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吉田修一×李相日のアカデミー賞タッグが復活!『怒り』

2016.09.13Vol.674映画
 あの感動から6年。『悪人』で感動の渦を巻き起こした原作・吉田修一×監督・李相日が再びタッグを組み、さらなる感動作を生み出した! 日本映画界を代表するそうそうたるキャストを揃え、音楽は坂本龍一が担当。本年度の賞レースでも注目間違いなしの一本だ。  愛した人は、殺人犯なのか? SNSやモバイルが発達し、家族や友人、ときには愛する人でさえ、簡単に疑ってしまう不信の時代。一つの殺人事件を巡る群像劇を通して“信じる”とは…という根源的な問いを投げかける感動のヒューマンミステリー。  映画化に際して「物語の登場人物には、映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを配してほしい」という吉田の願いに応えるかのように、7人の豪華出演陣が集結。主演は、ハリウッド、ブロードウェイで活躍する渡辺謙。さらに、それぞれの地に突然現れた3人の疑惑の男を森山未來、松山ケンイチ、綾野剛という世代を代表する演技派が演じる。他、広瀬すず、宮﨑あおい、妻夫木聡といった人気・実力ともにトップクラスの俳優陣が、迫真の演技で重厚な人間ドラマを紡ぎ出す。  八王子で起こった未解決の夫婦殺人事件。千葉の漁港で暮らす父子・洋平と愛子の前に現れた田代。東京の大手企業に勤める優馬が街で偶然出会った直人。沖縄の女子高生・泉が無人島で遭遇した田中。前歴不詳の3人の男の中に、あの殺人犯がいるのか? そして明かされる、衝撃の真実とは…。 STORY:ある夏の日。八王子で夫婦殺人事件が起こった。その現場には『怒』の血文字が残されていた。犯人は顔を整形し逃亡。行方不明となる。事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。その男と出会った人々の心に葛藤が渦巻いていく。 監督:李相日 出演:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛他/2時間21分/東宝配給/9月17日より全国東宝系にて公開  http://www.ikari-movie.com/

江戸瓦版的落語案内 化物使い(ばけものつかい)

2016.09.12Vol.674COLUMN
落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

設営から楽しめる?異色の野外ライブ「バンバンバザール presents 勝手にウッドストック2016」

2016.09.12Vol.674LIVE
 勝手にウッドストックはバンバンバザールが主催する2002年から続く野外ライブイベント。 「ミュージシャンが楽しむためのフェスを作ろう」というコンセプトで毎年、都心から約1時間の神奈川県相模湖畔で開催している。  会場は専用の渡船でしか渡ることのできないキャンプ場。ゆったりとした自然に囲まれたなかでのんびり楽しむ音楽好きにはたまらない3日間。  日帰りコース以外はバンガローや持ち込みのテントで宿泊しつつ、メインステージ、ウォーターフロートのサブステージ、夜中はあちこちで参加ミュージシャンたちのセッションも行われる。  すべてのライブを楽しむ2泊3日コース、前半or後半どちらかの1泊コース、日帰りコースはまあ当たり前。このフェスには設営から一緒に楽しむマニアな3泊4日のコースまで用意されているのはちょっとビックリ。予定と趣向に合わせてさまざまな楽しみ方ができるのだ。  横浜THUMBS UPなど、美味しさでも評判のライブハウスのフード出店などもあり、目にも耳にもお腹にもうれしい音楽フェスティバルとなっている。 【日時】9月17日(土)〜19日(月) 【会場】相模湖畔みの石滝キャンプ場 【料金】Sコース(3泊4日)2万2800円、Aコース(2泊3日)1万9800円、B/Cコース(1泊2日)1万3800円 ※いずれも子供料金あり、以上勝手にウッドストックHPにて発売。ワンデイ(日帰り)5800円 ※ワンデイはイープラスにて発売。 【出演】〈17日〉高田漣、コロリダス、ベルボトムズ、BLACK BOTTOM BRASS BAND、おおはた雄一、イノトモ&塚本功、優河、ナオユキ、大石みつのん 〈18日〉東京ローカル・ホンク、ナギラアツシのワンダフルワールド、ザッハトルテ、木下航志、Rockin’ Enocky、ハッチハッチェルオーケストラ、渡會将士、ハチャトゥリアン楽団、たをやめオルケスタ、バンバンバザール 【URL】 http://www.ban-banbazar.com/woodstock/index.html

