「まん防」下での新型コロナ対策、改めて「次亜塩素酸水」の需要や使い方は?メーカーに聞いた

「多種多様な感染症対策を選択して防御力を上げていくことが大切です」と島田代表

 改めて「次亜塩素酸水」はどのように活用すれば良いのでしょうか?


「微生物(ウイルス)制御に『ハードル理論』という考え方があって、ひとつの大きなハードルを設けて制御するのではなく、小さなハードルを組み合わせることで制御していこうというものです。当社の商品もこれひとつで万能というのではなく、日頃の手洗いやマスク、換気などと組み合わせたうえで感染症対策していくことが前提です。たとえば室内を除菌する場合にはまず整理整頓や一般的な清掃をしていただき、ミスト機を使って手の届かないところの除菌を行います。ゴミや汚れがある環境で除菌をしても期待する効果が得られない場合もあります。ポータブルミストスプレーでは、外出先で手に触れる場所を除菌していただくとさらに安心です。スプレーボトルに充填すれば帰宅後に玄関で脱いだコートを除菌したり、キッチンを使用する前後にひと吹きしたり、ソファやベッドなどの家具にもお使いいただけます」


 ポータブルスミストプレーとはどのようなものか教えてください。


「次亜塩素酸水溶液をおよそ5μmのミスト状の粒子で噴霧し、あまり表面を濡らせないものの除菌にも使用できる持ち歩きタイプのスプレーです。約10分間連続してミスト噴射が可能で、30mlの容量を1〜3日程度で使い切っていただくようなイメージです。昨年末に発売したのですが、すぐに完売してしまったので、今回バージョンアップしたタイプを6日より発売しております。


 次亜塩素酸水溶液を充填したら当日〜2、3日以内に使い切っていただき、もし使い切れなかったとしても3日後には新しい液剤を充填してください。先ほどお伝えした通り紫外線や高温に弱いので、直射日光の当たる窓際や日中の車中などに置きっ放しにしてしまうと有効塩素濃度が低減します。できるだけ冷暗所や20℃以下の場所に置いてください。


 定期的に長期間お使いいただく商品になると思うので、同じタイミングでポータブルミストスプレーと1リットルの次亜塩素酸水溶液が入ったパウチ2個を、8週間おきにお届けするサブスクプランもスタートします。初回は空のスプレーボトル(液剤は入っていない)を1本プレゼントするので、次亜塩素酸水溶液を充填してさまざまな場所の除菌、消臭にお使いいただければと思います」


 最後に、「まん防」下での新生活についてメッセージをお願いします。


「感染症対策に、これひとつあれば安全というものはなかなかないと思います。新型コロナウイルス以外のインフルエンザウイルスやノロウイルスなどのウイルス、もちろん新たな感染症が流行する可能性もありますので、多種多様な感染症対策を選択して防御力を上げていくことが大切です。また、次亜塩素酸水を使うにあたって、NITEや厚生労働省、消費者庁のホームページなどで専門家の方が使い方や有効塩素濃度などを解説しています。そちらを読まれてよく吟味し、適性な有効塩素濃度や量を守ってお使いください」