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3月18日は「世界睡眠デー」西野精治先生が考えるスタンフォード式“脳が眠れる枕”とは?

2020.03.18Vol.Web Originalニュース
 3月18日は、睡眠に関する知識の普及啓発を目的に、世界睡眠医学協会が制定する「世界睡眠デー」。2018年の経済協力開発機構(OECD)の調査によると日本人の平均睡眠時間は442分(7時間22分)でOECD加盟国31カ国中最下位という不名誉な結果が出ている。そこで、日本人の「睡眠の質」を向上させるべく、米スタンフォード大学医学部精神科教授でベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』著者の西野精治先生は、“脳が眠れる枕”「BRAINSLEEP PILLOW(以下、ブレインスリープピロー)」の監修に携わったという。「世界睡眠デー」に合わせて来日した西野先生に「最高の睡眠」のポイントを聞いた。  西野先生は、研究対象である睡眠について「睡眠医学というのは学問として70年程度の歴史ですが、その中で分かってきたのは睡眠には記憶の定着、嫌な記憶を消し去る、成長ホルモンの分泌、自律神経の調節、免疫の増強などさまざまな働きがあることです」と語る。「現代では肉体を使う機会が減っているから、あまり眠らなくていいかというとそうではありません。脳は使えば使うほど老廃物が溜まってきて、その老廃物を除去する脳脊髄液は睡眠中に活性化される。やはり睡眠は大事なんです」と強調した。  西野先生が提唱する「睡眠の質」の向上には入眠後、最初にノンレム睡眠が訪れる「黄金の90分」をいかに深く眠るかが重要だという。その理由は「健康な睡眠パターンでは、最初に深い睡眠が訪れます。それを平均するとおおむね90分間となる。睡眠の後半はどちらかというと起きる準備をしていて、睡眠のいろいろな機能を考えてどこを重要視するかというと、一番最初の深い睡眠が大切」なのだとか。

3月12日は「世界腎臓デー」慢性腎臓病(CKD)対策の重要性

2020.03.12Vol.Web Originalニュース
 3月の第2木曜日(2020年は12日)は、増え続ける腎臓病を防ぐ目的で「世界腎臓デー」と定められている。現在、日本全国で透析治療を受ける患者数はおよそ33万人を数え、年間で新たに透析治療を始める患者数は約4万人、そして約3万2000人の患者が亡くなっているという。また、日本で透析治療にかかる医療費は年間約1兆5千億円に上り、これは総医療費の約4%と大きな割合を占めている。世界的に見ると人口100万人あたりの透析患者数は台湾に次いで2位だという日本。こうした現状を踏まえ、日本腎臓病協会と協和キリンが2月18日に行った「慢性腎臓病(CKD)プレスセミナー」から要点をまとめた。  NPO法人日本腎臓病協会理事長で川崎医科大学副学長腎臓・高血圧内科学主任教授の柏原直樹先生は、CKDについて「血清クレアチニン値から計算した推定GFR(腎臓の機能を示す)が60ml未満、あるいはタンパク尿が出ているだけでもCKDと呼ぶようになった。CKDは遠い将来に腎不全に陥るだけではなく、脳卒中や心筋梗塞、最近では認知症のリスクがあることも分かってきている」と語る。実際に心血管死亡へのCKDの影響は糖尿病や喫煙より大きいとのデータもあり、日本人の中で約1200万人、成人した人のおよそ10%強がCKDの疑いがあるのだという。

【5月病のメカニズムを探る】「抱え込まないで人に相談」そして「ありのままの自分」でいることが大事

2020.03.09Vol.728インタビュー
 3月から4月にかけては卒業、入学、就職、転勤などなど別れと出会いが交錯する季節。新しい環境にワクワクする一方でなにかしら不安を抱えている人もいるのでは…? そんな人たちにちょっとしたアドバイス。

糖質対策の新常識!「糖質制限」から「おいしい糖質対策」へ

2020.03.04Vol.Web Originalニュース
 メタボが気になる人の間で長らくブームでさまざまなやり方がメディアで紹介されている「糖質制限」。ところが、健康になるはずの「糖質制限」が、やり方次第によっては不健康になるリスクが潜んでいることも。では、適切な糖質対策とはどのようにすればよいのでしょうか。

