万博でこどもたちが「未来のお菓子」「未来のお金」について考える。 お菓子で社会問題を解決、戦争で使うお金を平和のために

国会議員サポーターズクラブリーダーも務める加藤勝信財務大臣(撮影・蔦野裕)

 総評で野村ホールディングス株式会社の飯山俊康取締役副社長は「大人になると、お金の使い方っていうのは、おいしいものを買うとかどうしても自分のこととして考えるようになる。今日の発表は、皆さん自分のことについて話をしたチームはありませんでした。周りの人、社会のことだったり、そういったテーマばかりでした。先生の話、人の交流、人生ゲーム、飢餓、絶滅危惧種、教育、そして最後は平和。主役はあくまでお金ではなくて、何に使うのかということが改めて気づかされました」、元プロ野球選手の工藤公康氏は「ずっと聞かせていただきましたけど、最終的には結局は人なんだなと思いました。その人がそのお金を使う時にどう使うのかによって、それはいいことにも使えれば悪いことにも使えるという。最後にプレゼンしたような戦争にもなってしまう。結局は人。環境を守るのも人、みんな人がやっていることです。皆さんが発表してくれたこと、本当にそれが未来につながったら地球は素晴らしい星になるかなと思います。この思いを忘れないように、この思いを続けられるように、この思いをまた次の子たちにしっかり伝えられるように。素晴らしい思い出ができたと思うので、その思い出をしっかり次へ次へとつなげていく。地球を、日本を良くするために皆さん頑張ってください」などと語った。

 最後は加藤勝信財務大臣は「今日の発表の中にもありましたけれども、未来は作るものなんだということ。そしてお金はもちろん一つの手段ではありますが、最初に申し上げたように自分の持っているお金は少ないわけです。多くのお金を集めるためには何をしたいか、どうやっていきたいか、やっぱりその思いにお金が集まっていく。そしてそれが事を動かしていく。ぜひそうした流れを今日の経験も踏まえて、作っていただきたい。そしてその前提としてもう一つ“知る”って言葉がありましたね。これはすごく大事なことだと思います。今回の発表にあたって皆さんいろいろな議論をしながら、知らなかった話もたくさんあったと思います。 そして今の皆さんの環境で分かることと全然違う海外の国、あるいは世代が違う人たちが知っていることなど本当にいろいろな知る機会、知ることがたくさんあると思います。これからどんどん知る機会を増やして 、どんどん知っていただいて、そして大事なことはそこで止まらずにしっかり続けていく。ぜひこういったことにつなげていただきたい。そのためにも大事なのは仲間。今日はせっかく素晴らしい仲間ができました 。このつながりをこれからも大事にして、未来を皆さん一緒に切り開いていただきたいと思います」と締めくくった。

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