「千代田区は子どもの遊び場が少ない」小学生が「住み続けられる未来の千代田区」に向け議論
第二部のプレゼンテーションでは「今のコミュニティースペースは自分たち世代がいなかったりして行きにくいので、より子どもたちや多様な人が楽しく利用できるガーデンを作る」というアイデアや「千代田区は落書きをしたり街の花壇が踏まれていることが多いので、花壇の隣に踏むと楽しいスペースを作るなどポジティブな方法で解決する」など、千代田区で暮らす中で気づいた課題を自由な発想で解決しようとするアイデアが次々と登場。
各発表後の質疑応答では他のグループの子どもたちから「実現までどれくらいの時間がかかりますか」「誰が中心となって行うんですか」「実現するのにどれくらいの費用が掛かると思いますか」といった鋭い質問も寄せられ、答弁が白熱する一幕も。
大人の審査員と参加した子どもたち自身の投票により最優秀賞に輝いたのは「子どもの居場所を作る」というGグループのアイデア。「千代田区はビルも多く、広い場所を新たに作るのは難しいかと思うので、学校の開放日を増やして遊び場を作ることで交流も広める」というアイデアは大人と子ども両方のジャッジで1位を獲得。
特別出演した樋口高顕区長は「千代田区では公園で手持ち花火ができる時間を設けたり、今後はボール遊び専用の公園を作ることも計画していますが未来の主役である君たちの声を聞いていないと気づきました」と語り、すべてのグループのアイデアについて高く評価。「千代田区は何十年も前から都市化が始まっている街ですが、それをどのように活用しながらより良い街にしていくか、私たち大人と皆さんの問題意識は同じだと感じましたので、しっかり行政に生かしていきたいと思います」と語った。
最優秀賞を受賞したGグループのメンバーは、2026年3月に行われる「第6回国連を支える世界こども未来会議」への参加権が与えられる。
またこの日は、一般社団法人日比谷エリアマネジメント事務局の髙松真希氏が講師として登壇し「もともと日比谷の一部は海だった」「“日比谷”という正式な住所はない」といった日比谷の街づくりについて、クイズを交えながら分かりやすく紹介。子どもたちも自分たちが暮らす街の知識や魅力に改めて触れ、目を輝かせていた。
※樋口高顕区長の「樋」は正しくは「木へん」に「二点しんにょう」








