小中高生が着なくなった子ども服で難民支援 地域を巻き込み大きな力に
新潟県立村上桜ケ丘高等学校には、UNHCR特別賞が贈られた。“ヒーロー”という親しみやすく分かりやすいキャラクターを使って、自分たちだけでなく、次の世代へとメッセージを届けたことが、「非常に意義のある活動」とされた。
同校もまた他の参加校と同様に地域を巻き込んでプロジェクトに取り組んだ。協力を呼びかけるポスターに、難民たちを応援するヒーローのさくらレンジャーを登場させて呼びかけた。地域の小中学校、特別支援学校、保育園などに協力を求める際に、保育園では寸劇をして難民問題について説明したほか、園児たちに塗ってもらった“ヒーロー”を回収ボックスに張ったり、「遠く離れた友達を応援してくれたみんなも難民を応援するヒーロー」とメッセージした。
同校の発表の後には、小平南高から「自分たちも保育園で寸劇をしたが、園児たちにどうやって難民問題について伝えたのか?」といった質問が出ると、オリジナルの紙芝居を披露しながら自らの取組みについてシェアした。
審査員を代表し、東京大学大学院教育学研究科の北村友人教授は「いずれの学校も難民について学んだことを多角的に捉え、学びを行動へとつなげる優れた取り組みでした。難民問題をはじめ、私たちが世界規模で直面する問題は多岐にわたりますが、それらを実感し、自分ごととして捉える機会は決して多くありません。今回のような活動を通じて、身近なところから気づきが広がっていくことを期待しています」と話した。
ユニクロ、GUなどのファーストリテイリングは難民支援をサステナビリティ活動の柱のひとつと位置づけ、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とグローバルパートナーシップを締結し、店舗で回収した着なくなった衣料の難民キャンプへの寄贈をはじめ、難民の自立支援プログラム、店舗での難民雇用、難民問題の啓発活動を行っている。
「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」もそのひとつで、小中高生を対象にした参加型の学習プログラム。着なくなった子ども服を回収し、慢性的な服不足に悩む難民の子どもたちに届ける取り組み。ファーストリテイリンググループとUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が協働で実施しており、2013年にスタートした。
〇最優秀校
長岡市立宮内小学校
東京都立小平南高等学校
〇UNHCR特別賞
新潟県立村上桜ケ丘高等学校
〇優秀校
岡山・就実小学校
京都・洛南高等学校付属中学校
和歌山・和歌山県立和歌山盲学校

