α世代の小学生が「平和」と「AIにはできない新しい仕事」について日本語と英語で議論。「AIに何ができるか?」さまざまな意見が飛び出す

議論の成果を発表(撮影・蔦野裕)

 議論を始める前に堀氏が米国によって誤爆されたイランの小学校の写真を見せ「この攻撃には世界中で議論がある。実はここにAIによるエラーが起きていたのではないかと言われている。これまでのインプットされていたデータでは、この小学校は学校ではなくて、戦争相手国の拠点になっているという古い情報が記載されたままだった。しかし実際には拠点ではなくてただの学校だった。新しい情報が更新されていなかった。ここからは僕の取材の話なんですが、最近、戦争ではAIを使って、AIが判定した作戦プログラムに準じて攻撃を行うということが、いろいろな国で実装され始めている。しかしAIに頼っていたら、このようなエラーも起きるであろうということから最終的な判断は人間が行うというルールを作っている国もある。しかし、戦争の研究者たちが指摘しているのは、最後は人間が判断するといっても、実は人間の判断はAIによる提案に左右されやすいということが分かっていて、本当に人間の力だけで決定できるかどうか疑わしいといっている。なので、ここに一つの問いが立つ。本当に人間が人間らしく自分の意思で判断することがAIの時代にできるんだろうか? 一方で、戦争の現場での取材では人間にしかできないこともたくさん目の当たりにしてきた」と今度はウクライナからルーマニアに避難してきたばかりの親子の写真やそういった避難した人たちを迎え入れるルーマニアのユニセフの人たちの写真を見せ「不安で孤独で、将来に対して心配しかない。そうした悩みを抱えた人たちを職員の方々が一人一人抱きしめている。 目の前に困っている人がいたら思わず手を差し伸べてあげたくなる。これはどんなに時代が変化しても、どんなにテクノロジーが進化しても、私たちにしかできない人間らしい行動かなと僕は思っています。物理的な暖かさだけではない暖かさというものがこの写真からも伝わります。AIが次々に各地で、各分野で実装されていく時代に、私たちだからこそできる新しい仕事、新しい役割とは何なのか、今日は一緒に皆さんと考えていきましょう」と今回のテーマの肝を分かりやすく説明した。

 そしてA~Gグループは“平和”をテーマに、H~Mグループは「AIにはできない、新しい仕事を創ろう」をテーマにそれぞれの課題をグループの中で話し合った。後半では第2部のプレゼンの際に使うアイデアシートのを作成。短い時間で多くの人たちに自分たちの考えを伝えるために、絵を描いたり文字の大きさを考えたりと各グループが知恵を絞り合っていた。