本田翼が緊急手術「急性虫垂炎」とは?【気になる医療キーワード】

 女優の本田翼さんがバラエティー番組の収録を欠席し、入院・手術を行ったことで話題となった「急性虫垂炎」。「急性虫垂炎」とはどのような病気なのか、公益社団法人東京都医師会の角田徹先生に解説してもらった。
小児は「腹膜炎」になりやすいので要注意(写真はイメージです)

「急性虫垂炎」とはどんな病気?



 私たちが食べた食べ物は食道から胃に入り、そこから十二指腸に続いて5mほどあると言われる小腸へ送られて体内に消化・吸収され、さらに2mほどの大腸で主に水分が吸収されて最終的に便として体外に排出されます。小腸から大腸へつながる部分の行き止まりに「盲腸」があり、「盲腸」の先端にある「虫垂」という突起物が炎症を起こすことを「虫垂炎」と言います。大腸では便が作られるのですが、何らかの理由で「虫垂」に滞留して排出されず、免疫力が落ちたりするとそれが原因で炎症を起こします。昔は本当に多い病気でしたが、栄養状態が改善されたりさまざまな病気で抗生物質を投与する機会が増えたりして、最近ではこうした炎症を起こすことも少なくなりました。

「急性虫垂炎」の原因は?



「急性虫垂炎」の手術を行うと便だけでなく、「虫垂」の中に「糞石(ふんせき)」といって、腸の内容物が石灰化したものが詰まっていることがあります。そうした異物によって炎症が起こると「虫垂炎」になります。「虫垂」は小指ほどの長さの内腔も細い器官で、通常は便が入っても排出されるのですが、それが滞留すると異物が出来てしまいます。

 原因として多いのは、大腸炎やウイルス性の胃腸炎などで下痢をした際に、小腸への血管が走っている腸間膜のリンパ腺が腫れて内容物が遺残しやすくなり、腸内細菌による炎症が発生し「虫垂炎」が起こるのではないかと言われています。

「急性虫垂炎」の症状は?



 細菌による炎症性疾患ですから典型的な症状は強い腹痛、特に右の下腹部痛と発熱が起こります。多く見られる症状として、先行する腸炎のために胃のあたりに痛みが出て、その痛みがだんだん右下腹部に移動してきます。また、炎症によって腸の動きが鈍くなるので、お腹が張って便秘を起こしたり気持ちが悪くなって嘔吐したりといったこともあります。
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