パレスチナから世界に響いた奇跡の歌声!『歌声にのった少年』監督ハニ・アブ=アサド

2016.09.12Vol.674映画
 自爆テロに向かう青年たちを描いた『パラダイス・ナウ』や、パレスチナに生きる若者の葛藤を描いた『オマールの壁』など痛烈な社会派作品を生みだし、世界の映画祭で高い評価を得る映画監督ハニ・アブ=アサド。その最新作『歌声にのった少年』は、人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」のエジプト版「アラブ・アイドル」に出場し2013年の“アラブ・アイドル”に輝いたムハンマド・アッサーフの実話をもとにした希望と感動の物語。 「封鎖されたガザ地区から出場し、困難を乗り越えて本戦まで勝ち上がり、ついには優勝したムハンマドの姿は、パレスチナ国民はもちろん全アラブの視聴者たちにも大きな感動を伝えました。彼らの心を動かしたもの、それは“希望”です。この映画で私は希望の物語を描きたかったのです」  劇中は、思わず笑いが込み上げるようなシーンも。 「最初のオーディションでハプニングが起こる場面では私の作品では珍しく、観客が大笑いしていました(笑)。この作品では、多くの観客が同じシーンで笑ったり泣いたりするんです。パレスチナでもイタリアでもね。どこの国の人も同じように作品に入り込んでくださっているなという印象があります」  アッサーフは現在、歌手として活動しながら、国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使を務めるなど平和に貢献し続けている。 「彼はその奇跡の歌声で優勝しただけでなく、パレスチナの人々の期待を背負うというプレッシャーにも打ち勝った。だからこそ国や立場を超えて多くの人の心をつかんだのだと思います」

内なる自分に気付くとき…。『偉大なるマルグリット』

2016.09.12Vol.674DVD & Blu-ray
“伝説の音痴”と呼ばれた実在の歌姫からインスピレーションを得て生まれた、笑いと感動の人生オペラ! 『大統領の料理人』などでセザール賞6度のノミネートを誇るフランスの名女優カトリーヌ・フロが主人公の音痴の歌姫マルグリット役を熱演。監督はカンヌ国際映画祭やセザール賞の常連、グザヴィエ・ジャノリ。  1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅でサロン音楽会が開かれていた。会に参加した新聞記者・ボーモンは、その日の主役・マルグリット夫人の歌声に唖然とする。なんと彼女は絶望的なほどの音痴だったのだ。しかも本人だけが、その事実にまったく気づいていなかった…。

橋本愛の舞台初出演作、月刊「根本宗子」『夢と希望の先』前売り完売、追加公演決定

今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵 TEXMEX FACTORY(渋谷)

人生の不条理さと青春の不条理さと パルコ・プロデュース公演『露出狂』

2016.09.12Vol.674STAGE
 かねてから演劇界を牽引する新しい才能を次々と発掘してきたパルコ劇場が昨今注目しているのが劇団「柿食う客」の中屋敷法仁。  その代表作ともいえる『露出狂』は2010年の劇団での初演時は女優14人による作品だった。それを2012年にパルコ劇場がプロデュース公演としてキャストを男優のみに大胆にリニューアルして上演。キャストの約半数がオーディションでの選抜とあって、熱気と野心にあふれた作品となった。  今回はよりパワーアップしてオーディションで28人を選抜。総勢32人によるキャストで14人×3チームを結成。うち1チームは23歳以下の俳優だけとよりいっそう熱気と野心にあふれる作品となる。  高校のサッカー部という濃密で複雑な人間関係で構築された閉鎖的空間を舞台に、さまざまな感情をぶつけ合いながら少しずつ成長していく姿を描き、「青春とは何か」という問いに愚直に挑んでいく。

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

人生の不条理さと青春の不条理さと RooTS Vol.04『あの大鴉、さえも』

2016.09.12Vol.674STAGE
 東京芸術劇場の名物企画となった「RooTS」は「アングラ演劇・小劇場演劇」の草創期である1970年代前後に発表された戯曲を、現在活躍する若手演出家が演出することによって新たな魅力を発見し、刺激的な作品を生み出そうという試み。  4回目となる今回は竹内銃一郎の『あの大鴉、さえも』をカンパニーデラシネラの主宰・小野寺修二が演出する。小野寺といえばマイムから始まりダンサー、振付といった場面での活躍が多く “フィジカルシアターの旗手”ともいわれる存在。最近は音楽劇や演劇などに振付で参加することも多いのだが、本格的なストレートプレイで演出を手掛けるのは初めてという。  この作品は3人の男が客には見えない巨大なガラスを運んでいるというだけの設定の戯曲。場所はどこで、今がいつで、この3人の男の関係もよく分からない。『ゴドーを待ちながら』的な不条理劇だ。  今回は上演台本をノゾエ征爾が担当。男性3人という登場人物を小林聡美、片桐はいり、藤田桃子の女優3人が演じる。小林、片桐ともに小野寺とは振付や演出で関わったことがあり、藤田と小野寺は長く一緒に創作活動をしてきた仲。  ただでさえ強烈なナンセンスコメディーを演者の性別をひねることで、プラスどれくらいおかしなことになるのか楽しみだ。

