持続可能な社会と自然環境の実現に向け日本ラグビー協会、ジャパンラグビーリーグワン、国際園芸博の3者が包括連携協定締結
日本ラグビーフットボール協会とジャパンラグビーリーグワン、そして2027年国際園芸博覧会協会(GREEN×EXPO 2027)が11月28日、持続可能な社会環境づくりを目指す包括連携協定を結んだ。今後はSNSを通じたキャンペーン、ラグビーの試合会場等での情報発信、桜の木の植樹式といった活動を3者が連携して行っていく。
この日は東京・秩父宮ラグビー場で締結式が行われた。
国際園芸博覧会協会の筒井義信会長は「昨今、地球の気候変動は激しさを増しており、温暖化対策は喫緊の課題。2027年開催のGREEN×EXPOは、こうした地球規模の課題に対して自然や植物の力を生かした解決策を世界に提案し、持続可能な未来を目指すもの。地球温暖化の振興はスポーツ界にも大きな影響を与えている。特に屋外スポーツでは熱中症への懸念が高まり、競技の存続すら危ぶまれる状況。しかし、スポーツは老若男女を問わず楽しめるもので、スポーツを通じて環境意識を高めることで、一人ひとりの行動変容につなげることが可能になる。ラグビーの“One for all,all for one”の精神は環境問題への取り組みにも通じるもの。日本ラグビーフットボール協会様とジャパンラグビーリーグワン様と連携し、共に環境課題の解決に取り組むことで、未来の子どもたちがスポーツを楽しめる世界を実現していく。本日の連携協定締結を機にスポーツの力で環境意識を高め、持続可能な社会の実現に向けて力強く歩んでいく」と現在の環境状況を説明したうえで、今回の包括提携の目的を説明した。
日本ラグビーフットボール協会の土田雅人会長は「現在、気候変動がスポーツの現場に与える影響は大変大きく、異常気象による選手、お客様の熱中症のリスク、暴風雨による試合中止等、ラグビーが持続可能的にプレーできる環境の維持は、大変脅かされている状況。日本ラグビー協会は2024年10月に環境サステナビリティ推進宣言を行い、日本のスポーツ団体としては初めて、ワールドラグビーの加盟国としても初めて国連の『スポーツを通じた気候行動枠組み』に署名した。当協会では日々の業務からラグビーの試合・興行に至るまで、一人ひとりが気候変動への影響を意識し、その影響を最小化していくためにさまざまな活動に取り組んでいる。その取り組みの中でGREEN×EXPO協会の皆様から“多くの人々に直感的に訴求できるスポーツの力を活用したい”と声がかかった。日本ラグビー協会としては、GREEN×EXPOが目指す理念に賛同し、今後、各種の取り組みをともに進めていきたい」と協会のこれまでの取り組みと今回の包括提携に至った経緯を語った。

