にも理由はたくさんある。売上実績を作れなかったとか、チームの体制立て直しであるとか。

 いずれも一般的な理由であり、部署異動に納得していないわけではない。

 だが確実に、私の体調不良がまわりに与える悪影響もあったと、個人的には思っている。

 私が体の異変を感じ始めたのは2012年、GIRL’S CHの立ち上げの半年ほど前だ。

 土日になると頭痛がひどく、予定をキャンセルして一日中寝ていることが増えた。

 ニュースで見たのか自分で調べたのか覚えていないが、「頭痛外来」というものを見つけ、そこに通うようになった。

 頭痛自体は朝晩1錠ずつ薬を飲む程度で解消し、すぐに動けるようになった。

 しかしその頃から私の体は、何かストレスを感じるとすぐにつまずくようになってしまったのだ。

 年が明けてからGIRL’S CHの立ち上げがあり、日々サイトの更新作業に追われるようになった。

 毎日新しい動画をアップしたり、デザインの変更をしたり、キャンペーンをしたり、常に何か新しいことに取り組み続けたが、人手が足りず長時間労働になった。

 帰りは終電どころか、何日か泊まることも少なくなく、会社には寝間着用のジャージやコンタクトレンズの洗浄液、歯ブラシなど日用品も用意している状況。

 大好きなダンスのレッスンもなかなか通えなくなったが、仕事が楽しかったのでなんでもよかった。

 サイトの運営がうまくいかないときは落ち込んだりしたが、病院に行ったり、ちょっと休んだり、酒を飲んだりして、ごまかしながら数年が過ぎた。

 スタッフの人数も増え、会社に泊まるようなことはほとんどなくなり、趣味のダンスも徐々に再開し始めた頃、急に何もできなくなった。

 まったく眠れなくなってしまった。

 眠れなくて疲労が抜けず、いつも神経が張り詰めていた。

 人が多いところに行くと過呼吸になったり、身動きの取れないところにいくと動悸が激しくなったりして、日常生活を送るのが困難になってしまった。

 もともと通っていた頭痛外来が心療内科を併設していたので相談し、「まずはしっかり休んで」といくつかの薬を処方された。

 調べたら、不眠症改善に使われる薬と、抗うつ剤など。

 不眠症改善に使われる薬は、「効き目が強いので、飲んだら8時間外出しないこと」という指示が出ていた。

 それまでは仕事も趣味も限界までやることが正義だと思い込んでいて、睡眠時間は4時間程度、それが薬のせいで倍になる。

 一日は24時間しかない、動ける時間が4時間も減ってしまう。
焦った。

 これまでいろんなことに気を遣って、効率が悪かろうととにかく頑張って、なんとか人並みの生活を送れていたと思っていたのに、ただ寝ているだけの時間が4時間も増えてしまう。

 私が寝ている間に、急に対応しなければいけない仕事があったら。
睡眠時間を削ったらできたかもしれない作業が、できなくなってしまったら。

 私が休んでいる間に信頼を失って、今まで努力した(と思っていた)ものが崩れ去ってしまったらどうしようと不安で仕方がない。

 睡眠時間が増えて体力的には回復したが、そんな焦りが自分を精神的に追い詰めるようになってしまい、酒に走った。

 深酒をするが、毎日8時間は寝る。

 すると朝起きられない、会社にも行けない。

 会社に行けない自分により一層自己嫌悪を抱き、また酒を飲む。

 そんな悪循環の真っただ中で言い渡された辞令が、前回書いた部署異動だったのだ。

 会社には行けないし、大好きな仕事からは離れなければいけなくなった。

 まさに2017年年初の自分は、絶望していた。

 しかし、そこから立ち直るきっかけは、意外にもこの部署異動にあった。
(次回に続く)

「自分の名前で生きる」【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#3

2020.01.24 Vol.web original

 今でこそ自分がおかしかったような気もするが、3年くらい前の私は、本当にソフト・オン・デマンドの社員であることが心の底から誇りだった。
いつ何時も、仕事中もプライベートでも、自分がSODの名に恥じない行為をしようと心がけていたし、なぜか特別な使命を受けていると勘違いしていた。

