万博でこどもたちが「未来のお菓子」「未来のお金」について考える。 お菓子で社会問題を解決、戦争で使うお金を平和のために

「未来のお金」で最優秀賞を獲得したFグループは「戦争のお金を平和のために使おう」とプレゼン(撮影・蔦野裕)

「未来のお金」では「教育に限定した税金の使い道を考えよう!」「未来のために地域のみんなが交流できる場所の設置にお金を使う」「未来をよくするために、外国×人生ゲームで世界に機会を届けたい」「グローバルに視野を広げて『お金で助けられること』」「『教育』にお金をかけることによって幸せを享受できる」「戦争のお金を平和のために使おう」といったテーマでワークショップの成果を披露。

 こちらにも映像で参加したUNISのこどもたちは、世界で起こっているSDGs関連の問題に焦点をあてたアプリを作り、そこでニュースを配信し、アプリ内ゲームも作成。アプリで支払ったお金を寄付したり、困っている人々に食料や医薬品を提供し何万人もの命を救うというスキームをプレゼンした。

 最優秀賞にはFグループの「戦争のお金を平和のために使おう」が選ばれた。こちらは「世界は過剰に武装されており、平和には資金が不足している」という観点からお金の流れを考え「軍事費を減らして平和のための教育に使ってみては?」というもの。

 一木氏は「コミュニケーションで平和とか社会課題を解決するというのは非常に素晴らしい案。まさに今、いろんなところで戦争が起きている中で本当にこういう社会になってほしいなというふうに僕らも思っています。みんなもそういう気持ちを持って、何かそういうことを活動につなげていっていただければうれしいなと思います」などと語った。

 また別のグループのこどもからは「戦争で医療などが発展してきたと思うが、そうなると医療などはどうやって発展していくのかか?」という鋭い質問が飛んだ。これには「戦争で人類が発展してきたのは確かに本当ですが、お金をいろいろな研究などに投資したりすることで、戦争をしなくても発展していく方法はまだ他にもある。それを探してよりよく技術を発展させればいいと思う」と答えていた。