格闘家イケメンファイル Vol.56 褐色のK Soul Fighter 江川優生(えがわ・ゆうき)

2016.09.12Vol.674格闘家イケメンファイル
 褐色の肌、整った顔立ち、そして格闘家ならではの、引き締まった身体…。どこからどう見てもイケている江川優生は、弱冠18歳のファイターだ。 「よく日サロで焼いているのかと言われますが、ハーフなので(笑)。父が日本人で、母が中国とスペインの血が入ったフィリピン人です。自分自身は生まれも育ちも東京の足立区。地元は好きですよ。若者がちょっとグレていて、治安の悪いイメージがあるかも知れませんが(笑)。近所のおじさんとかおばさんは常に声をかけてくれますし、すごく優しい。そんな下町のいいところがたくさん残っています」  格闘技を始めたのは、父親の影響 「僕が生まれた時は肩のケガのため、やっていませんでしたが、父親がもともとボクシングをやっていたので、小さいころからボクシングをやらされていました。といってもまだ幼かったので、遊び程度でしたが、ちょっと大きくなってから空手を習わされて。もともと姉が空手をやりたいって言いだして、習う事になったんですが、なぜか自分も連れて行かれて、気が付くと習っていた(笑)。ただ、父もプロの格闘家になるとは考えていなかったと思います。趣味程度で好きになってくれればというぐらいだったんじゃないかな。僕自身は中学校の時に、友達の紹介でキックボクシングジムに体験に行ったら、すっかりハマってしまって。空手とは雰囲気がまったく違ってすごく楽しいなと思った。空手は礼を重んじ、シーンとしていて、黙々と練習する感じだった。それに対して、キックボクシングは、音楽をかけながらワイワイ練習するというスタイルで自分に合っていたと思います」  プロを目指したのはいつ? 「キックボクシングを始めて3カ月後ぐらいからアマチュアの試合に出るようになりました。しかし、特にタイトルを取るわけでもなく、アマチュアの成績はそんなに良くなかった。でもジムの先輩の神戸翔太さんがプロの試合に出ていて、見に行くうちに自分もこういう所でやりたいなと思うようになりました。試合会場はアマチュアとは全然雰囲気が違い、お客さんの熱意とか、試合のレベルの高さに圧倒された。でもだからこそ、そのリングに上がりたいと強く思いました。プロになった事を喜んでくれた父からのプレッシャーはないといえば嘘になりますが、今はそれも力に変えて強い格闘家になりたいと思っています。父からは、“常に謙虚であれ”と小さいころから言われて育ちました。私生活でも格闘家としてもそうあろうと、その言葉は大切にしています」

SPECIAL INTERVIEW 根本宗子 × 橋本愛

2016.09.12Vol.674エンタメ
 最近では演劇という枠を越えて活躍中の根本宗子が主宰する月刊「根本宗子」が『夢と希望の先』でついに本多劇場に進出する。本格的な稽古の始まる直前、本作で舞台初出演となる橋本愛と根本の対談が実現した。

桜庭ななみ「周りに生かされていることを実感」

2016.09.12Vol.674映画
 石垣島の美しい景色を舞台にした映画『絶壁の上のトランペット』が公開。 「2週間ほど石垣島に滞在して撮影をしたのですが、美しい石垣島の自然がそのまま映像になっていて、とてもきれいな作品になりました」と主人公の女子大生・アオイを演じる桜庭ななみ。  アオイは、心臓移植手術後、療養のために伯父が暮らす沖縄の小さな島に。そこで出会ったのが、淋しげにトランペットを吹く青年ジオ(L.Joe)。 「共演のL.Joeさんは、韓国で人気のアーティストですが、セリフもほとんどNGを出さず完璧で、さらに表情もとても素敵で、ジオという役をしっかり作って下さっていたので、イメージしやすく、役作りにとても助かりました」  撮影中にはちょっとした息抜きも 「共演者の方とみんなでパーティーをしました。バーベキューをしたんですが、石垣牛がすごくおいしかったです。あと、伯父役の辰巳(琢朗)さんが、ご自分で作ってらっしゃるお酒をふるまって下さるなど楽しい時間を過ごしました」  美しい自然、命の尊さ、切ないラブストーリー。そして最後には意外な展開も…。 「ジオが作った真珠の天文台を2人で見るシーンでジオが“忘れないで下さい。この瞬間を。それでいいです、僕は”って言うんですけど、それがこの作品を象徴しているかなって。結末を知ってからもう1回見ていただくと、そこのシーンがまったく違って見えると思います。今いる時間の大切さ、そして自然や周りの人に自分は生かされているという深いメッセージが詰まった作品ですので、ぜひ大切な人と一緒に見て下さい」
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