ZIGGY森重樹一、アルコール症テストに「満点じゃん」の過去

2020.03.03Vol.Web Originalイベント
 ロックバンド「ZIGGY」ボーカルの森重樹一が1日、千代田区の神田明神ホールで行われた厚生労働省主催「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に出席。トークとミニライブを披露した。 「依存症って何ですか?」をテーマにしたトークで、森重は自身のアルコール依存症体験を交え「本来は人一倍罪悪感や相手に申し訳ないという気持ちが強いのに、飲んじゃえば過去の出来事を忘れられる人格になってしまった。お酒を常用、乱用する中で起きた出来事を覆い隠すようにどんどん飲んでしまう。どこかをきっかけに気づけばよかったんですけど」と語り、当初から普通自動車運転免許を取り消されるなどの問題行動を起こしていたことを明かす。  当時の心境を「その時点で一番大事なものが飲酒だった。『酒さえあれば何とかなるじゃん』と思っていた」といい、飲酒が原因で失敗してもその罪悪感から「『死ぬほど反省したから飲んじゃうんだよ』という依存症者独特の考え方」でさらに飲酒を重ね、「同じような飲み方をする人間としかつるめない」悪循環に陥っていった。身近な人から意見されても、病気の自覚がない時点では「『みんな分かってねぇな』と思っていた」と隠れて飲酒したうえに「『何で飲むのが悪いの。酒だろ? 酒くらい問題ないじゃん』という意識が常にあった」。  同じ経験をした音楽仲間からの指摘で初めて自身の問題と向き合い、「その時には確実にアルコール依存症と言われるような状態で、久里浜式(スクリーニングテスト)で『満点じゃん、俺』ってなってました」。アルコール依存症の診断を受け、「ホッとしました。『お前は依存症だ』とお医者様から言ってもらえて安心しました。これで何とかなるかもしれない、と」と振り返る。

清原和博さん「まさか自分が……」依存症啓発イベントで

ロフト広報おすすめ! 最新「花粉症対策」グッズ【花粉症シーズン到来!2020年最新事情】

花粉症対策に新たな選択肢 注目の「酢酸菌」とは?【花粉症シーズン到来!2020年最新事情】

2020.02.20Vol.727ニュース
「酢酸菌」とは、アルコールからお酢の成分である酢酸を作る菌の総称。東京農業大学の応用生物科学部醸造学科の前橋健二教授は「お酢というのは世界各国で使われていて、お酒を持っている文化圏には必ずお酢があります」と説明する。  近年ではお酢の持つ健康効果についての研究も行われ、腸内環境改善、内臓脂肪の減少、便秘改善、コレステロールの低下、血流改善、カルシウム吸収効率の向上、血糖値上昇の抑制、塩分の過剰摂取を抑制するなど、さまざまな健康効果が報告されている。  微生物学的にみると、発酵菌の中でも細胞壁の構造で乳酸菌や納豆菌とは異なる特長を持っている「酢酸菌」。酢酸菌の特有成分である「LSP(リポ多糖類)」は免疫細胞(マクロファージ)を活性することが分かっている。ただし、現代の一般的なお酢作りでは、製造過程でろ過されるため酢酸菌が含まれておらず、バルサミコ酢、香酢、黒酢などのほか、伝統的な製法であえて酢酸菌を残した「にごり酢」が注目されているのだとか。 「一例を示しますと福岡県の庄分酢。300年の長い歴史があって、甕(かめ)に米と麹と水を加えて発酵させ、昔ながらの製法でじっくり時間をかけて作るお酢です。東北では青森県のカネショウでも、低温で時間をかけて熟成する作り方で、昔ながらの酢酸菌を含んだお酢作りに挑戦しています」と前橋教授。  イシハラクリニック副院長の石原新菜先生によると、体内に入った花粉を異物と勘違い(=免疫システムのエラー)することで抗体ができ、再び花粉が侵入して抗体に触れると過剰なヒスタミンが放出されて花粉症(アレルギー)を発症する、というのが花粉症のメカニズム。今年の花粉飛散量は昨年に比べると少ない地域が多いと予測されるが「飛散量にかかわらず免疫システムが正しく働かないと花粉症の症状は重くなるので、自分の免疫システムを正しく機能させることが重要です」と語る。  腸内には免疫を作動させる働きを持つ「TLR(トル様受容体)」があり、中でもアレルギーを感知する免疫スイッチが「TLR2」と「TLR4」だが、どちらも押すことができるのが「酢酸菌」なのだという。最新の研究結果によると酢酸菌を毎日30ミリグラム摂取したグループとそうでないグループでは花粉症による鼻づまりの不快感、またホコリやハウスダストによる鼻の不快感がそれぞれ4週間後に改善されたという臨床結果が。さらに酢酸菌と乳酸菌を併用することで単体で摂取する倍以上のマクロファージ活性が確認されたという。目安として、昔ながらの「にごり酢」を1日に大さじ1杯毎日継続して摂取するといいそうだ。

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

花粉症シーズン到来!2020年最新事情

2020.02.19Vol.727季節特集
 日本人の約4人に1人が発症しているといわれる「花粉症」。くしゃみや鼻づまり、目のかゆみ、肌荒れなど症状もさまざまで、この時期になると毎年悩まされる人も多いはず。今回は花粉症の最新事情や対策グッズ、おすすめレシピをチェック!身体の内側・外側から花粉をブロックして、つらい花粉症シーズンを乗り切ろう。

花粉症シーズン到来!仕事や勉強のパフォーマンスが3割落ちる?