 それが崩されたのは2017年頃、突然の部署異動の辞令だった。
私がやっていた仕事は特別な仕事ではなく、他の誰でもできる仕事だと言われた気がして、心が折れ、もう会社を辞めようと思った。

 いざ会社を辞めようとしたとき、さらなる壁にぶつかった。
 自分の得意な仕事がわからない。
 それまでの私の仕事を支えていたのはプライドとやり甲斐で、いざ何ができるのかと客観視したときに、「営業職」とか「広報・PR」とか、そういったわかりやすい特技が何もないのだ。
 世の中で成功している人はきっと自分を俯瞰して、キャリアを作りながら仕事をしているのだということにようやく気付いた。
つまり自分を俯瞰して見れていない時点で、自分はもうすでに「負け組」だったのである。

 そしてそれよりも大きく立ちはだかったのが、「SOD社員である自分」だった。
 この会社を辞めたときに、誰が仲良くしてくれるのだろう?
 誰が私に価値を見出してくれるのだろう?
 友達はみな、少し変わった業界にいる人間だから面白がって付き合ってくれているのではないか、そんな不安に駆られた。
 SOD社員でない私に、面白話のできない私には、用は、ない。

 だから怖くて、辞めるということを会社に言えなかった。
(ちなみにその結果、部署異動した2017年の年末に、ありがたいことに元の部署に戻ることになり、結果今でもSODで働いている)

 上の世代はとっくに自分の場所を確立していて、同世代はどんどん自分の場所を作り始め、自分より若い世代はそもそも自分の立場や立ち位置がわかった器用な人しかいない。
 こんなに優秀な人しかいない世界でこれ以上生きていける気がしない。
そんなことを考えていた矢先に、2回前の記事で書いた忘年会が行われたので、さらに自信はそがれるばかりだった。

 それからさらに時間が経った今では、いかに自分が自分の人生を生きていなかったかがよくわかる。
 SODの社員として「こうすべき」「こうあるべき」と私がイメージする規範から、いかにはずれないかばかりを重視して生きていたのだ。
 社会に出てから十数年で私は、SOD社員ではない自分に価値を見出すことができない、自信のない人間になってしまった。

 だから今こうして書いているこれらの文章も、「SODの田口」ではなく、ただの「田口桃子」として生きていく練習というかリハビリなのである。
前回書いた、本名顔出しで文章を書く意味は、SOD社員としての仕事以上の、私自身の言葉を紡ぐことにあるのではないだろうか。

「実は私も症候群」【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#2

2020.01.10 Vol.WEB Original

こういう仕事をしていると、なぜか内緒話を打ち明けてくれる人が多い。
この間もそうだった。

同じアダルト業界ではないが、いわゆる「源氏名」で働いている男性に、私の仕事が知られてしまった。
私の仕事は、女性向けのアダルトビデオを販売すること。
ソフト・オン・デマンドという20年以上続くAV会社で働いている。
その会社で、気が付けばもう5年近くも、こうして名前や顔を出して文章を書くことを、業務のひとつとしている。
(ちなみに私の名前は本名である)

最近はあえて「顔出しであること」「本名であること」に価値を置いたり、逆に匿名であることこそ価値があるとされたりと、書き手のスタンスやプロフィールにも重きが置かれている傾向がある。
私としては結局はどちらでもよいのだが、こうしてSNSが当たり前になる前は、アダルト業界でも顔出し本名であることはそれほど珍しいことではなかった。
なぜならAVメーカーが何か情報を発信するときは、正式な取材記事や、会社のオフィシャルホームページなど、検閲が済んだ状態で出されていたからだ。
検閲が済んだものであれば、社員に何かあったときに会社が守ることができる。
今では気軽に情報を発信できる反面、会社や組織が守り切れない危険性もはらんでいるため、顔を出さない、名前を出さない、現在地を明かさない、などは身を守る手段として最低限必要なことになってしまったのだと思う。

