目黒区長選に出馬表明の伊藤ゆう氏「いくら予算をつけても区が手を挙げてくれないと何も実現できない。自分でかじ取りをしなければ」

(撮影・上岸卓史)

目黒区が東京都を動かすことができれば

 先日は「犬と公園利用を考える」というテーマでタウンミーティングを開催していました。
「今まで教育、介護、環境の話をさせていただいたんですが、それに公園を加えて、僕は4Kと言っています。目黒区は特別だと思うんですが、人口28万人の中で、登録されている犬の数だけで1万頭以上。だから飼っている人でいうと2万人以上いると思うんです。その一方で目黒区は緑化率が23区の中で下から何番目というくらい低い。その限りある緑化されている公園をいかにみんなにとって居心地の良いものにしていくかが重要だと思っています。とはいえ、犬にだけ優しい公園でもよくないので、人にも犬にも優しい公園にしなければいけない。そうなると公園によってルールは違っていいと思うし、ひょっとしたら時間や公園の中のエリアによってもルール設定を変えてもいいのではないかと思っています。それをするにはまず目黒区としての犬の公園利用に関する条例みたいなものを作ってマナーを徹底させる。かつ、その公園ごとのルールの決め方を決める。これがないと結局、非常に画一的なルール設定になってしまったり、あとは不文律で全部動いたりするので。“昔からこうだからこう”ということになって、結局できないことだらけの公園になる。だからできる公園づくりをするために、公園ごとのパークミーティングを作りたいというのが私の考え。そのためにまずは犬と公園の利用条例みたいなものを作りたいと思っています。犬については陳列販売の在り方も検討したいとは思います。あとは犬の葬儀の問題も重要。犬も猫も亡くなったら廃棄物なんです。そうなるとどういうことが起きるかというと、廃棄物なのでその辺に捨てていいわけではないんですが、例えば家が昔のように広かったら庭に埋めてあげることもできるかもしれませんが、今時そういうことはなかなかできない。そうなると今流行っているのは、車で来て、そこで焼いてくれるか、あるいは引き取ってくれて、焼いて骨を返してくれる。それはいいと思うんですが、最近、時々いるのがそれの悪質業者。本当にそれを焼いてきたのか分からない。焼くのもお金がかかりますから。変な話、それを不法投棄されていたら、人間だったらえらいことになりますが、ペットだと不法投棄だけなので重罪にはならない。そういう意味でいうと、犬とかペットの火葬の認定制度というものを作ってもいいのではないかと持っています。これはどちらかというと目黒区ではなく東京都なんでしょうけど。作って、認定するだけでずいぶん違うんじゃないかと思っています。今の話のように必ずしも目黒区ではできないこともあるんですが、都議会議員をやってきたから区政で東京都をけん引できればまた面白いかなと思っていて、東京都が国を動かしたように、目黒区が東京都を動かすということができればと思っています」

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