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“奇跡のひと”を演じた奇跡の新人女優 アリアーナ・リヴォワール

2015.05.24Vol.643映画
 19世紀末、フランス。目も耳も不自由で野性児のように生きてきた少女と、自らの死を悟りながら彼女を教え導いた修道女がいた…! もう1つのヘレン・ケラー物語ともいうべき、実話を元にした奇跡の物語が今、世界中で深い感動を巻き起こしている。その感動の源が、主人公・マリー役で女優デビューした20歳の新鋭アリアーナ・リヴォアール。  自身もろう者である彼女は「監督から直接この映画の話を聞いてぜひやってみたいと思ったの。もちろん脚本もすごく気に入ったわ。私たちの気持ちをここまで誠実に伝えてくれる作品は珍しいと思う」と語る。その“気持ち”が鮮烈に表現されるのが、初めての教育に戸惑い激しく抵抗するマリーの姿。「マリーの気持ちは本当によく分かる。私たちはとにかく“情報”を求めているの。私の母もそうだったけど、これから何をするとかどこへ行くとかいったときでも、単純な形でしか情報を与えてくれない。それが私たちを不安にさせるの。健常者の親子だって情報のやりとりが不足すればすれ違ってしまうでしょ。それと同じことよ」。私もマリーと同じ、自分のやりたいことをするし気が強いときはすごいわよ、と元気いっぱいに語り続けるアリアーナ。「ハンディキャップがある分、他の感覚は鋭いわよ。クラスの子が学校に来てるかどうか“鼻”で分かっちゃうんだから(笑)」。  日本ではクラウドファンディングでバリアフリー版を制作しようという計画もある。「素晴らしいことだわ。通常の字幕だけでは、音で表現されている演出が伝わらないから、物語がよく分からないことも多いの。皆さんにもバリアフリー版の重要性を知ってもらえればうれしいです」。ろう者のための教育者になりたいと思っていたんだけど今は意見を変えたわと笑うアリアーナ。奇跡の女優の誕生だ。

俳優たちの新たなる一面を引き出す舞台『GO WEST』演出・池田鉄洋

2015.05.24Vol.643未分類
 作家・演出家、そして俳優としてまさにフル稼働の池田鉄洋。4月には舞台『ドン・ドラキュラ』に出演していたかと思ったら、今は作・演出・出演の舞台『GO WEST』(6月4日開幕。天王洲 銀河劇場)の稽古真っ最中。今回は西部劇とか? 「西部劇って、疾走感が痛快なんじゃないかと思うんです。だから痛快にしました(笑)。とはいってもコメディーですから、作品の雰囲気的には“かわいいウエスタン” “へたれウエスタン”という感じの作品になると思います」  自ら主宰する表現・さわやかはもちろん、最近では2012年の『バブー・オブ・ザ・ベイビー』、2014年の『BACK STAGE』といった作品で作・演出家として着実に実績を上げている。 「かっこよくて、若くて身体能力も高い。そういう素材の方々と仕事をさせてもらえるのはとてもハッピーなことです」  まだ舞台での経験が浅い若い俳優にとっては実はコント、コメディーというのは非常に難しいもの。そんな彼らのポテンシャルを引き上げるその演出に評価は高まっている。 「楽屋ネタなんかを出して脱線して笑いを取るという作品もありますが、そうではなくて、ストーリーの中でちゃんとしたキャラクターを演じて笑わせるということをやろうと思っています。この2つではお客さんの反応が全然違う。これができれば、お客さんにも自分の好きな俳優さんの今までに見たことのない一面を見てもらえると思います。そういう時はお客さんもびっくりして、最初は戸惑うんですが、それが笑いに変わって舞台に押し寄せてくる。そうすると俳優たちも、自信を持って、楽しく舞台ができるようになるんです」  今回も魅力的なキャストが揃っている。 「渡部秀君は仮面ライダーでブレイクして、今年は映画『進撃の巨人』にも出ます。小島藤子さんはいま大河ドラマの『花燃ゆ』に出演中で、今回が初舞台。みなさんさまざまなシーンで活躍されていますが、この舞台では今までは見せたことがないような芝居や部分が見られると思いますので、それを生で楽しんでいただければ!」  公演の詳細はhttp://www.gingeki.jp/

