肥満と肥満症の違いとは? 肥満症は治療が必要な慢性疾患。専門家は「肥満は怠惰だけが原因ではない」と肥満の人への偏見や差別に警鐘

野村律心氏、盛山晋太郎、宮崎滋氏、リリー、辻村明広氏(左から)

 肥満症の啓発を目的とした「『その肥満、肥満症かも!』プロジェクト発表記者会見」が3月3日、都内で開催された。

 これは4日の「世界肥満デー」に合わせて行われたもので、一般社団法人日本肥満症予防協会の宮崎滋理事長が「肥満症とはどういう病気なのか?」を解説。その後に行われたトークセッションではお笑いコンビ「見取り図」の盛山晋太郎とリリーが出演。盛山は20代の頃に120キロの肥満体で、そこから何度かダイエットとリバウンドを繰り返しており、その経験や苦労などが明かされた。

 宮崎氏は「肥満」と「肥満症」について「体重を身長のメートルの二乗で割ったBMIが25以上であれば肥満と判定することになっている。問題は治療すべき肥満。これを肥満症と我々は呼んでおり、これは2000年に日本の肥満学会において決定されたこと」、その肥満症については「糖尿病、脂質異常症、高血圧などの11の肥満に起因、あるいは関連する健康障害を持っているか、あるいはそのような疾患を起こしやすい内臓脂肪の蓄積があるかどうか。この2点を合併している場合には肥満症と呼ぼうということになった。これも2000年に肥満学会に設定したものではあるが、その時期の世界の数勢は単にBMIが30以上であれば肥満症、そして35~40以上であれば病的肥満というように単にBMIだけで診断して治療することになっていた。日本はその時に肥満と肥満症を分けた。肥満症は治療が必要な慢性疾患。内臓脂肪を非常に重視したのが日本の診断基準の特徴。内臓脂肪面積が100平方センチ以上あると内臓脂肪が高いということで肥満症と診断する」などと説明した。

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