2020.02.03Vol.Web original 季節特集
日本人の約4人に1人が発症していると言われる「花粉症」。くしゃみや鼻づまり、目のかゆみ、肌荒れなど症状もさまざまで、この時期になると毎年悩まされる人も多いはず。東京都の発表によれば、今年の春に飛散するスギやヒノキの花粉は、去年と比べて約6割程度と、やや少なくなる見通し。ただ、過去10年平均で見ると、シーズン中に飛ぶ花粉の量は平成6年と比べて約2倍と着実に増加傾向にあることから、早めの対策を講じたいところ。 花粉症はQOLの低下につながる? そうしたなか、花粉症の重症化は、仕事や勉強にも影響があるという研究が注目を集めている。花粉症患者のうち、“重症”と言われる基準は、くしゃみが1日11回以上、鼻水が1日11回以上、口呼吸が1日のうちかなりの時間ある、などが挙げられる。製薬会社のノバルティスファーマによれば、花粉症患者のうち約7割がこの重症化にあたるというから、他人事ではない。 一般的に、花粉症シーズンは、くしゃみや鼻水、目のかゆみの症状に加え、全身のだるさなどを感じる人もいる。これらの症状は身体的な苦痛のほか、QOL(Quality Of Life:生活の質)の低下を引き起こすことが指摘されている。たとえば、くしゃみや鼻をかむことで仕事や勉強の手が止まったり、集中力が切れたりする。また、マスクが手放せなくなって、人と会うことに消極的になったり、メイクが上手くいかないと落ち込んだりするなど、精神的な影響も含まれる。

子宮頸がん一歩手前だった私が彼氏と一緒に「HPVワクチン」を接種するまで

2020.01.14Vol.Web Originalニュース
 婦人科検診で子宮頸がんに「異常アリ」という結果が出た。25歳の頃だった。会社で受けた健康診断で、婦人科で赤字表記されることは初めてだったため、当時とても焦ったのを覚えている。精密検査の末下されたのは「細胞異形成」という結果だった。これは、記者が27歳で「子宮頸がん予防ワクチン」を打つまでのお話。 経過観察段階の「異形成」…でも不安で打ちひしがれた 「細胞異形成」という診断は、子宮頸がんにかかった、という診断ではなく、この先もしかしたらがん細胞に変化していくかもしれない細胞があることが認められる、というものだった。この段階ではまだ細胞ががんになるか、正常に戻っていくのかの判別が出来ないため、定期検診をしながら様子を見よう、と大きな病院の先生に言われた。  25歳の若造は震え上がって将来を憂いまくってガチ病みした。 「がんが進んで、切除手術になってしまったらどうしよう」 「子どもが産みづらくなるのではないか?」  今思えばよくある杞憂で、ネットで何が正解か分からない情報を検索しては、悪い方向にばかり考えてくよくよ泣いた。結局私の異形成細胞は、この後1年ほどかけて正常細胞に戻っていった。特に何をしたわけでもなかったが、たまたま私の場合は悪い方向に転がらずに済んだのだった。  そんな時だった。週刊誌の取材でたまたま、恵比寿にある性病・男性クリニックの「東京プレイヤーズクリニック」の河野太郎院長にお会いすることになった。渋谷でお茶しながら取材を行ったあと、なんとなく自分が「子宮頸部異形成」を診断されたことがあり、それが好転したことを話すと、先生は私にこう聞いた。 「君はHPVワクチンは接種したことあるの? ないなら今すぐ受けにいった方がいいよ!」 健康に子どもがほしいから……同棲中の彼氏と一緒にHPVワクチンを接種  HPVワクチンとは、子宮頸がんの原因になる「HPV(ヒトパピローマウイルス)」というウイルスを防ぐワクチンだ。日本では12歳〜16歳の女性なら公費による接種が可能だが、これが任意の接種であるため、日本ではHPVワクチンの接種率は高いとは言いづらい。 「HPVワクチンはすでに感染している細胞からウイルスを排除することはできないけれど、これから先の感染を防ぐのにはとても有効だよ。今正常に戻っているのなら、今のうちにワクチンを打つべきだよ」

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