意外と知らない?「日焼け止め」選びと上手な使い方 皮膚科専門医に聞く【後篇】

「Dクリニック」総院長で皮膚外来専門医でもある川島眞先生
 では、日焼け止めの効果的な塗り方のポイントを教えてください。

川島「厚塗り・重ね塗り・塗り直しの3つのポイントに気をつけて、自分の感覚ではこんなに塗るのかという量を塗るものだと覚えておいてください。たとえばクリームや乳液、ジェルなどを塗った後にティッシュを1枚つけて、落ちない程度の厚さは必要です。一度やってみて『こんなに塗らないといけないんだ』という感覚をつかめば、次からはきちんと二度塗りや重ね塗りを行えるのではないでしょうか。

 また、塗った後は手のひらに3〜4割のサンスクリーン剤が残ってしまいますね。『M式塗布法』といって、サンスクリーン剤を手の甲を使って塗り広げれば、一切無駄にすることがありません。塗り方を解説した動画も公開していますので、ぜひ参考にしてください」

 「紫外線」を浴びた後のケア方法を教えてください。

川島「日焼け止めを塗ったけれど日焼けしてしまった場合、皮膚が赤くなって痛みがある時は火傷と同じですので、冷やしてからひと晩ゆっくり休んで、その後の光老化を予防する食事やサプリメントを積極的に摂りましょう。光によって起こる皮膚の酸化がシミやシワにつながるので、酸化を抑制する食品、身近な抗酸化物質だとビタミンCを摂ることが大切です。

 海水浴などで水ぶくれや顔や背中がパンパンに腫れてしまった場合、皮膚の炎症で血液中の水分が取られて脱水状態となっています。そういった場合は水分の補給をすることと、症状に合ったステロイド外用剤を処方してくれますので、自宅でケアしようとせず、早めに皮膚科を受診してください」

(了)
「Dクリニック東京メンズ」
【URL】https://www.menshealth-tokyo.com/skincare/

「Dクリニック東京ウィメンズ」
【URL】https://www.womenshealth-tokyo.com/skincare/

「M式塗布法 〜サンスクリーンの効果的な塗り方〜」
【URL】https://www.hikari-rouka.org/m-method/
気になる「紫外線」の基礎知識と「光老化」とは? 皮膚科専門医に聞いた【前篇】
https://www.tokyoheadline.com/501523/
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