私はいわゆる「SNS以前」から顔出し本名で仕事をしていたので、気付いたときにはもはや隠しようがなかった。
とくに隠すつもりも消したいこともないし、この名前とこの顔で仕事をする意味を、後付けでもいいから作っていきたいとすら思っている。

だが、こういう仕事の仕方は、世間からしたら異常なのかもしれない。
自分の名前も顔も明かして、性欲がどうとか、風俗がどうとか、赤裸々な話をしている人間は、「体を張っている」とか「何もかもさらけ出している」という印象を与えてしまっているようだ。
だからこそ、私のことを信頼して、自分の秘密を話してくれたりする人が現れる。

前述の男性は、自身のプライベートのことをたくさん話してくれた。
私がどこかでその秘密を話してしまったらどうするのだろう?(しないけど)
そんなに簡単に私のことを信頼してしまって、大丈夫なのだろうか?
私ですら自分のことが信用ならないのに、そんな私に弱みを見せてくれたその男性のことを心配した。

こういったケースはこの日が初めてではなく、これまで何度も経験していた。
たとえば「不倫をしている」ということを教えてくれた子、SMに興味があるという子、夜の仕事をしているという子。

誰にも言えない世界を持っている人だからこそ、本当は誰かに理解してもらいたい気持ちがあるのだと思う。
だから、性的なことなど世間的には「誰にも言えない」ことをさらしている私を見て、同じく「誰にも言えない」ことを言ってもいいような勘違いをしてしまっているのではないだろうか。
私はそれを、「実は私も症候群」と呼んでいる。

秘密を共有されるのはつらい。
単純に、「言ってはいけないこと」「知らないふりをしなければいけないこと」が増えるからだ。
嘘をつくのが苦手な私にとっては、なかなか負担が大きいことだ。

それだけでない。
秘密を打ち明けてくれた誰かの気持ちに共感したり傷付いたり。
比較的感受性が強い私にとっては、感情がジェットコースターのように揺り動かされるから、心が疲れてしまう。
知りたくないつらい出来事を打ち明けられたときなどは、悲しくなってしまう。

「実は私も症候群」の餌食になることは不幸だ。
背負うものが増え、誰かの秘密を守らなければいけないし、一緒に乗り越えていかねばならない。
一方で、普通に生きているだけでは感じることができなかった、「実は私も…」を共有できるのは、こうして名前と顔を出して発信しているからこその醍醐味だ。
こうして文章で情けない生き方をさらしていることで、誰かの秘密に触れて心を通わせることができるのならば。
それは私の人生の中で煩わしくもあり、その反面、一番幸せな瞬間なのかもしれない。

(田口桃子)

SOD女子社員【負け犬女の働き方改革】「これからの人生下降しかしないのではと思った日」。

2019.12.27 Vol.WEB Original

 2019年の年末、私はとある忘年会に参加していた。

 同じ業界の女性陣ばかりで集まった楽しい飲み会、のはずだった。

 もともと内向的な性格で、自分反省会を繰り返しがちな性格の私ではあるが、この日の落ち込みようはいつもと違っていた。

 アダルト業界につとめて今年で13年目。

 13年もいればそれなりのポジションについて、それなりの地位を獲得できているものである。

 具体的なことで言えば、「○○長」と名がつく役職があったり、ひとつの部署を任されたり、最近で言えばTwitterのフォロワーが何万人、ということもそれに含まれるかと思う。

 この日私が落ち込んだ理由は明らかで、自分は13年も同じ会社で仕事をしているのに、何のポジションも何の地位も何の影響力もない、ということに気付いてしまったからだ。

 VHSの登場とともにアダルトビデオが市場に出回ることになって20年以上経つが、実はユーザーの男女比は、圧倒的に男性が多い。

 コンテンツを供給する「AVメーカー」の数で見ても、女性に向けて現在定期的にリリースしているメーカーはSILK LABOと、私がいるGIRL’S CHくらいで、月の新作の本数は10~20本程度。

