映画『唐探1900』の上映イベントが23日、都内にて行われチェン・スーチェン監督ら来日陣とゲストの鳩山由紀夫・幸夫妻が登壇。映画を通しての日中交流に期待を寄せた。
中国のアカデミー賞とも呼ばれる映画の祭典「中国金鶏百花映画祭」を「金鶏海外影展 in JAPAN」として日本で開催。日本初上映含む全6作品を上映する。
開幕作品「唐人街探偵」シリーズ最新作『唐探1900』は世界中のチャイナタウンを舞台に「チグハグ」コンビが事件を次々と解決していく人気作。3作目『唐人街探偵 東京MISSION』は日本を舞台に、妻夫木聡、三浦友和、長澤まさみらが出演し話題を呼んだ。
この日はスペシャルゲストとして第93代 内閣総理大臣の鳩山由紀夫元首相と幸夫人が登壇。由紀夫氏は「映画というものは、他のどんな芸術文化以上に、日本と中国の関係を良好にするための素晴らしい産業だと思っています」と語り「特に『唐探1900』は舞台がサンフランシスコのチャイナタウンということで。2人の愛が芽生えたのがサンフランシスコなものですから、興味を持って拝見したいと思います」と語り、一同も大笑い。
すると、『唐探1900』のチェン・スーチェン監督が「残念なお話かもしれませんが…実はこの作品は1900年のサンフランシスコが舞台で、現代のサンフランシスコで再現をするのが難しく、山東省に広大な撮影拠点を設けて撮影しました」と明かし、由紀夫氏も苦笑。
「妻の幸も、2年以内に映画を作りたいと頑張っておりますので、ぜひ見に来てください」とアピールした由紀夫氏に、チェン監督が「私が東京で『唐人街探偵 東京MISSION』を撮ったときの撮影監督を紹介します」と応じて、会場も大盛り上がり。
「映画が日本と中国の関係をもっと良くしていきますように」と期待を寄せた鳩山氏。チェン監督も「物語の舞台となった1900年は、我々中国人にとっては複雑な時代でもありました。でも映画を通して、現代の人々に、あのような歴史は再びあってはならないんだと感じてもらえたら。日本の観客の皆さんには、中国人もこういう努力を払っているんだと知ってもらえたらうれしいです」と作品に込めた思いを語っていた。
「金鶏海外影展in JAPAN」は5月23日から27日までヒューマントラストシネマ有楽町にて開催。