新型コロナ、新たに2種類の「界面活性剤」有効 消毒方法さらに広がる

 経済産業省は29日、新型コロナウイルスの感染拡大で品薄が続くアルコール消毒液以外に、新たに2種類の「界面活性剤」が有効と判断されたことを発表した。
新型コロナウイルスに対して新たに2種類の「界面活性剤」が有効と判断された
 経済産業省が独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に要請し、行っている消毒方法の有効性評価で新たに新型コロナウイルスに対して有効と判断されたのは、塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)の2種類。これにより有効と判断された「界面活性剤」は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)、アルキルグリコシド(0.1%以上)、アルキルアミンオキシド(0.05%以上)、塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)に加え7種類となる。

「塩化ベンゼトニウム」と「塩化ジアルキルジメチルアンモニウム」は、市販の台所用や浴室・トイレ用の合成洗剤などに含まれる成分で、経済産業省では啓発ポスターと有効と判断された家庭用洗剤のリストを更新。29日現在で137種の家庭用洗剤が掲載されており、物品への消毒方法の選択肢がさらに広がった形となる。

 なお、「新しい生活様式」での活用が注目される電気分解法で生成した「次亜塩素酸水」は、引き続き検証試験を実施するとしている。
29日に更新された経済産業省の啓発ポスター(一部)