 それだけで、男性向けのコンテンツが毎月何千本とリリースされる中で、いかに市場が小さいかがわかると思う。

 そういった女性向けの部門でがむしゃらに頑張ってきたつもりではあるが、会社からの評価は低い。

 作品を購入してくれたり、出演者を応援してくれる女性ユーザーはこの数年で何十倍にも増えたが、男性向けの市場規模と比較されてしまうと、元も子もない。

 環境を言い訳にするつもりはないが、男性向けvs女性向けのような構図で見られると圧倒的に我々は分が悪い。

 そんな中で、冒頭の業界で活躍している女性たちとの飲み会があったわけだが、私以外の女性は全員、キラキラと輝いて見えた。

 ある人はTwitterでファンの方から支持される広報として、ある人は子育てをしながら責任あるポジションを担当したりして、またある人は20代ながらも何万人ものフォロワーがいたりもする。

 一方私はどうだろう。

 結果を出せないままもう34歳になってしまった。

 男性向け、女性向けがどうということではない。

 単に私自身が実績を作れていないだけの話だ。

 そう思いたい。

 30歳になってから、急に世間の目が厳しくなったように感じた。

 それまでいかに自分が「20代の女の子」というだけでチヤホヤされていたかを痛感した。

 これほどまでに若い女に価値があったのかと、30歳を過ぎて初めて気づいた。
(改めて思えば、多くの女性作家がそのような文章を残してくれていて、ずっと注意喚起をされていたにも関わらず、だ。)

 そしてそのチヤホヤは、異性からのアプローチという意味でももちろんそうだし、社会からの期待という意味でもそうだったのだ。

 男性が若い女性を好むというのは説明する必要はないだろう。

 一方、女性が活躍することを望む社会からは、結婚や妊娠・出産により仕事から離脱してしまう前に、結果や実績を出して出世コースに乗せたい。

 20代の女性は、そんな正反対のアプローチを、同時に受けることになる。

 だからこそ20代の女性は悩みが尽きないし、チヤホヤされているように感じるのだ。
ところが30代を過ぎるとそうではない。

 男性からは「結婚を焦る女」「旬を過ぎた女」というレッテルを貼られ、急に選択肢から外される。

 社会からは、一人前扱いされて手放される。

 これまで熱心に勧誘に来ていた「男」「社会」という巨大な2つの営業が、急に来なくなるのである。

 営業を受けていた身としては、「あれっ?」と腑抜けになっても仕方がない。
少なくとも私はそうなった。

 30代を過ぎた私は、異性からも会社からも必要とされていない存在なのだ。

 なぜ、20代のうちにそれに気付けなかったのか。

 なぜ、20代のうちに意識的に実績を残していけなかったのか。

 なぜ、20代のうちに会社から必要な存在だと思わせる行動がとれなかったのか。

 きっと今生き残っている人は、それがわかって行動できている人か、無意識のうちにも行動できてしまう「デキる人」である。

 そんな人と「デキない私」が一緒にいたら、それは劣等感に押しつぶされそうになっても仕方がない。

 すべてが自己責任ではあるが、自己責任で済まされるには、現代社会においての人間の能力差は、あまりにも残酷すぎる。

 そもそも20代の勧誘が激しすぎたのだ。

 社会人としてのスタートから、いきなりたくさんの勧誘が来る状況がおかしかったのだ。

 きっと今はそれがなくなっただけ。

 営業がなくなった分ようやくこの30代から、自由に自分の人生を選ぶチャンスがきた。

 自分の人生に何の希望も見いだせず、これから下降しかしないのではと思った夜、私は必死で自分にそう言い聞かせたのだった。

(田口桃子)

田口桃子の連載「SOD女子社員は脱がなきゃだめですか?」第13回「見るから体験するへ!アダルトVRが超すごい」

2019.12.13 Vol.web

 皆さんは、VRを体験したことはありますか?

