「住み続けられる未来の豊島区」最優秀賞は区民がもっと豊島区のことを知るための「IKEBUSツアー」。高際区長「すぐにでも活用できる素敵なアイデア」

プレゼンは普段はめったに入ることができない議場で(撮影・三田春樹)

 発表では、住み続けられる未来の豊島区を実現するために必要なものとして「一人一人の思いやり」「決まりを守ること」「すべての生き物と共存できる事」「決まりを守り、挑戦すること」「区民が豊島区を知ることが大事」「生命・自然が大事。木が少ないから木を増やすために頑張る」「対面の交流が大事」といった多彩な意見が出された。
 
 審査員は高際区長、島村議長、豊島区の清野正教育長、ピースコミュニケーション財団の一木広治代表理事、株式会社オウルズコンサルティンググループ・ソーシャルPRスペシャリストの若林理紗氏が務めた。

司会を務めた堀潤氏

 審査中には堀氏が自身のジャーナリストとしての経験を踏まえながら平和についてのプレゼンテーションを行った。その中で堀氏は「“世界は”というのは大きな主語。“私は”というのは小さな主語。“世界は”という時、それが何を指すかは人それぞれ。主語が大きいとアクションは生まれにくいが小さな主語だとアクションが生まれる」などと、こういった場でいつもこどもたちに伝えている「大きな主語と小さな主語」について語った。

 また堀氏は現在ピースコミュニケーション財団が取り組んでいる「ピースコミュニケーション宣言」について説明。この取り組みは世界や身近な社会の課題に向き合い、より平和で持続可能な未来を築くために、こどもたち一人ひとりが「自分には何ができるのか」「どんな行動を未来に約束するのか」を考え、1つの宣言につき100円をユニセフに寄付するもの。現在、開催中の「大阪・関西万博」で行われた「Future Summit みらい総会」では総勢206名の世界中のこどもたちの宣言を1つのフラッグにし、グテーレス国連事務総長の代理として列席した国連児童基金ユニセフ東京事務所代表、サウル・ゲレーロ・オテイサ氏に代表のこどもたちが手渡した。堀氏はこどもたちに未来への宣言の応募も呼び掛けた。