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【読プレ】月のパワーバスソルト

2017.03.27Vol.687プレゼント
「心と身体の浄化・お浄め」をコンセプトとした無添加・浄化塩コスメシリーズの第9弾『月のパワーバスソルト』が、インターネット通販限定で販売中。月のリズムから見ると、満月から下弦の月にかけては、新月からため込んできた不要なものを徐々に外に出す絶好のタイミング。同バスソルトは、「満月と下弦の月」という特に心と身体の浄化・お浄めにオススメの日に特化した日のために開発。心も身体もデトックスできる爆汗仕様で、浄化力が高いお守り塩を配合している。たっぷりと汗をかいて、すっきりした気分に。発売開始を記念し、同商品(1回分×2袋入り)を読者3名にプレゼント(係名:「バスソルト」)。 【価格】4500円(税別)【公式販売サイト】 http://e-omamori.jp/

ベストアルバム『THE JSB WORLD』3.29リリース! 三代目 J Soul Brothers が最新作

2017.03.27Vol.687エンタメ
 ダンス&ヴォーカルグループの三代目J Soul Brothers(以下、三代目)が最新作をリリースする。2度目の全国ドームツアー「三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2016-2017“METROPOLIZ”」の続編の開催も発表され、29日にベストアルバム『THE JSB WORLD』の発売と、その勢いは止まらない。  アルバムは、国内外の老若男女にランニングマンで踊らせた『R.Y.U.S.E.I.』を筆頭に『Unfair World』『FIGHTERS』『Summer Madness feat. Afrojack』、最新シングルの『HAPPY』などデビューから現在まで全46曲を一挙収録している。エッジの効いた最先端のダンスナンバー、ロマンティックなミドル、美しいボーカルをしっかりと聞かせてくれるバラード曲など、それぞれが個性的でカラフルな楽曲たち。作品を手に取ったその瞬間から、三代目が自身のエンターテインメントを通じて届けてきたオンリーワンの“三代目の世界観”を存分に味合わせてくれる。  三代目は、NAOTO、小林直己、ELLY、山下健二郎、岩田剛典の5人のパフォーマーと、今市隆二、登坂広臣の2人のヴォーカルからなる7人組。2010年11月にシングル『Best Friend’s Girl』でメジャーデビューし、12年にシングル『花火』でNHK紅白歌合戦に出演を果たすと、国民的なダンス&ヴォーカルグループに成長した。人気も注目度も上がる一方で、ライブやリリースなど確かな結果を残し、日本の音楽シーンに欠かせない存在だ。メンバーそれぞれのソロとしての活動も活発で、ドラマや映画への出演、モデル、ラジオパーソナリティーなど、個人として、グループとしての才能の引き出しの数は増えていくばかりで、その勢いはまだしばらく止まりそうにない。三代目の潜在能力は図りしれない。  ベストアルバムに話を戻そう。本作には、これまでシングル化されていなかった『空に住む?Living in your sk y?』を初収録しているほか、『J.S.B.LOVE』を含む3時間超のベストミュージックビデオ集もコンパイルしており、目と耳と心と感覚のすべてを満足させてくれそうだ。  本作で“三代目の世界”に浸って、これからの三代目がどうなっていくのか、その姿に思いをはせよう。

『赤毛のアン』試写会に5組10名 

2017.03.27Vol.687映画
 1908年にカナダの女性作家L.M.モンゴメリによって生み出され、今なお世界中で愛される「赤毛のアン」。赤毛で、そばかすだらけで、やせっぽち。お世辞にも美少女とはいえないけれど、豊かな想像力と楽しいおしゃべりで周囲の人々を魅了していく少女・アンが巻き起こす騒動と、その成長を描く物語。これまで幾度となく映像化や舞台化され、日本でも親しまれてきた本作。最近では「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の半生を描いたTVドラマ「花子とアン」も大きな話題を呼んだ。  そんな不朽の名作が、原作者L.M.モンゴメリの孫娘ケイト・マクドナルド・バトラー製作総指揮によって映画化。カナダ、プリンス・エドワード島の美しい自然と、そこに暮らす人々の姿が、色あせぬ感動をもたらしてくれる。  5月6日より新宿バルト9ほかにて全国公開。

