自分の遺伝子に合わせた食事体験も!東京のベイエリアで“未来”にふれるプロジェクト

遺伝子専門医の宗田聡医師(撮影・蔦野裕)

今後も「先端技術が実装されたサステナブルな未来の社会を気軽に体験」する多彩な企画を予定

 この日は、講師として遺伝子専門医の宗田聡医師によるトークも実施。「遺伝子と代謝」の関係を解説しながら、今後、遺伝子検査技術が広まることによって、自分の遺伝子に合わせた食事や医療が、より身近に提供される未来が来ると紹介した。

 おいしく、楽しく先端技術を体験した参加者たち。「成長期の子どもがスポーツをやっていまして、自分の遺伝子に合わせた食事を意識してみたらどうかと、参加しました」という女性は「まさか自分が脂質も糖質も代謝控えめタイプだったとは…。今日の料理がおいしかったこともありますが、体が欲していたような気がしました」。AI企業を起業したという男性は「先端技術に気軽に参加できる取組があると聞いて体験してみたいなと思いました。今後もこのような未来を感じるイベントがあれば参加してみたいです」。

 KEAN Healthの山路氏も「ゲノム情報が自分の生活にどう生かされていくのか、まだイメージが結びついていない方は多いと思いますが、こういった企画で興味を持っていただき、実際に体験できたら、より普段からウェルビーイングを意識できるのではと思います。今日は、小学生の参加者もいらっしゃいましたが遺伝子クイズをすごく楽しんでくれていたので、分かりやすく伝わったのかなと。遺伝情報が実装された社会がどういうものなのか、少しでもイメージできていたらうれしいです」。

「Tokyo Mirai Park」を推進する東京都の担当者も「このプロジェクトには、全国のさまざまな企業約400社がパートナーとして登録してくださっています。今回のように、先端技術が実装されたサステナブルな未来の社会を分かりやすく、楽しみながら意識できるような企画をパートナーの皆さんと今後も考えていきたいと思っています。また、1階拠点では最先端技術や未来のまちを体験・実感できるような企画展示を常設しておりますので、そちらにもぜひ足を運んでいただきたいです」と語っていた。