北区の未来には「自然が大事」小学生が「住み続けられる未来の北区」でアイデアプレゼン

 

 区役所内の議事堂に場所を移して行われたプレゼンテーションでは、各チームが磨き上げたアイデアを元気に発表した。7つのチームが順にプレゼンテーションをするなかで、何度も登場したのは、ゴミ拾いや「北区は汚いといったイメージがある」というフレーズだ。それを解決するアイデアとして、小学校別のゴミ拾い競争、ゴミ拾いリレーといったものが複数出て、審査員を務めたやまだ加奈子区長らは笑顔で受け止めながらも残念そうだった。

 最優秀賞は、北区を住み続けたい街にするには「自然が大事」としたグループだった。地球温暖化が進んでいるなかで自然は大事だとし、そのために地域の人たちと協力して、植物を育て、育てる植物も関東タンポポのような在来種にこだわりたいといった具体的なアイデアを提案した。在来種にこだわることで在来種とはどういうものがあるのか、在来種が抱えている問題について調べて周囲に伝えることで交流も生まれるという説明には、見学していた保護者や区の関係者から「ほう!」と感心の声があがった。こどもたちからも「どうやって周りに協力してもらうのか」「地域の人も小学生も忙しい。分担はどうするのか」「廃棄ガスなどで植物にはいい環境ではない。それについてどう思うか」といった疑問がぶつけられ、発表したグループは上で相談しながら質問に答え、議事堂は白熱した。