北区の未来には「自然が大事」小学生が「住み続けられる未来の北区」でアイデアプレゼン

 

 小学生たちが自分たちが暮らす地域の未来の姿について考え、アイデアを提案する「国連を支える世界こども未来会議 in KITA-ku」が12月7日、東京都北区の北区議会議事堂で行われた。イベントには北区に暮らす児童33人が参加、「住み続けられる未来の北区」について意見をまとめて発表した。児童のまっすぐなアイデアに、区長ら大人たちは関心したり苦笑いしながらも、北区のより良い未来に向けて熱心に耳を傾けた。

「国連を支える世界こども未来会議」は全国各地で行われているイベント。開催地の小学生たちが自分たちの街にずっと住み続けられるためには何が必要かと考える。ワークショップとプレゼンテーションからなる半日のイベントで、普段は別々の学校に通う同じ年代の子どもたちがチームを作って問題点を考え、大学生らのサポートを受けながら、その解決法を考える。

 

 この日、参加した児童はランダムに7つのグループに分けられ、ほぼ“初めて顔を合わせた”状況でワークショップに臨んだ。

 最初は各グループで、このワークショップのシリーズでおなじみとなった、“わたしたち”のよりよい在り方を可視化する『わたしたちのウェルビーイングカード』を使って自己紹介。カードには、〈社会貢献〉〈緑〉〈平和〉〈希望〉〈応援・推し〉といった、一人ひとりがいきいきと生きるあり方や、心地よくいられる状態を示す「ウェルビーイング」を感じる言葉が書かれていて、子どもたちは自分が幸せを感じるのに大切なものが書かれたカードを選んで、選んだ理由を説明して、お互いの理解を深めた。

 北区を住み続けたい街にするためのアイデアは、普段の生活の中で感じる問題をふせんに書き出すところからスタート。ゴミやタバコのポイ捨てが多いこと、ポイ捨てされたゴミを高齢者のボランティアが毎日掃除をしてくれること、喫煙所の設置場所や理想的な形、東京ならではとも言えそうな民泊を巡る問題、集合住宅における騒音、ボール遊びできる場所が限定されているなどルールが多いことなど、どのチームのテーブルもしばらくすると北区が抱える問題を書いたカラフルなふせんでいっぱいになった。「意見はいっぱいあるんだけど、なかなかまとまらないよ!」と、頭を抱える児童の姿もあった。

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