区制90周年の豊島区で「SDGsフェスティバル」子どもと大人 “オールとしま” で持続発展都市へ

豊島区の高野之夫区長は子どもたちの発表を「これこそ90周年にふさわしい取り組み」と絶賛

 発表を終え、豊島区教育委員会 学校SDGs推進アドバイザーの阿部治氏は「今日の発表で地域の大人が子どもたちを信頼し、かけがえのない人間として見ていることがよく分かった。子どもたちの取り組みはまさにESD(持続可能な開発のための教育)で、あらゆる問題に対して “自分たちができることをやっていこう” という活動。子どもたちが成長していく中で、これからどう社会の仕組みを変え、関わってくれるかということに期待している」とコメント。

 豊島区SDGs未来都市推進アドバイザーの一木広治氏は「2021年に『こども未来国連会議』を立ち上げ、今年は『豊島区こども未来国連会議』を開催し、子どもたちが自分たちのまちの未来をどうするかを議場を使って意見交換して非常に好評だった。2025年の大阪・関西万博でも世界の子どもたちの発表を計画しており、ローカルの積み重ねからグローバルへの流れの中で、豊島区のお子さんたちが世界のリーダーになることを期待している」とメッセージを寄せた。

 最後に豊島区の高野区長が「豊島区は2014年に消滅可能性都市という指摘を受け、いかに持続発展都市に持っていくかに挑戦し、23区でいち早く『SDGs未来都市』並びに『自治体SDGsモデル事業』に認定されました。『SDGs未来都市』は子どもたちのためにあるのではないかと考えていたが、これこそ90周年にふさわしい取り組みではないかという思いが現れた発表だった。輝かしい未来ある子どもたちと、持続発展都市としての豊島区が持続可能な社会につながっていくことが確信できました」とまとめた。