 VRは「Virtual Reality」の略で仮想現実とも呼ばれていますが、映像を使って、実際に自分の目の前にある現実とは全く違う世界を体験できる技術です。

 具体的には、専用ゴーグルをつけると、その向こうに全く別の景色が広がっているというような体験をすることができます。

 しかも、視野が180度広がっている奥行きのある3Dで、自分の体の向きや目線にあわせて見える角度や方向も変わるんです。

 最近ではVRを利用したゲームも多くリリースされています。

 たとえばレーシングゲームでは、VRの世界の中でコントローラーを操作して、実際に自分が運転してレースに参加しているような体験ができます。

 高い技術を手頃な価格で手に入れられるようになったことから、広く普及して一般のご家庭でも簡単に楽しめるようになりました。

 VRを使えば、部屋のリビングにいながら非日常を体験できるのです。
(いろいろと種類が出ている専用ゴーグルですが、安いものだと2,000円代から買えるみたいです。)

 実はこのVRの技術が、AVの世界でも支持されているということをご存知でしょうか?

 男性向けAVの場合、ユーザーさんが男優さんに感情移入してAVを視聴することが多く、「主観もの」と言われるジャンルもあるほどです。

 ですので、VRのようにカメラの視点が、イコール視聴者の目線となる作品との相性はばっちりなんです。

「大好きな女優さんとできる」「たくさんの女優さんが同時に自分を求めてくる」「普段入ることができない女性だけの場所に入れる」いうような、現実では叶わないシチュエーションも、アダルトVRなら簡単に体験することができます。

 そんなアダルトVRですが、女性向け作品もあります。

 たとえば、女性向けAVメーカー「SILK LABO」からリリースされている作品では、カメラの視点が女性の設定になっており、まるで自分とエロメン(SILK LABO作品に出演しているイケメン男性)がイチャイチャしている気分になれるのです。

 自分の好きなタレントが目の前にいる、耳元で囁かれる、自分の見たいところをじっくり見る、など、女性向けアダルトVRも男性向け同様、2Dでは体験できないエキサイティングな内容になっています。

 そしていよいよ私たちGIRL’S CHでも、初めてVR作品をリリースすることになりました。

 12月12日にリリースされたばかりの、GIRL’S CH初のアダルトVRは3作品。

「お泊り密着イチャイチャVR~彼氏の長瀬広臣に一晩中ずっと抱きしめられて大好きエッチ~」は、終電を逃した彼が家に泊まりに来てそのままの流れで…という、自分と相手と二人だけの世界に没入できる、アダルトVRの定番とも言える内容です。

 目の前にラブメン・長瀬広臣さんがいるような、リアルなイチャイチャを体験できます。

 そして「女性向け風俗体験VR~人気No.1セラピスト・アレクの密着超絶マッサージのすべて 性感指テク・神ワザ舌技・そして×××まで~」では、タイトルの通り、女性向け風俗のサービスをVRで体験できるという内容。

 GIRL’S CHではこれまでも女性向け風俗の内容を知ることができるようなAVをリリースしていましたが、この作品は知るだけでなく体験してもらおうというコンセプトになっています。

 女性向け風俗に興味があるけど実際の利用はためらう、という方にはぜひおすすめしたい作品。

 もちろん、すでに風俗を利用したことがあるという方には、サービス内容を思い出し追体験していただけます。

 そして3作品目「ボーイズラブ体験VR~男の身体になった俺が気になるウブそうな後輩男子をメチャメチャに~」は、日本初!?のボーイズラブが体験できるVRです。

 自分が男になって男同士の恋愛を楽しむことができる、画期的な内容!

 ボーイズラブ好きな方はもちろん、男性になってエッチなことがしてみたかったという願望を持っている方も楽しめる作品になっています。

 いずれも、千円代からお試しいただける作品になっていますので、この機会にアダルトVRを体験してみてください!

 ゴーグルをかけるとそこには別世界が広がっています!

