浜松市の小学生が市役所の議場で持続可能なまちづくりのアイデアを発表

最優秀賞を受賞した深津さん(中央)と中野市長(左)、一木代表理事(撮影・蔦野裕)

 審査員は、子どもたち自身が考える持続可能なまちを実現するためのアイデアに刺激を受けた様子。

 山名裕副市長は「皆さんのアイデアに我々が気づかされたことも多かった」、元消費者庁長官で、現在は「まち・ひと・しごと研究所」の代表取締役を務める伊藤明子氏は「アイデアを考えるだけでなくリサーチや自分でやってみて提案するところが素晴らしい」、浜松市出身のインフルエンサーで「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーとして活動する詩歩氏は「今日の発表だけで終わるのではなく、ぜひ皆さんのアイデアを学校や身近な人にも広めてみて」などと語った。

 また同日行われたトークセッションでは、これまで約70カ国を訪れ、さまざまな絶景を紹介してきた詩歩氏が、世界の多様性を絶景写真とともに紹介。さらにオーバーツーリズムの問題にも触れ「持続可能な開発料」として観光税を設けているブータンの取り組みなどを伝え、子どもたちはさまざまな視点に触れ、目を輝かせていた。

 最後に「国連を支える世界こども未来会議」主催の一般財団法人ピースコミュニケーション財団・一木広治代表理事は「来年3月には、全国から集まった国内外の子どもたちが気候変動と平和をテーマに持続可能なアイデアを出し合う会議を行い、さらにその中から選ばれた方などがNYの国連本部へ訪問します。前回は浜松市からも1名、代表団に参加しています。これからも、自分にはできるという気持ちを持って持続可能なアイデアを考え続けていただけたら」と期待を寄せた。

 最優秀賞・特別賞の受賞者には、2026年3月に東京にて開催される「第6回国連を支える世界こども未来会議」への参加権などを授与。そこから、毎年行われるNYの国連本部訪問への参加も目指すことができる。

特別賞受賞の3チーム