広島平和記念日に万博で平和に向けたこどもたちの声を集めた「ピースコミュニケーション宣言」を国連に提出

見届け人として子ども政策担当大臣の三原じゅん子氏、財務大臣の加藤勝信氏らが出席した(撮影・蔦野裕)

 三原氏は「今日は80年前、広島に原爆を投下され、それと同時に世界中が平和を願う大切な日。この重要な日に世界中の子供たちから平和を願う大切なメッセージを受け止めたこと、子供政策の担当として、また大人の一人として、この責任を重く受け止めております。この万博を通じて皆様の思いがしっかりとつながりますように、心から祈っております」、加藤氏は「今日は広島に原爆が投下され本当に多くの尊い命が失われ、そして今なおそれに苦しんでおられる方々がおられる。こういう日でもあります。まさにこういった日にピースコミュニケーション宣言を皆さん方一人一人のメッセージが託されたこのフラッグとともに国連の皆さんにもお渡しができた、大変意味のあるイベントだったと思います。やはり平和というものがこれからの先、未来をつくる基本であります。この平和をどうやったら守っていけるのか、本当にいろいろなことを考えていかなきゃならない。それを一つひとつ、またはいろいろな方とのコミュニケーションを重ねながら、皆さんも心を一つにしこれからも取り組んでいただきたいと思います」、中山氏は「こうやって子どもたちの考えをしっかりと受け止めてくださろうとして、国連からもお越しいただいたことに感謝を申し上げます。よく考えたら、戦争って、攻撃する相手も攻撃される側も、両方ともお父さんお母さんがいますよね。お父さんお母さんがいないと自分がいない。これはもう万国共通です。当たり前だった常識が当たり前なのかどうかを自分で常に確認するということが、やっぱりいつの時代も重要なのかなと思います。いじめられっ子がどうしてもいる、いじめられっ子を見てて勇気を持って守ってあげるとか、そういう当たり前のことを一歩踏み出せるかどうかというのが、やっぱり友達同士が国同士、地球全体にもつながってくるだろうと思います。原点に立ち返るのが今日という日じゃないか。私はそんなふうに考えます。ぜひ子どもたちの皆さん、保護者の皆さんに今日はお家に帰ったらありがとうって言ってください。そこから原点に帰って、未来についてより一層深く考える機会を設けていただければありがたいと存じます」とそれぞれ語った。

 また同財団の一木広治代表理事は「2028年に国連が『将来世代に関する宣言』というものを出すことが決まっております。今日お渡ししたものをスタートにそこに向けて一人でも多くのお子さんの平和に向けた宣言、アイデア、言葉というものを届けていきたいと思います」と誓った。

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