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カーボンニュートラル思考で「まちを創る・守る」 未来に向けてアップデート

2024.07.11 Vol.Web Original


株式会社ミライト・ワン、みらいビジネス推進部まちづくりDXプロジェクトで、プロジェクトマネージャーを務める清水信司さん

温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする「カーボンニュートラル」の考え方は広く浸透し、日本各地でもその実現に向けてさまざまな取り組みが推進されている。SDGs(持続可能な開発目標)の達成の期限も近づくなかで、いろいろな技術も生まれている。ただ、実際にどんなことが行われているのか見えにくいのも実情だ。日本の「カーボンニュートラル」の現在地は?エネルギー制御技術を活かした独自のアプローチで「カーボンニュートラル」の実現に取り組む、 株式会社ミライト・ワンのプロジェクトリーダーに聞く。


環境意識や合理性だけでは進まない

 株式会社ミライト・ワン(以下、ミライト・ワン)は、通信インフラ事業をコアとしながら、近年ではSDGsやカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みにも力を入れている。その中心となっている、みらいビジネス推進部まちづくりDXプロジェクトで、同プロジェクトのプロジェクトマネージャーを務める清水信司さんは、経緯についてこう語る。

「大手建設会社や新電力系の会社を経て、2019年11月、ミライト・ワンに入社し、このプロジェクトを立ち上げました。ミライト・ワンはもともと通信建設工事の会社ですが、高速道路やコンビニエンスストアにおけるEV充電設備の約半分導入した実績があり、エネルギーインフラの分野でも貢献できるのではないかと考えたのがきっかけです」

 プロジェクトでは「まちを創る・守る」をテーマに掲げている。清水さんは理由をこう説明する。

「まず、“守る”の部分ですが、ミライト・ワンは、NTTがまだ逓信省(その後の電電公社)と呼ばれていた時代の黒電話の回線敷設から始まり、自然災害時にはそれら回線の応急措置や復旧作業を行うなど、通信における社会インフラを縁の下で支えてきた、いわば黒子役の会社です。エネルギー分野においても、これまでの大規模発電から地域ごとの分散型電源へのシフトは、私たちの「インフラを守る」という企業文化にフィットすると思いました。

“創る”の部分ですが、カーボンニュートラルの実現には、市民一人一人の環境意識の高まりや、エネルギーを効率的に使う仕組み作りが不可欠です。しかし、それだけでは市民の共感は得られません。『オラがまちに誇れるもの』があってこそ、住民の行動変容にもつながっていく。だからこそ、カーボンニュートラルを通じた街づくりが重要なテーマだと考えたのです」


「スマートマイクログリッドシステム」とは

 ミライト・ワンでは、カーボンニュートラルの実現に向けて「スマートマイクログリッドシステム」の導入を推進している。これは、CEMS(コミュニティ全体のエネルギーマネジメントシステム)とBEMS(ビル単位のエネルギーマネジメントシステム)から成るクラウド型のエネルギーマネジメントシステムだ。

「特長は、さまざまなメーカーの設備機器やセンサー情報を統合して一元管理できること。電力使用量や再エネ発電量、CO2削減量などをリアルタイムで可視化し、データに基づく運用改善や電力ピークカット制御などが可能になります」(清水さん)

 住民や自治体など電気利用者にとっては、再エネ導入や省エネによる電気料金の削減がメリットになる。自治体や地域にとっては、脱炭素社会の実現に向けたまちづくりとしてのブランディングなどが期待できる。

「導入効果を最大化するには、地域のステークホルダーと一緒になって、エネルギーの『地産地消』の仕組みを作っていくことが大切です」(清水さん)

長友佑都「食はサッカー選手の第一の武器。全ての基本」心と体の強さの秘訣とは

2024.05.18 Vol.Web Original

 FIFAワールドカップ2026アジア2次予選で、2022年カタール大会以来の日本代表復帰を果たした長友佑都。現在37歳の長友は、Jリーグ1部のFC東京の中心選手であり、世界タイ記録となるW杯5大会連続出場を目指している。

 持続可能な未来へ向けた取り組みや目標達成のヒントとなる話題を語る「シリーズ:未来トーク」。今回は「プロテインナチュラ グランプロ」グローバルアンバサダーに就任した長友に、目標3「すべての人に健康と福祉を」に関連する食への思いや健康の秘訣を独占インタビューした。

