宮澤エマ、コオロギクッキー&クランチ試食に「鼻に抜ける香ばしさがコオロギらしさなのかも」

 食用コオロギを用いたお菓子「シートリア ブランド発表会」が3日、都内で行われ、女優の宮澤エマが登場した。

写真左より「シートリア ブランド発表会」に登場した宮澤エマ、渡邉崇人代表取締役CEO、篠原祐太氏

 無印良品と共同開発した「コオロギせんべい」が話題の徳島大学発のフードテックベンチャー「グリラス」が、国内で生産した食用コオロギを用いた自社ブランド商品の第1弾が「シートリア クッキー/クランチ」。同社の渡邉崇人代表取締役CEOは、06年に卒業研究でコオロギに出会って以来、15年間にわたってコオロギの研究を続けている。16年からコオロギを食料資源として活用する応用研究をスタートさせ、19年にはグリラスを設立。「コオロギの力で、生活インフラに革新を。」をミッションに掲げ、「タンパク質危機」「フードロス」問題を「フタホシコオロギ(Gryllus bimaculatus)」を使って解決していくという。

 渡邉社長に昆虫食に関するインタビューを行ったことがある宮澤。「以前にもカイコや蜂の子など、昆虫食を食べたことがあるんです。比較的抵抗はなく、エビと同じような感覚で食べられておいしいし、栄養分がたっぷりと聞いてすごく楽しいインタビューだった」と振り返る。昆虫食の魅力を伝えるレストラン「ANTCICADA」創業者の篠原祐太氏は「コオロギラーメンを初めて出した頃は『コオロギで出汁を取るなんてけしからん』『コオロギの出汁を取った寸胴鍋で作るラーメン屋には行けない』というクレームがくるくらい、そもそも虫を食べることが理解されていなかった。今は珍しい料理ということではなく、おいしい料理やそれを作る食材としてコオロギが成立しうると徐々に理解されている」と需要の変化を語った。

 宮澤が「私が報道番組に出演していた当時、国連が昆虫食を推奨する報告書を発表し、映画『ノーマ、世界を変える料理』(デンマークの昆虫を提供するレストランのドキュメンタリー)が公開されるなど、ちょっとした昆虫食ブームがありました。その時に佃煮を食べたのですが、昆虫の姿をそのまま食べるという感じで、佃煮になるとみんな同じ味になってしまう。こうやってコオロギパウダーにすると、昆虫食に抵抗のある方も抵抗感がなくトライできるんじゃないかな」というと「佃煮はおいしいけど味が濃いですし、砂糖が入っていて昆虫の殻がさらに固くなるので昆虫感が増す。まずは形をなくし、食べても大丈夫だということを見せるのが大事」と渡邉社長。

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