“食べられない”料理を“楽しめる”に変える、ケアリングフードと中華料理のコラボレーションが実現

試食会の様子
参加者からは「美味しいを共有できてうれしかった」「普段我慢していた子どもが笑顔になった」「美容や健康にも良さそう」といった声が寄せられ“同じ料理を一緒に食べる体験”の価値が改めて実感され、次回も「ぜひ参加したい」という声が多数を占め、継続的な取り組みへの期待が高まっていた。
今回のコラボについて藤春シェフは「ケアリングフードは、アレルギーだけでなく、宗教や文化、食の理念の違いも含めて、誰もが同じ食卓を囲めることを目指しています。これまで洋食で対応を広げてきましたが、中華料理はアレルギー対応が特に難しい分野。木下シェフと共に挑戦することで、ようやくその課題に道を拓けたと感じています。今回は調理法や食材選びについても意見を交わし、一緒に試行錯誤を重ねました」、木下シェフは「小麦や卵、乳を使わない中華料理は普段の調理とは全く異なります。藤春シェフのアドバイスも受けながら調理法を工夫し“中華料理らしさ”を残すことに努めました。さらにヌーベルシノワの考えを背景に、薬膳の“予防医学”の発想を取り入れました。今回は秋に向けて体を整えることを意識し、素材を組み合わせたことも成果のひとつです。安心と美味しさを両立できたのではないかと思います」とそれぞれ語った。