自分の遺伝子に合わせた食事体験も!東京のベイエリアで“未来”にふれるプロジェクト

 東京都では現在ベイエリアを舞台に、日本の先端テック企業などと連携し、持続可能な未来の都市モデルを創造する「東京ベイeSGプロジェクト」を推進。この取組の一環として、日本科学未来館に、企業や大学によるさまざまな“サステナブルな未来のまちを実現するためのアイデア”を紹介する「Tokyo Mirai Park」を設置している。

KEAN Healthの山路恵多代表(撮影・蔦野裕)

遺伝子検査で分かる「自分の代謝に合う食事」を体験

 11月22日には同プロジェクトが企画した「遺伝子レストラン ~ わたしに合う食事は?遺伝子でわかるぴったり食事体験~」が同館にて開催され、多数の応募の中から決まった22名の参加者が、自分の遺伝子データに合わせて提供された食事を楽しんだ。

 イベントではまず、今回参加者の遺伝子検査で技術協力を行ったヘルステック企業KEAN Healthの山路恵多代表が、遺伝子にまつわるさまざまなトリビアをクイズ形式で紹介。「ウシとネコ、どちらが人間と遺伝子が近い?(正解はネコ)」「人とバナナはどれくらい遺伝子が同じ?(正解は遺伝子の約60%が同じ)」など、遺伝子にまつわる知識に楽しくふれた参加者たち。

 お待ちかねの実食タイムでは「糖質代謝が弱めのタイプ」「脂質代謝が弱めのタイプ」「両方の代謝が弱めのタイプ」「代謝が良好のタイプ」の4つのタイプの中から、事前に行った唾液試料による遺伝子検査の結果から導かれた「自分の遺伝子に合わせたメニュー」を提供。

 料理を手がけた、イタリアンレストラン「(h)etta (エッタ)」の森岡拓也シェフは「“遺伝子レストラン”というとどんな料理が出てくるのかと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は普段、レストランや家庭でも食べられる料理を意識して作りました」。「糖質代謝弱め」向けでは、カプレーゼにキノコのマリネ、鶏むね肉の低温調理、低糖質パスタといった低GI、低糖質を意識して作られたメニューなど、参加者はそれぞれのプレートに舌鼓。

 参加者も「もっと質素な料理が出てくるのかと思ったらかなりボリュームもあって味も本当においしかった」、「自分の遺伝子に合わせた、という特別な感じ、安心感がある」と大満足。中には「糖質に気をつけないと、と思ってはいた。これを参考にこれから気をつけたい」という声も。

1 2 3>>>