α世代の小学生が「平和」と「AIにはできない新しい仕事」について日本語と英語で議論。「AIに何ができるか?」さまざまな意見が飛び出す

ユニセフへ寄付金が贈られた(撮影・蔦野裕)

 昼休みを挟み、第2部のプレゼンの前にはユニセフ東京事務所代表サウル・ゲレロ・オテイサ氏にユニセフへの寄付金が贈られた。ピースコミュニケーション財団では昨年8月に大阪・関西万博内で「FUTURE SUMMIT みらい総会」を開催したのだが、その際にこどもたち一人ひとりの平和への思いを「ピースコミュニケーション宣言」として集め、その集まった206名分の宣言をフラッグにしてオテイサ氏に授与。この取り組みでは、宣言1つにつき100円をユニセフへ寄付することとしており、その集まった寄付金がこの日、オテイサ氏に渡された。

 続いて1グループ3分の持ち時間で、ワークショップでまとめた意見を発表。 元防衛副大臣兼内閣府副大臣・元外務副大臣の中山泰秀氏、髙橋勝浩稲城市長、北区のやまだ加奈子区長、TOKYO MXの白井浩太郎報道局長、一木氏、そしてオテイサ氏がゲストとして子どもたちの発表を見守った。

「平和」をテーマとしたグループでは「ケンカの時にはいいとか悪いとかを決めずに仲直りをすることが必要。戦争について考え、話し合って行くことが大事。戦争のない世界にしたい」(Aグループ)、「平和を実現するためには困っている人を見つけて助け合う。共感と支援をやりやすい環境を作る」(Bグループ)、「平和が脅かされている。日常生活でできることから始める。挨拶することで日常の平和を実現できる。政治にも興味を」(Cグループ)、「自分の意見を相手に知らせることで、人々はリスペクトと会話をすることの大切さに気がつく」(Dグループ)、「私たちは戦争を止めたい。戦争を止めるにはまず話し合いが必要」(Eグループ)、「そもそも平和って何か? 平和には2種類ある。1つ目はみんなが平和と思える平和。2つ目は特別な平和」(Fグループ)、「平和と思いやりについて知らないことが問題。学校で学ぶことが大事」(Gグループ)といった意見が発表された。

「AIにはできない、新しい仕事を創ろう」がテーマのグループでは「AIが使えない自然災害時の仕事」(Hグループ)、「AIにはできない“友達”のようなカウンセラー」(Iグループ)、「国境を超えたカウンセラー」(Jチーム)、「AIを上手に使う次世代のベビーシッター」(Kグループ)、「AIに感情を教える」(Lグループ)、「AIは人の気持ちを100%理解できない。AIと人のバランスを取って、もっとコミュニケーションを増やす」(Mグループ)といった意見が発表された。

 特にAIがテーマのプレゼンでは「AIには感情がないので限界がある。人間らしいことはできない」「共感はできるかもしれないが、物理的な温もりを与えられるのは人間だけ」「感情がなく人間を模倣したもの」という意見の一方で「AIに感情を教える」といったAIの可能性を探るといった、違うベクトルの意見が出された。今回は各グループがプレゼンする形だったのだが、子どもたち同士の議論の時間があればもっと深い課題解決の手段が出てくるのではと思わせた。