『劇場版FAIRY TAIL―DRAGON CRY―』試写会に15組30名

2017.03.27Vol.687映画
「週刊少年マガジン」で2006年に連載が始まって以降、幅広い年齢層に愛され、海外にも熱烈なファンを持つ大人気コミック『FAIRYTAIL』がスクリーンに新たな伝説を刻む! 魔導士ギルド・妖精の尻尾(フェアリーテイル)に所属する魔導士ナツと、その仲間たちの冒険と成長を描く壮大なファンタジー。今回の劇場版は、原作者・真島ヒロが自ら描き下ろした約200ページにおよぶネームをもとに作られたオリジナルストーリー。真島ヒロ自ら総合プロデューサーとして、渾身の劇場版を放つ。  フィオーレ王国の神殿に奉られた魔法の杖・竜の涙(ドラゴンクライ)。それは、人間たちに葬られたドラゴンたちの怒りが宿り、世界を滅ぼすほどの力を秘めるといわれていた。ところがその杖が王国の反逆者ザッシュによって奪われ、ステラ王国の国王・アニムスの手に渡ってしまう。竜の涙奪還の依頼を受けた魔導士ギルド・妖精の尻尾のナツ、ルーシィ、ハッピー、グレイ、エルザ、ウェンディ、シャルルは、ザッシュを追ってステラ王国へと潜入する。竜の涙を巡る攻防の中で、彼らはアニムスに仕える魔術師・ソーニャと出会うが…。さまざまな思惑が交錯するなか、妖精の尻尾は世界の危機に立ち向かう。  5月6日より全国公開。

逃げるのか、立ち向かうのか!?『逃げるは恥だが役に立つ』

2017.03.26Vol.687エンタメ
 新垣結衣と星野源が「仕事としての結婚」をした男女を演じた話題のドラマ。職ナシ彼氏ナシの“妄想女子”森山みくり役に新垣。みくりの契約夫となる恋愛未経験男子・津崎平匡役で星野が連ドララブコメ初挑戦。星野自ら書き下ろした主題歌『恋』に乗せて出演者が踊る通称“恋ダンス”もブームとなった。新しい“結婚”の形や“仕事”について考えさせられながら、本作でブレイクした大谷亮平や古田新太、石田ゆり子ら豪華俳優陣が演じる個性豊かな登場人物たちの人間関係にも釘づけ。笑って泣いてキュンとする社会派ラブコメディー!

Skoop On Somebody、20周年記念ライブを開催

続編公開記念!「トレインスポッティング」気分で飲めるバー!?

アートで花を愛でる、春を感じる! Mika Ninagawa「earthly flowers, heavenly colors」展

2017.03.26Vol.687ART
 新丸ビルの飲食店ゾーン「丸の内ハウス」では2008年からthe MOTHER of DESIGNと題し、話題のクリエーターの展覧会を行っている。  東京も春爛漫の季節を迎える今回は、写真家、映画監督と多彩な顔を持ち、国内はもとよりアジア、ヨーロッパ各国で活動する蜷川美花の個展を開催。  本展では、蜷川作品の中でも人気の高い「花」のシリーズの最新作を、写真集『earthly flowers,heavenly colors』の中から紹介する。丸の内ハウスの外光が入るホール空間では、透過性のフィルムを使ったインスタレーションを展示。時間帯によって刻々と変化する太陽光が、蜷川作品独特の色彩に、どんな表情をもたらすのか。異なる時間帯に訪れて、その変化を楽しんでみたい。またギャラリースペースでは20点近い最新のプリント作品を展示。蜷川ワールドを体感できる空間が出現する。丸の内エリアで行われる春イベントと合わせて、咲き誇る花の美しさも堪能して。

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

逃げるのか、立ち向かうのか!?『ドント・ブリーズ』

2017.03.26Vol.687DVD & Blu-ray
 サム・ライミ製作&リメイク版『死霊のはらわた』のフェデ・アルバレス監督のコンビが放つ戦慄スリラー。全米はもちろん日本でも驚異のヒットを記録した一本。ブルーレイ&DVDでは劇場公開では見られなかった、水樹奈々、梶裕貴、江口拓也という豪華声優陣による日本語吹き替え版も収録。  幼い妹と暮すための資金を必要としていたロッキーは恋人マネーから地下室に大金を隠している盲目の老人宅へ強盗に入る計画をもちかけられる。しかしそこにいたのは盲目ながらどんな音も聞き逃さない超人的な聴覚を持つ異常な老人だった…!

