総勢23カ国の 小学生がSDGsをテーマにアイデア発信!!【「子ども未来国連」第1回 3.27リポート】

スペシャルサポーター加藤勝信氏(内閣官房長官)からはビデオメッセージも

「知る」「考える」「伝える」

 初開催の子ども未来国連は「知る」、「考える」、「伝える」の3部構成で展開された。

 第一部は、SDGsや社会課題を「知る」と題して、カードを使ったグループワーク。グループワークの前には、外務省地球規模課題総括課の吉橋明日香氏から「SDGsとは何か」をテーマにプレゼンテーションが行われ、SDGsが誕生した背景や意義を「学校」にたとえ、分かりやすく説明された。子どもたちは6つのテーブルに分かれ、17のゴールが記されたカードの中から、関心のあるテーマを一つ選択。進行の竹村真紀子氏(株式会社SMALL WORLDS グローバル準備室)は「興味はそれぞれ違っていい。みんなで協力することが大事」と伝えた。

 第二部では、未来について「考える」をテーマにグループワークが行われた。「2030年の世界はどうなっていてほしいか」のお題で、子どもたちがレゴブロックを使って、未来の街を工作した。「道路のゴミを自動で拾ってくれるロボット」や「ごみ拾いの児童労働をなくすための、ごみ収集ボックス」、「スーパーやコンビニで他言語が分かるロボット」など、個性豊かなアイデアでそれぞれにSDGsを表現した。

 ワークショップの前には、一木氏から、子どもたちより公募した「SDGsピースコミュニケーションタワー」についても紹介された。SDGsの17の目標を達成する、誰もが幸せな街のシンボルとしてデザインを公募したタワー。建築家の隈研吾氏らによる審査を経て、この日、グランプリと準グランプリが発表された。隈氏はグランプリ作品の『地球の環(わ)』について、「高いタワーではなく、人々が集う広場を選んだのが面白いと思った。親しみやすい形状や、どこからでもアクセスできる解放性が、人々が関わることを促しています」とコメントを寄せた。今後はこれらのデザインを生かし、SMALL WORLDS TOKYO内に「SDGsピースコミュニケーションタワー」が立てられるという。

MIYAVIによる音楽セッションでこどもたちと交流

豊かなアイデアを発信

 最後の第三部では、考えや思いを「伝える」をテーマに、それぞれが出したアイデアをプレゼンテーション。子どもたちがステージに登壇し、「理想の未来」を発表した。発表では、自然や動物など「環境」をテーマにしたものから、ジェンダー、児童労働などの「人権」、さらには、平和や友情に焦点を当てたアイデア、「子どもたちが学校に通いやすい街」、「健康のためになわとびや音楽があふれる街」など、小学生ならではのアイデアも披露された。

 総括コメントでは堀氏が「SDGsは理念じゃなく、ニーズ。そのことを改めて教えてもらいました。みんなの“困っている人たちのためになりたい”という思いに勇気をもらいました」とコメント。MIYAVIは「みんなのアイデアに感銘を受けました。未来に向かって行くとき、僕たちはひとつです」とメッセージを贈った。最後は、MIYAVIによる音楽セッションで交流。子どもたちの豊かな発想とアイデアで「第1回子ども未来国連」は幕を下ろした。

【写真左上】プレゼンする子どもたち【右上】発起人の一木広治氏【登壇者 中段左上から】中山泰秀氏、鈴木隼人氏、星野俊也氏、堀潤氏、MIYAVI 、吉橋明日香氏、竹村真紀子氏、若林理紗氏
写真上右:加藤勝信(内閣官房長官)、左:吉田綾(外務省 国際協力局 地球規模課題総括課長)、写真下左:パトリシア・フロア(駐日EU大使)、右:ラシャッド・ブフラル(駐日モロッコ王国大使)

「子ども未来国連」参加者へメッセージ

    皆さんこんにちは内閣官房長官の加藤勝信です。
 このたび、未来を担う世代の子どもたちが世界から集まってSDGsのテーマを考える「こども未来国連」の第1回目イベントが開催されると聞きました。
 2030年、皆さんが大人になっている時代です。世界の同世代の人たちとコミュニケーションの場を持って、どんな時代にしていくのかをそれぞれの国の友だちと考えてみてください。
 未来を具体的に想像してみて下さい。将来やりたいことを考えてください。そして、その夢を実現するという強い意思を持って、ひとつひとつ課題解決に取り組んで下さい。きっと明るい未来が切り拓かれていくと思います。私達大人も、そんな皆さんを応援していきます。チカラになれるように頑張ります。
加藤勝信(内閣官房長官)

 2030年は皆さんにとって、“生きる現実”なのだと思います。世の中にはたくさんの課題がありますが、自分にとって、将来にとって、地球にとって良い未来のために、“今の自分に何ができるんだろう”と考えるところから、ぜひSDGsを始めてほしいと思います。考えて踏み出した一歩が、大人になって振り返れば、“社会がそうならなくて良かった”という未来に繋がっているかもしれません。“あってほしい未来”に向かって、ぜひ踏み出して下さい。
吉田綾(外務省 国際協力局 地球規模課題総括課長)

 皆さんへの期待は、SDGsのために集まり、共通のゴールを目指して協力してほしいということです。日本やヨーロッパ、アメリカ、アジアなど、どの国の出身であるかを気にする必要はありません。出身に関わらず、私たちは同じ人類であるのだということを受け入れて、私たちの地球のためにできることは何か、ということに関心を持ってほしいと思います。気候変動やパンデミック、クリーンな海など、今日私たちが直面するチャレンジは、1つの国や国籍だけでは解決できないのです。国境や世代、政府、ビジネス、社会をまたいでの協力が必要です。私自身も実際に国連で仕事をしたことがありますが、やはりあらゆる人々を1つにまとめる取り組みはやるべきことだと思っています。子どもたちには共通の関心を持って、ぜひ未来のために考えてくれることを期待しています。なぜならSDGsの精神は、あらゆる人がそれぞれの資源や創造力を発揮して、課題を解決するという理念に基づいているからです。ぜひ“誰ひとり取り残さない”ということを実現しましょう」
パトリシア・フロア(駐日EU大使)

 新型コロナウイルスの感染拡大は、人類が直面している様々な課題を克服するためにはすべての人々が連帯することが必要であることを今まで以上に強く示しました。
 子ども達の成長は全世界の将来に関わる共通の課題であり、世界中のすべての国々が、子ども達の生活条件を改善に取り組み、知見を蓄えていく必要があります。モロッコでは、国王モハメッド六世陛下のリーダーシップのもと、子供たちの成長に関わる様々な側面、すなわち教育、健康、栄養、権利の保護と保障などにおける総合的な改革を推進してきました。
 モロッコは国のより良い発展に向けて多大な投資と努力をし、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のウェブサイトにおいて国際的に認められています。さらに、持続可能な発展、アフリカにおける社会経済開発の促進、持続可能な開発のための2030アジェンダの持続可能な開発のための17の目標の実現に向けた、国連のアフリカグループのコーディネーターの役割を担うよう2年連続で選ばれました。私はより良い未来を創造できるのは子供たちだけだと強く確信しています。世界の子ども達へ、より良い世界を築いていってください。
ラシャッド・ブフラル(駐日モロッコ王国大使)

同日参加者に配布された「子ども未来国連」リーフレット(PDF)


 


 


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