桜庭ななみ「周りに生かされていることを実感」

2016.09.12Vol.674映画
 石垣島の美しい景色を舞台にした映画『絶壁の上のトランペット』が公開。 「2週間ほど石垣島に滞在して撮影をしたのですが、美しい石垣島の自然がそのまま映像になっていて、とてもきれいな作品になりました」と主人公の女子大生・アオイを演じる桜庭ななみ。  アオイは、心臓移植手術後、療養のために伯父が暮らす沖縄の小さな島に。そこで出会ったのが、淋しげにトランペットを吹く青年ジオ(L.Joe)。 「共演のL.Joeさんは、韓国で人気のアーティストですが、セリフもほとんどNGを出さず完璧で、さらに表情もとても素敵で、ジオという役をしっかり作って下さっていたので、イメージしやすく、役作りにとても助かりました」  撮影中にはちょっとした息抜きも 「共演者の方とみんなでパーティーをしました。バーベキューをしたんですが、石垣牛がすごくおいしかったです。あと、伯父役の辰巳(琢朗)さんが、ご自分で作ってらっしゃるお酒をふるまって下さるなど楽しい時間を過ごしました」  美しい自然、命の尊さ、切ないラブストーリー。そして最後には意外な展開も…。 「ジオが作った真珠の天文台を2人で見るシーンでジオが“忘れないで下さい。この瞬間を。それでいいです、僕は”って言うんですけど、それがこの作品を象徴しているかなって。結末を知ってからもう1回見ていただくと、そこのシーンがまったく違って見えると思います。今いる時間の大切さ、そして自然や周りの人に自分は生かされているという深いメッセージが詰まった作品ですので、ぜひ大切な人と一緒に見て下さい」

【長島昭久のリアリズム】民進党代表選挙に向けて

2016.09.12Vol.674COLUMN
 国政選挙4連敗(2012年衆議院、13年参議院、14年衆議院、16年参議院)の後を受けた今回の代表選挙こそ、民進党が「選挙対策の政治」から、「政権戦略を実行する政治」へと大きく舵を切る最後のチャンスだと考え、私は自ら立候補するべくこの約一か月、仲間の議員たちと推薦人集めに奔走してまいりました。  共産党票に依存する「選挙対策の政治」から脱却し、民進党が自らを磨き、輝く理念と政策の旗印を掲げ、失った国民の信頼と期待を取り戻し、再び政権を担える国民政党に生まれ変わらせるために、執行部の人心を一新し、思い切って世代交代して、自他ともに認める新たなスタートを切るべきだと訴えました。  しかし、自らの力不足はもとよりあまりにも鮮明な主張を貫いたためか、結局は党内において十分に支持を拡大することができず、出馬断念のやむなきに至りました。  そのような中で、私は、このたびの代表選挙にあたり、前原誠司衆議院議員を推薦し支援することと致しました。  政治家としての思想信条が最も近く、政権を担うはるか以前から現実的な外交・安全保障政策を共につくり、実践して来たことなどに加えて、今回は、前原代議士が唯一人、民進党の目指すべき国家像や社会像を政策理念のレベルまで高めて具体的かつ詳細に明らかにしており、そのことを以て、推薦人に名を連ねることを決断したものです。  前原代議士の考え方は、大きく3つの柱から成っています。第一に、「格差是正」から「尊厳保障」へ。お金持ちの足を引っ張って貧しい人々へバラマキを行う従来の「格差是正」に対して、「尊厳保障」の考え方は、あらゆる人々のベーシック・ニーズ(生活における基本的な必要性)を満たすために、すべての国民に応分の負担をお願いする。そのための財源や税負担の議論から逃げない、というものです。  第二の問題意識は、アベノミクスのように成長(神話)に依存しすぎると、成長の行き詰まりがそのまま生活の行き詰まりに直結してしまう。それよりも、子育てから教育、介護まで生活者に共通したニーズを満たすことによって個々人(延いては国家全体)の(潜在)成長力を引き出す政策が必要であるという考え方です。過度な「成長依存」を改め、生産年齢人口が毎年1%ずつ減少する我が国のような成熟社会にふさわしい成長を喚起・誘導する経済財政政策を明らかにしていきます。  第三は、地域包括ケアや子育てインフラの充実、ソーシャルワーカーの拡充によって、「公」「共」「私」の三位一体で人々の生活ニーズを保障できる地域の仕組みづくりに全力を挙げるということです。その他、財政規律の回復や規制改革、現実的な外交安保政策、立憲主義に立脚した憲法改正論議を積極的に行うなど「11の挑戦」を掲げて代表選挙に臨んでいます。  自公政権に代わる現実的な政権の受け皿を準備する上で、政権時代の失敗を深く反省し、選挙目当ての「野党共闘ありき」で進んできた党の方針を根本から転換して、独立自尊の精神に立脚した党の再生に全力で取り組む決意を示してくれた前原誠司さんとともに私は最後まで戦い抜くことをここに宣言いたします。(衆議院議員 長島昭久)

