「千代田区は子どもの遊び場が少ない」小学生が「住み続けられる未来の千代田区」に向け議論

撮影・蔦野裕

 

 小学生が自分たちが暮らす地域の未来について考える「ちよだキース・フォーラム~国連を支える世界こども未来会議in CHIYODA~」が12月14日、千代田区にて開催。区内の小学生が「住み続けられる未来の千代田区」について話し合い、発表した。

「国連を支える世界こども未来会議」は、世界のこどもたちが集まり、SDGsを軸に平和で豊かな世界について語り合うピースコミュニケーションの場として、2019年に東京オリンピック・パラリンピック公認プログラムとしてスタート。2023年2月には国連からタイトルの認定を受け、以降毎年、子どもたちの代表団が米ニューヨークの国連本部に訪問し、提言書を届けている。

 冒頭、この日のイベントを千代田区とともに主催した一般財団法人ピースコミュニケーション財団・一木広治代表理事は「このプロジェクトは、皆さん自身が、自分たちの未来をどうしたいか、そのためには何をするべきかを仲間と一緒に考え行動できるよう、大人たちが応援していこうという試みです。自分たちの未来について想像を働かせてみてください」とエール。

 この日は32名の小学生が7組に分かれてグループを結成。グループのメンバーはほとんどが初めて会った者同士とあって、やや緊張気味の様子。そこに、NTT株式会社 上席特別研究員の渡邊淳司氏が登壇。渡邊氏が開発したコミュニケーションツール「心臓ピクニック」と「わたしたちのウェルビーイングカード」を使って互いの心臓の動きを体感したり、カードを使って自己紹介。ユニークなツールを通して、瞬く間にチームメイトとなった子どもたち。

 ワークショップでは「住み続けられる未来の千代田区」のためのアイデアについてディスカッション。まずはそれぞれが気づいた「千代田区の課題」を上げ、そこから課題解決のために何が必要か、アイデアをまとめ上げていく作業に挑戦。互いにアイデアを出し合い、意見を交わし、プレゼンテーションに向けて発表の仕方まで練り上げていく子どもたちの様子に、見守る大人たちも感心しきり。

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