古坂大魔王、SDGs週間に「一番大事なのは意識改革」仙台市で初の「仙台 SDGs Week 2022」

写真左から仙台青年会議所の八重樫司理事長、郡和子市長、古坂大魔王、一木広治理事

「人間が生き残るために知恵を絞らなきゃいけない」

 トークテーマがSDGsの今後に移ると、古坂は「はっきり言って15年間で人間がこの地球を全部きれいにするのは無理だけど、一番大事なのは意識改革。この道をまっすぐ進めば行き着く先が、角度を20度変えるだけで到達地が変わるし、45度、90度変えるとまったく別の場所にたどり着く。この“角度をこうしませんか”というのがSDGs」としてこう語った。

「15年で戦争をなくすのは無理でも、目標17の“パートナーシップで目標を達成しよう”がうまくいけば争いがなくなるんじゃないか、その方向に少し近づくんじゃないかと世界中が思い始めた。SDGsという言葉がこれだけ世界で流行したのも、人間が生き残るために知恵を絞らなきゃいけないとみんなが思い始めたんじゃないか」

 一木理事は「『こども未来国連会議』の日本からの子どもの参加に、SDGs未来都市の自治体から代表者を出したいと手が上がっています。“住み続けられるまち”というテーマでアイデアコンテストを行っていて、これはSDGs未来都市でもある仙台市、そしてJCI仙台の活動にもつながるのでぜひ参加ください」と郡市長、八重樫理事長に投げかけた。

貯水機能を持った雨庭、ドローンを使った津波警報システムも

 郡市長は「来年、仙台市で開催される全国都市緑化仙台フェアに合わせ、ヒートアイランド現象の緩和や水害に備え、貯水機能を持った雨庭を導入して徐々にまちの中にも広げようと思っています。同じく来年開催の世界防災フォーラムでも、市民の皆さんと共同で学んだり体験する機会を作っていきたい。また、防災・テクノロジー・ビジネスを融合した仙台BOSAI-TECH(防災テック)という取り組みを進めています。沿岸部ではまもなくドローンを使った津波警報システムの実証実験を実施する」と先進的な取り組みについて明かした。

 フォーラムを終えた郡市長は「仙台市でもさまざまなブースを出して、フードドライブの取り組みや、世界防災フォーラムの資料などを設置しています。SDGsというと難しく聞こえるかもしれませんが、身近なところでひとり一人が取り組めることがたくさんあり、その力が結集することで2030年の目標に大きく近づいていくのではないか」、八重樫理事長は「中心部のアーケード街で開催しているので、通りがかりに少しでもSDGsに触れ、気になることを発見していただけることを願っています」とイベントをPRした。

「仙台 SDGs Week 2022 ~未来を考える1週間~」は仙台市中心部アーケード街と市内各所で25日まで。オープニングフォーラムの模様は、9月24日(土)放送のラジオ番組『JAPAN MOVE UP』(TOKYO FM、毎週土曜21時30分~)でオンエア。

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