【鈴木寛の「2020年への篤行録」】第36回 オリンピック・パラリンピックの“融合”

2016.09.12Vol.674COLUMN
リオデジャネイロ・オリンピックが閉幕しました。日本選手団が獲得したメダルは41個。「史上最多」だった前回ロンドンの38個を上回って記録を更新する活躍ぶりに、連日連夜、皆さんも胸を躍らせたことでしょう。  特に、陸上男子の400メートルリレーで初の銀メダルを獲得し、体操男子団体で3大会ぶりに金メダルに輝いたことは、チームプレーをお家芸とする日本らしさを象徴するようでした。閉会式でのリオから東京へのハンドオーバーセレモニーの演出も見事で世界中へのアピールも成功したと言えます。  さて、いよいよ4年後は私たち東京の出番です。  国立競技場の計画見直しやエンブレムの問題などを乗り越え、大会準備を強力に推し進めていくのは当然の責務ですが、オリンピックのホスト国として、自国民、世界中の人々にも、大会中の感動や喜び、スポーツと平和の素晴らしさを伝えるのが使命となります。ただ、目先のことにとらわれるだけではもったいない。大会が終わってからもワールドワイドにどのようなレガシーを残すことができるかも考えながら、残る準備を練りに練っていかねばなりません。  ちょうど、このコラムが掲載される頃、リオではパラリンピックが開幕します。  国会議員時代から提唱してまいりましたが、将来的には、オリンピックとパラリンピックとの区分を見直し、両者の開催順番を変更してパラリンピックの注目度をさらに高める。あるいは、両者の「融合」も段階的に図っていくような大胆な改革があっていいと考えます。  歴史的には、障害者福祉から出発したパラリンピックですが、競技性に年々磨きがかかっています。競技・種目によってはオリンピックに匹敵する記録をマークするようにもなっています。昨年10月、IPC陸上世界選手権の男子走幅跳びでマルクス・レーム選手(ドイツ)は、8m40cmをマークして優勝。これはロンドンの金メダリストの記録(8m31cm)を上回り、世界に衝撃を与えました。レーム選手は、右足の義足が跳躍力を与えているという見方もあるのでしょうが、為末大さんもあるシンポジウムで「もしパラリンピックの選手がオリンピックの選手に勝ったら、何か世の中の当たり前に思っている意識が変わって、人間はもうひとつ先のステージに行くのではないか」と指摘されています。  パラリンピアンもトップアスリートであることを認めて、健常者と障害者との区分を取り払うことの意義や、日本が世界に一石を投じるべく何ができるのか、もっと社会的に議論しても良いのではないでしょうか。(東大・慶応大教授)

『奇蹟がくれた数式』試写会に15組30名 

『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』試写会に15組30名 

2016.09.12Vol.674映画
『英国王のスピーチ』『キングスマン』のコリン・ファースと、『シャーロック・ホームズ』シリーズのジュード・ロウという英国の2大俳優が競演! 「武器よさらば」「老人と海」のノーベル賞作家アーネスト・ヘミングウェイや、「グレート・ギャツビー」のスコット・F・フィッツジェラルドなど、アメリカ文学史に残る名作を著した作家たちを見出した、実在の名編集者マックスウェル・パーキンズ。そのパーキンズが最も感銘を受け才能を信じた、夭折の天才小説家トマス・ウルフとの友情を描いた、感動の実話。  ある日、編集者パーキンズのもとに無名の作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれる。すぐにその才能を見抜いたパーキンズはウルフを支え、処女作『天使よ故郷を見よ』をベストセラーに導く。さらなる大作に取り掛かった2人は執筆に没頭。やがて2作目も大ヒットするが、一方でウルフはパーキンズ無しでは作品が書けないという悪評が広まり…。  10月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテにて先行公開。10月14日より全国順次公開。

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