これが令和の教育現場。ICT化で生徒の健康管理、いじめの早期発見。そして教員の働き方改革も

2024.04.30 Vol.web original

 2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、目標達成期限の2030年まで折り返し地点を過ぎた。持続可能な未来へ向けた取り組みや、目標達成のヒントとなる話題を紹介する「シリーズ:未来トピック」。

 今回は目標4「質の高い教育をみんなに」、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標16「平和と公正をすべての人に」の実現の足掛かりとなりそうなシステムに目を向けてみた。

目黒区長選に出馬表明の伊藤ゆう氏「いくら予算をつけても区が手を挙げてくれないと何も実現できない。自分でかじ取りをしなければ」

2024.03.29 Vol.Web Original

 2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、目標達成期限の2030年まで折り返し地点を過ぎた。持続可能な未来へ向けた取り組みや、目標達成のヒントとなる話題を各界の著名人とビジネスパーソンが語り合う「シリーズ:未来トーク」。今回は目標4「質の高い教育をみんなに」と目標11「住み続けられるまちづくりを」について。4月21日に投開票される目黒区長選への出馬を表明している都議会議員の伊藤ゆう氏に話を聞いた。

小池百合子東京都知事が語る災害対策、東京発のスタートアップ、そして人材育成

2024.03.29 Vol.Web Original

 2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、目標達成期限の2030年まで折り返し地点を過ぎた。持続可能な未来へ向けた取り組みや、目標達成のヒントとなる話を各界の著名人に聞く「シリーズ:未来トーク」。

 都は、令和6年1月に「『未来の東京』戦略 version up 2024」を策定。同時に公表した令和6年度予算案には「人」が輝く、国際競争力の強化、安全・安心の観点から、数々の政策を盛り込んでいる。東京都は、これまで、TOKYO創業ステーションやTokyo Innovation Baseの開設によりスタートアップを支援し「TOKYO強靭化プロジェクト」により防災対策を強化。さらに「国連を支える世界こども未来会議」を共催するなど、次世代を担う人材育成にも力を入れている。一人ひとりが輝く明るい「未来の東京」の実現を目指す小池百合子東京都知事に話を聞いた。

山田幸代×北川愛莉対談「社会人経験がスポーツ選手としての生き方にポジティブな影響を与える」

2024.03.27 Vol.web original

 持続可能な未来へ向けた取り組みや、目標達成のヒントとなる話題を各界の著名人とビジネスパーソンが語り合う「シリーズ:未来トーク」。3回目となる今回は、社会人とスポーツ選手の両立方法や気持ちの持ち方について、日本初のプロラクロスプレイヤーであり、台湾ラクロスナショナルチーム監督、世界ラクロス協会の理事を兼任している山田幸代氏と、大宮アルディージャVENTUSでプロサッカー選手として活躍しながら株式会社ミライト・ワン埼玉支店で働く北川愛莉氏が語り合った。

黒谷友香×岡田華奈対談「無意識の偏見を会社が率先してなくしていくことも必要」

2024.02.19 Vol.Web Original

 持続可能な未来へ向けた取り組みや、目標達成のヒントとなる話題を各界の著名人とビジネスパーソンが語り合う「シリーズ:未来トーク」。

 今回は目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に関わるテーマ「女性活躍」について。女優として数多くの映画・ドラマ・CM に出演する黒谷友香氏と、通信インフラ設備の構築を中心に事業を展開し、災害発生時には応急復旧工事を行う株式会社ミライト・ワン総務人事本部ダイバーシティ&インクルージョン推進室長の岡田華奈氏が語る。

栗原恵×中山俊樹対談「バランスよく成り立っているチームが最終的に勝つことが多い」

2024.02.11 Vol.Web Original

 2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、目標達成期限の2030年まで折り返し地点を過ぎた。持続可能な未来へ向けた取り組みや、目標達成のヒントとなる話題を各界の著名人とビジネスパーソンが語り合う「シリーズ:未来トーク」。

 今回は目標8「働きがいも経済成長も」と17「パートナーシップで目標を達成しよう」に関わるテーマ「チームワーク」について。バレーボール全日本代表として活躍し、2019年に現役引退。現在はタレントとして活動する栗原恵氏と、通信インフラ設備の構築を中心に事業を展開し、災害発生時には応急復旧工事を行う株式会社ミライト・ワン代表取締役社長の中山俊樹氏が語る。

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