スペイン・セビリアの風を感じるライブ「友繁健人フラメンコギター2DAYSライブw/Maria Jose Cadenas(Cante歌)」

2017.03.26Vol.687音楽
 現在スペインのセビージャ市に在住している友繁氏が、パートナーのカンタオーラ Maria Jose Cadenas 氏とともに、日本でライブを開催。1980年にスペイン政府の招聘によりフラメンコギタリストとしては初の名誉留学生として渡西すると、国内外のさまざまな場所で演奏。数々の賞も受賞するなど、世界で活躍する友繁氏。そんな彼の魂の演奏をぜひライブで楽しんで!  

新しい何かが始まる!『HIT』三浦大知

2017.03.26Vol.687カルチャー
 三浦大知のキレのあるダンスと豊かな歌唱力に裏打ちされた息を飲むパフォーマンスに圧倒されっぱなしだ。三浦大知という稀有な才能をぎゅうぎゅうにできるだけ詰め込んでいて、最先端のサウンドを取り入れたダンスチューン、歌もじっくりと聞かせるミドルなど聞きごたえと“感じ応え”のある作品だが、彼のすべてが聞けるなんてことは到底言えない。それだけ彼が“持っている”ものは、とてつもない。圧倒されながら隅から隅まで聞きたい。『Cry & Fight』など全12曲。 [J-POP ALBUM]SONIC GROOVE 発売中【CD+DVD+スマプラミュージック&ム?ビー】4212円、【CD+Blu-ray+スマプラミュージック&ム?ビー】4644円、【CD+スマプラミュージック】3348円(すべて税込)

「僕も“意識高い系”だからわかるんです」古谷経衡

2017.03.26Vol.687【TOKYO HEADLINEの本棚】
 これまで、政治や社会、国際問題についての著書が多かった著者による新刊『「意識高い系」の研究』が好評だ。カフェでmacを広げ、流行のお店で食事をして、ブランド品を持ち歩く。グルメとオシャレでキラキラと輝き、仕事も順調…。そんな日常をSNSにアップする。そんな“意識高い系”を鋭く斬る! 「ひとつ言っておきますが、“意識高い人”は立派な人です(笑)。問題は“系”。これはもどきということですから」と古谷氏。 「“意識高い系”という言葉を世間に広めたのは、常見陽平さんの『意識高い系という病 ソーシャル時代にはびこるバカヤロー』という本。そこには言葉の意味と類別が書かれているので、“意識高い系”という言葉は大体正しく共通認識されていますが、それがなぜ発生したのかということまで踏み込まれていなかった。ですから、今回の僕の本では“意識高い系”が生まれた背景と、その気持ち悪さの正体を分析してみようと思いました」  その根底には何がある? 「彼らは、実力を盛っているばかりか、それを人に見せびらかしているんです。それは人に承認されたいという欲求によるもので、強烈なコンプレックスがその人たちの中にある。自分を盛っているだけの人は“意識高い系”ではなく、ただのウソつきです(笑)。それをあの手この手で、写真に撮ってアップロードして、自慢するのが“意識高い系”。そこに非常に大きな闇が潜んでいると思っています」  リア充との違いは? 「リア充な人は見せびらかしません。両者は対立の構造です。リア充は自明のことなので見せびらかす必要がない。そこには、これまで積み上げてきた時間の蓄積があり、そのおかげで余裕がある。そしてその余裕が洗練を生む。そこには、親から受け継いだ土地というものがあり…」  興味深い分析はまだまだ続くが、文字数がなくなり…。“意識高い系”の本質を知りたい人はぜひ!
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

