新型コロナ「パンデミック宣言」から一年、アルコール需要や衛生意識はどう変化した?

 新型コロナウイルスが世界的な流行となってから一年が過ぎた。この間に「手洗い」「手指消毒」は一般的になったが、アルコールをはじめとする衛生用品の需要や人々の意識はどのように変化したのだろうか? ライフスタイルブランド『JAMES MARTIN(以下、ジェームズ マーティン)』を展開する株式会社ファーストコレクションの石原大輔常務取締役に話を聞いた。


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『ジェームズ マーティン』を展開する株式会社ファーストコレクションの石原大輔常務取締役

 新型コロナウイルスの感染予防として「手洗い」「手指消毒」は広く一般に浸透しました。この一年でアルコール製剤の需要はどのように変化しましたか?


「昨年で言いますと1月末、具体的には29日と30日の2日間で既存のお客様や問屋さんから4〜6カ月分の注文がどっと入りました。そこからずっとアルコール製剤は需要増、いわゆる特需の状態にあります。内閣府の消費者委員会では昨年の5〜7月にかけて、前年月平均の約6倍に相当する量の生産を継続しているという話もありましたが、実際はそれ以上の需要があったのではないでしょうか。アルコールの不足に伴って次亜塩素酸水が注目を集めたり、中には人体への毒性が高く取り扱いに注意を要するメチルアルコール(メタノール)を主成分として含有する商品がみられたりといった混乱も起こりました」


 アルコール製剤以外の衛生用品の需要は?


「手洗いの習慣が広がったことでハンドソープの需要が高まりました。流水で15秒間手洗いしただけで付着したウイルスの99%は落とせますが、そこにハンドソープで10〜30秒もみ洗いすると99.99%、60秒もみ洗いすると99.999%落とすことができると言われています。ただし、どうしても取りきれないウイルス、たとえばささくれや爪の間に入っているものもありますので、飲食店のマニュアルでは必ずハンドソープで手洗いした後にペーパータオルで拭き取り、最後にアルコールを塗布するという一連のオペレーションがあります。ですので、飲食店のキッチンでは必ずハンドソープとアルコール製剤がセットで設置されているんです。


 また、外出先でアルコール製剤がなかった場合や、内容物を確認できないといった不安から、アルコールの持ち歩き需要も増加しました。携帯用アトマイザーはずっと品薄が続いていましたね」


 こうした衛生用品を開発することになったきっかけは?


「『ジェームズ マーティン』のフレッシュサニタイザーは2008年に誕生しました。開発の背景には2006年のノロウイルスの流行があります。ノロウイルスは食中毒や急性胃腸炎を引き起こし、接触感染や飛沫感染などによって人から人へ感染していきます。また、ウイルスに潜伏期間があって、無症状感染者からの二次感染も問題になりました。当社は『ピザーラ』をはじめとした55業態を超える飲食店を運営する株式会社フォーシーズのグループ会社で、万が一ノロウイルス感染症が発生した施設は営業停止処置が取られ、甚大な被害を被ることになります。それを食い止めなければいけないという自社防衛のために開発に取りかかりました。


 さまざまな商品の紹介も受けたのですがどれも一長一短あって、それならば自分たちのノウハウと経験を生かし、最強の除菌アルコールを作ろうとしたのが『フレッシュサニタイザー』です。もともとは自社向けのプライベートブランドでしたが、私どもの飲食店を利用したお客様から非常に好評で、帝国ホテル様を皮切りに一流ホテルやレストラン、商業施設、介護施設などに向けて販売をスタートしたのが2009年です」



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