「女性の社会進出」はもう古い?これからの幸せな働き方を考える

自身も子育て経験を持つ齋藤社長。キャリアとの両立はどう乗り越えた?

主体性のあるハッピーへ

安藤:確かに女性の「働きながら子を持てるのかな」という不安や心配は尽きないですよね。よく政治家が管理職の割合を増やそうとか、それを作っていく制度の話、法律の話ってなるけれども、これは「意識の話」なんだと思うんですよね。実際、女性起業家として活躍している友人は、旦那さんが専業主夫なんですね。「女だから子育て」「男だから働く」ではなくて、当事者たちがハッピーならそれで良いと思うんです。多様なあり方を認めるのが大切ですよね。

齋藤:SDGsの観点でも「女性の働きやすい社会をつくろう」というと、国や制度に期待してしまいがち。でも、まず自分がどうしたいかを決めることも大事だと思いました。「こういうことをやりたい」という思いを持って、周りに相談すると、道が拓けてくる。職場の仲間が理解してくれたり、情報を教えてくれたりして、どんどん自分の見える世界が変わってきました。「働くことで自分の才能や情熱を発揮したい」という女性は意思を堅く持って、自ら動き出すことも大切かなと思います。そうした女性が溢れると、社会もきっと変わっていく。不平不満から、主体性のある希望のエネルギーに変わってくのではと思いますね。じわじわとそんな風に変わっていけば良いなと思います。