「僕も“意識高い系”だからわかるんです」古谷経衡

2017.03.26Vol.687【TOKYO HEADLINEの本棚】
 これまで、政治や社会、国際問題についての著書が多かった著者による新刊『「意識高い系」の研究』が好評だ。カフェでmacを広げ、流行のお店で食事をして、ブランド品を持ち歩く。グルメとオシャレでキラキラと輝き、仕事も順調…。そんな日常をSNSにアップする。そんな“意識高い系”を鋭く斬る! 「ひとつ言っておきますが、“意識高い人”は立派な人です(笑)。問題は“系”。これはもどきということですから」と古谷氏。 「“意識高い系”という言葉を世間に広めたのは、常見陽平さんの『意識高い系という病 ソーシャル時代にはびこるバカヤロー』という本。そこには言葉の意味と類別が書かれているので、“意識高い系”という言葉は大体正しく共通認識されていますが、それがなぜ発生したのかということまで踏み込まれていなかった。ですから、今回の僕の本では“意識高い系”が生まれた背景と、その気持ち悪さの正体を分析してみようと思いました」  その根底には何がある? 「彼らは、実力を盛っているばかりか、それを人に見せびらかしているんです。それは人に承認されたいという欲求によるもので、強烈なコンプレックスがその人たちの中にある。自分を盛っているだけの人は“意識高い系”ではなく、ただのウソつきです(笑)。それをあの手この手で、写真に撮ってアップロードして、自慢するのが“意識高い系”。そこに非常に大きな闇が潜んでいると思っています」  リア充との違いは? 「リア充な人は見せびらかしません。両者は対立の構造です。リア充は自明のことなので見せびらかす必要がない。そこには、これまで積み上げてきた時間の蓄積があり、そのおかげで余裕がある。そしてその余裕が洗練を生む。そこには、親から受け継いだ土地というものがあり…」  興味深い分析はまだまだ続くが、文字数がなくなり…。“意識高い系”の本質を知りたい人はぜひ!

新しい何かが始まる!『THE JSB WORLD』三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE

2017.03.26Vol.687カルチャー
 国民的グループとして不動のポジションを築き上げた三代目 J Soul Brothersのデビューから現在に至るまでの軌跡を一挙収録したボリュームたっぷりのベスト盤。メンバーによれば三代目の新章の始まりを告げる作品にも位置づけられるそうで、よくあるこれまでの“まとめ”的な作品かと思って聞くと火傷する。熱量たっぷり運動量たっぷりで音源も映像からも彼らの勢いを感じずにはいられず、受け取るほうもまた聞くほどに気合が入ってくる。目と耳でまずは堪能して。自然と心はズキュンとやられる。 [J-POP ALBUM]rythm zone 3月29日(水)発売 【3CD+2DVD】5918円、【3CD+2Blu-ray】6998円、【3CD】3780円(すべて税込)

編集部オススメMOVIE『PとJK』

2017.03.26Vol.687映画
 恋愛初心者の女子高生(JK)カコは、警察官(Police)の功太と出会う。2人の恋がスタートするかに思えたが、功太はカコが実は女子高生だと知り、戸惑う。職務上、女子高生と軽々しく付き合うことはできないと、功太はいきなり「結婚しよう!」とプロポーズ。かくして2人の内緒の結婚生活が始まるのだが…。 監督:廣木隆一 出演:亀梨和也、土屋太鳳他/2時間4分/松竹配給/全国公開中  http://ptojk.jp/

編集部オススメMOVIE『パッセンジャー』

時が経って感じ方が変わるものもあれば不変のものもある かさなる視点—日本戯曲の力— Vol. 2『城塞』

2017.03.26Vol.687演劇・ミュージカル
 新国立劇場ではシリーズ「かさなる視点?日本戯曲の力?」と銘打ち、今年3月から、昭和30年代に執筆された日本戯曲の3つの名作を30代の気鋭の演出家によって上演している。今回はその第2弾。安部公房の『城塞』を上村聡史が演出する。  同作は戦後17年が経った1962年に書かれたもので、戦争によって富を築いたブルジョア階級の責任を問う安部公房の痛烈な視点が際立つ作品。  舞台は敗戦から17年後のある富裕層の邸。そこに住む男、その父、男の妻、家に仕える従僕、そして男に雇われた若い女による不可思議な“ごっこ”が繰り広げられていた。彼らは敗戦の記憶を持ちながらそれぞれの立場からの利己的な主張をぶつけ合うのだが、それによって、彼らのバランスが危うい状況へと変化していくのだった。  ここで語られる特権階級意識や戦争観、愛国心といったものが過去のものととらえられるのか、もしくは身近な感覚としてとらえられるのか…。見る者の“感度”が試されることになる。  ちなみにこの「かさなる視点?日本戯曲の力?」では3月に谷賢一が三島由紀夫の『白蟻の巣』(公演は終了)、5月には小川絵梨子が田中千禾夫の『マリアの首 ?幻に長崎を想う曲?』を演出。5月13日には3人の演出家と同劇場の芸術監督を務める宮田慶子氏によるシリーズを振り返るトークセッションを新国立劇場にて開催する。

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