 GIRL’S CH VRの詳細はこちらから( https://girls-ch.com/special/vr_1912.php )

田口桃子の連載「SOD女子社員は脱がなきゃだめですか?」第12回「イケメン劇団Rexy『お江戸のおもちゃ』公演終了!」

2019.11.22 Vol.Web Original

 11月7日~10日、アトリエファンファーレ東池袋にて、劇団Rexy第八回公演「お江戸のおもちゃ」が上演されました。

 劇団Rexyは、過去の私の連載でも何度か取り上げているのですが、弊社ソフト・オン・デマンドが運営する劇団で、女性向けセクシーコンテンツの出演者を中心に2015年に立ち上げられました。

 普段AVの中で見ているタレントたちの新たな魅力を発見していただきたいと、王道コメディ、BL、時代劇等様々な作品に挑戦しています。

 中でも劇団Rexyの代表作と言えるのが、第五回公演の「風呂ダンサーズ」、そして続く第六回公演の「風呂ダンサーズⅡ」です。

 銭湯を営む桶川家の家族たちが、本家の父親の死をきっかけに、互いの絆を深め合っていくコメディ作品です。

 何より一番の見どころは、イケメンが全員全裸で踊るというシーン。

 見えるか見えないかというバカバカしい内容なのですが、見えてしまうという事故や怪我の危険性も高く、全員が「絶対に成功させる」という強い気持ちをもって取り組む姿を見ていると、その熱意が胸に突き刺さります。

 男だけでひとつのものを作り上げるというエネルギー、同じゴールに向かって進んでいくパワーは、この作品の何よりの魅力です。

「友情・努力・勝利」のような少年漫画的な世界観にも思えますが、それを女性も男性も楽しめる描き方にできたことで、「風呂ダンサーズ」シリーズは女性向けコンテンツの新しい切り口を提案できたのではないでしょうか。

【田口桃子の連載「SOD女子社員は脱がなきゃだめですか?」】第11回「女性が風俗行っちゃだめですか?」

2019.11.08 Vol.web Original

ここのところイベントの話が続いています。
ちなみにこの記事が更新されている本日は、アトリエファンファーレ東池袋にて、劇団Rexyの「お江戸のおもちゃ」が上演中です。こちらもよろしければ。
( http://rexy.tokyo/stage/%e3%81%8a%e6%b1%9f%e6%88%b8%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%82%82%e3%81%a1%e3%82%83/ )
 
さて、前回の記事では新中野のソフト・オン・デマンド本社1階にある飲食店「Syain Bar SOD女子社員」で行われている男子社員DAYの模様をご紹介しましたが、10月末には初の試みとして風俗男子DAYを開催しました。

こちらも男子社員DAY同様に、普段接客している「SOD女子社員」に変わって、女性向け風俗で働く男性たちが接客する、という企画です。
 
当日は、「東京秘密基地」から6名、「ホストロイド」から7名のキャストさんにご参加いただきました。

あくまで私の印象ですが、「東京秘密基地」は渋谷・原宿系のおしゃれ今風イケメンが多く、一方の「ホストロイド」はビシッとスーツを決めた紳士たちが多い。

男性に何を求めるかという女性からのニーズによって、このようなカラーの違いが生まれていると思われます。
 
風俗男子DAYでは、お客様は個別のキャスト指名はできないのですが、どちらの店舗のテーブルにつきたいかはお選びいただけます。

指名ができないかわりに、キャストが代わる代わる話しかけに来てくれるので、いろいろなキャストと触れ合うことができます。

普段風俗を利用している人にとっては、いつもと違うシチュエーションでキャストと会うことができますし、利用していない人にとっては、キャストの雰囲気を知ることができたり、利用前に不安を解消できたりする、いい機会になったのではないでしょうか。
 
当日は、オープンの17時から続々とお客様が来店しました。

一人で来ている方もいれば、お友達と来ている方も。

男子社員DAY同様に、この日もお店オリジナルカクテルをご注文いただけたり、シャンパンタワーをご注文いただくとキャストたちとチェキを撮ることができます。
 
GIRL’S CHでは4月に「イケメンフェスティバル2019」というイベントを開催しました。

こちらでも女性向け風俗をピックアップしたのですが、今回はさながら「プチイケフェス」と言えるような、大盛況な一夜になりました。

(イケメンフェスティバル2019については、前回の連載記事に詳しく書いていますので、そちらをどうぞ。 https://www.tokyoheadline.com/443950/ )

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