つんく♂「早くハワイでも検査できるようになってほしい」線虫がん検査「日本に帰国するたびにしている」

撮影・上岸卓史(左から:ヒロミ、つんく♂、広津崇亮代表、山本耕史)

 線虫がん検査の新サービス「N-NOSE plus すい臓」発表会が17日、都内にて行われゲストにヒロミ、つんく♂、山本耕史が登壇。がん早期発見の大切さを語り合った。

「N-NOSE plus すい臓」は、HIROTSU バイオサイエンス(千代田区/代表取締役・広津崇亮)による、線虫の嗅覚を活用したがん検査「N-NOSE」の新製品。尿で行う、がんの一次スクリーニング検査「N-NOSE」の次世代検査として、がん種特定検査の研究開発を重ね、遺伝子操作によってすい臓がんの匂いにのみ特異的な反応を示す“特殊線虫”の作製に成功。すい臓がんを早期ステージの段階から特定可能とする。

 ヒロミは「(がんを)早く見つけたいんだけど、見つけるのも怖いという両方の気持ちがある(笑)」と苦笑。

 一方、2014年に咽頭がんが見つかり治療のため声帯を摘出、現在はハワイを拠点に活動するつんく♂は「N-NOSE」を発売当時から利用しており、検査回数世界一のヘビーユーザーとのこと。この日はパソコン筆記でトークに参加し「妻が線虫がん検査の記事を見つけて、こんなものがあるんだと(HIROTSU バイオサイエンス代表の)広津さんに会いに行った」と明かし「今でも日本に来ると、お医者さんにも診ていただき、自分のタイミングでN-NOSEに(検体の尿を)郵送しています。コロナの時期はなかなか来れなくて不安でした。早くハワイでもできるようになってほしい」と語った。

「どんな検査も100%ではない。セカンド、サードまで自分を見つめるセンサーを持っておくといい」と自らの経験を踏まえて語るつんく♂に、ヒロミも「僕は若いころに事故で脾臓を摘出してしまっているので、そのそばにあるすい臓のことを気にはしているんです」と明かし「これを知ったら調べずにはいられない。やっぱり本当に調べたほうがいいんだと思った。家族や仲間にも届けたい」と検査に積極的に。17日から放送される同製品CMに出演する俳優・山本耕史も「家族や仲間はもちろん、まだそこに意識が向いていない若い世代が受けることも意味があると思う」と語った。

 ガンサバイバーとして若い世代に伝えたいことは?と聞かれたつんく♂が「なんとなく不調が続くときでも頑張っちゃう、昭和の時代はそういうヤツがかっこよかったと思うんですけど、これからは勇気を持って休んで」と言うとヒロミも「ちょっと熱があろうが、現場で倒れろみたいな時代だった。コロナもあって今はもうそういう時代ではなくなった」。

「僕のように大事な声を失うことを考えたら…」と早めのケアや検査を訴えたつんく♂。早めに取り組んでよかったことは?と聞かれると「面倒くさいことから先にやる。作曲でも環境づくりを先に考えてしまうけど、不ぞろいでも始めちゃうのがいい」。ヒロミは「うちのまま(松本伊代)がああいう感じなので(笑)、早めに、オレがやれることはやるという意識に変えました」、山本も「早めに取り組んで悪いことってあまり無いですよね。僕はトレーニングもするのでケガが各段に減りました。若いころからやっているので。あと、子供のお弁当は前日に仕込みます」と、それぞれ“早めの行動”をアピールした。

「N-NOSE plus すい臓」は11月17日から2023年1月3日まで先行予約を専用サイトにて受付。検査料金は定価7万円(先行予約期間中の申し込みは3万5千円・各税込み)。

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