漫才日本一を決める『M-1グランプリ2024』の決勝に進出する9組が決定した。
決定したのは、ママタルト(サンミュージックプロダクション)、令和ロマン、ジョックロック、真空ジェシカ(プロダクション人力舎)、エバース、トム・ブラウン(ケイダッシュステージ)、ダイタク、ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)、バッテリィズ。事務所表記の無い出場者は吉本興業所属。9組のうち、ママタルト、ジョックロック、エバース、ダイタク、バッテリィズの5組が初の決勝進出となる。
恒例の決勝進出者会見は都内で行われ、TVerスペシャルライブの生配信。マヂカルラブリーが司会を担当した。
現王者で2連覇を狙う令和ロマンの髙比良は司会の野田から「どういう気持ちで参加してるんですか?」と聞かれ、「通過点、ただそれだけです」と余裕の発言をすると、慌てて松井が「王者すぎる! それじゃ悪役だよ」。その後も孤高の王者風にボケ続けた。松井は、昨年の優勝賞金1000万円を事前の約束によりすべて髙比良にあげてしまったため、「今年は1000万円を取り返しにきました。忘れ物の1000万!」
生配信終了後の質疑応答では、現王者として優勝の決め手を聞かれ、髙比良は「M-1への愛じゃないでしょうか」とキッパリ答えるも、松井は「一番おもしろい漫才をした人が優勝すると思います」と冷静。他メンバーと比べると「実績」「それだけは負けてないと思います」と2人で胸を張った。
昨年令和ロマンに敗れ準優勝となったヤーレンズは、楢原の「憎っくき令和ロマンを倒す」というコメントが不発に終わり、出井が「いけすかない王者を俺が倒してやりますよ」と前に出るも、真空ジェシカの川北に絡まれて引っ込んだ。
決勝進出の感想を聞かれたママタルトの大鶴は「みんながよくこれをゴールインと言いますが、私はスタートなのかなと思います」と落ち着いた様子。
ジョックロック・福本はネタ同様に「めちゃくちゃうれしー!」と立膝ポーズで雄叫び。マヂカルラブリーの2人が「見てたやつだ」「生だ」と福本のボケに喜ぶと、福本はすかさず「CMとかに使いやすいので」とアピールしてみせた。
4年連続の決勝進出となった真空ジェシカは、「さっきまで犬の姿だったので」など、今年の会見でも川北がボケ三昧。隣に立っていた福本と叫び合う即興のボケがハマり、会見中に何度も2人でボケ合っていた。
バッテリィズは「名前呼ばれへんかなと思ったら、呼ばれてうれしかったです」「賞金は全部親にあげます。あげたら喜ぶんで」など、エースが素直すぎるコメントを連発。
ラストイヤー&準決勝進出6回目にして遂に決勝への切符を掴んだ双子コンビ・ダイタクは、発表の際のリアクションについて「2人がかぶったら『双子だな』ってなるし、合わなかったら『双子なのに』ってなるので、ちょっとだけ合ってると思います」と2人で照れ笑い。「泣くかと思ったんですが、うるうるくらいで。でもその後、出所明けくらい後輩たちが来てくれたので泣きました」とも明かした。
6年ぶりに決勝に返り咲いたトム・ブラウンは、「2018年の時は優勝を目指していたのに、『飛び道具』『爪跡残せればいいじゃん』って言われて正直ムカついていた。6年越しにようやく決勝に行けたので、正直死ぬほどうれしいです」と告白。またケイダッシュステージからトム・ブラウンとヤーレンズ2組が決勝に進出したということで、事務所初の優勝コンビ誕生への期待も膨らませていた。
エバースの町田は発表の瞬間について「ゾーンに入ってました」の一点張り。堂々としているように見えるも、野田から2人とも緊張しやすいことをバラされると、佐々木は「準決勝で緊張しないようにすべてのライブを準決勝だと思ってやったら、緊張して全部噛んだんです」と明かし会場を笑わせた。
本番のネタ順はおなじみとなった「笑神籤(えみくじ)」方式で決まる。
決勝戦は12月22日午後18時30分から。ABCテレビ・テレビ朝日系列にて全国ネット生放送。彼ら9組に、決勝前敗者復活戦(東京・新宿住友ビル三角広場)で選ばれる1組を加えた計10組で優勝賞金1000万円と漫才日本一の称号を競う。「敗者復活戦」は午後3時からABCテレビ・テレビ朝日系全国ネットで生放送予定。