日本の小学生がNY国連本部やグラウンド・ゼロ訪問体験を報告「大人がどんなに壁を作っても子ども同士が橋を」

撮影・蔦野裕

 この日の報告会では、12人が一人ひとり、今回のNY訪問で学んだことや、この体験で学んだことを将来どう生かしたいかなどを発表。「将来は建築家になって日本の災害に強い建築技術を世界に広めたい」、「教育が足りない地域に普及する活動をしたい」、「自分とは違う場所の出来事も自分とつながっていると学びました。大人がどんなに壁を作っても、子ども同士が橋を架け続ければいい」、「18歳になったら平和を大切にする政治家に投票したい」など、NYでの体験で得た思いや気づきを熱く語り、将来の夢を力強く語った子どもたち。

 今回のNY国連本部訪問を取材したジャーナリスト堀潤も「どうしたら世界が平和になるのか、皆が自分の夢を叶えられるようになるのか、多くの人の知恵が必要。皆さんのアイデアがその起点となるのです」とビデオメッセージを寄せ、プロジェクトイベントをサポートする株式会社マイナビの社長室コーポレートコミュニケーション統括部・柏木直之統括部長も「皆さんが日本を出て、いろいろな人や文化と触れ合えたのは本当に良い機会となったと思います。未来のことは誰も分からないけれど、未来を想像したり、こうしたいと思うのは誰もができること。これからも一人ひとりの可能性を応援し、皆さんと一緒に未来が見える世界を作って行きたい」と、出発前より一層頼もしい表情を見せる子どもたちに期待。

 ピースコミュニケーション財団代表理事の一木広治氏も「保護者の皆さんも今、世界における日本のプレゼンスが下がっているのを感じていることと思います。グローバルに活躍する人を増やしたいという思いで立ち上げたプロジェクト。皆さんにもその力がある。これからもいろんなことに興味を持って挑戦していってほしい」とエールを送っていた。

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