時は流れ、続いていく。「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡」

2015.05.24Vol.643ART
 20世紀を代表する巨匠・サイ トゥオンブリーの個展が、日本の美術館で初めて開催。2011年に死去したトゥオンブリー本人が出品作品の選定に関わり、サンプトペテルブルグのエルミタージュ美術館をはじめとする欧米の主要な美術館で開催された個展を、原美術館の空間に合わせて再構成したものとなる。  サイ トゥオンブリーは1928年にアメリカに生まれ、アメリカで頭角を現した後、ローマに移住。60年代以降はヨーロッパとアメリカで高く評価され、1996年には高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)も受賞した。絵画と彫刻の両方で旺盛な制作活動を展開したが、とりわけ他の追随を許さなかったのは独特なスタイルを持つ絵画作品。その作風は即興性と激情性にあふれ、無秩序なようでいて“描画された詩”ともいえるような、テーマ性を感じられる。また、よく見ると鉛筆、絵の具、クレヨン、チョーク、ペンキなど、さまざまなマテリアルを使っており、その奔放さも醍醐味だ。  1950年代に一世を風靡していたジャクソン・ポロックやマーク・ロスコら抽象表現主義の第二世代と見られることもあるトゥオンブリーだが、イタリアを拠点とした彼はアメリカのアートシーンとは距離を置き、独自の表現を発展させていった。そんな孤高の作家の情熱を感じることのできる展覧会だ。

まずは町医者で診断を 劉勇さん(医学博士)

2015.05.24Vol.643未分類
ラジオ番組『JAPAN MOVE UP』毎週土曜日21時30分〜 TOKYO FMで放送中!

格闘家イケメンファイル Vol.25 戦慄のブラジリアンフック 木村”フィリップ”ミノル

2015.05.24Vol.643スポーツ
 いつでも闘争心むき出しで、試合の前から相手への口撃が容赦のない噛み付きキャラの木村。しかし、最近はそのキャラが崩壊し、“本当はいい人説”も囁かれているが…。 「まあ、だんだんいい人だっていうのがバレてきているのは感じていますね(笑)。ただ全部作っているというのではなく、記者会見やカード発表で相手を見ると、自然にそうなっちゃう。絶対に倒してやるっていう思いが強い分、気持ちが抑えられなくなって、ガッと言ってしまう。でも注目してもらっている以上、本当の俺がどうであれ、横柄な態度をとって豪快でなければと思うんですね。それは格闘家として大切にしている心構えでもあるので」  ビッグマウスのキャラクターに加え、とにかく試合が面白いと評判の木村。1月に行われた試合で、それまで9年間、対日本人戦無敗のK-1 −65kg初代王者のゲーオ・フェアテックスからダウンを奪い勝利したことは大きな話題をさらった。 「自分でいうのもなんですが、すごいっすよね。ストーリー性無限大です、俺(笑)。どんな試合でも絶対に負けない気持ちでやりますが、人間ですから負けることもある。でもその負けをいかにポジティブに変換して反省し、次につなげるかが大切だと思うんです。ですから昨年11月に大切なトーナメントの1回戦で負けたあと、その時の優勝者ゲーオ選手と1月にすることになった時に、これをストーリーにしてやろうと思った。自分がすぐに負けた試合の頂点に立ったチャンピオンに、次の試合で勝つ。そんなベタなドラマでも無いようなことを現実の世界でやる。そのストーリーを完成させようと思うのが自分の原動力ですね」  21歳という若さながら、格闘技歴は12年目という木村は超ポジティブ。 「きっかけはテレビで見て、魔裟斗さんとかがかっこいいなって思ったこと。男の子って、絶対的な強さにあこがれる時期があると思うんですけど、僕の場合はそれがずっと続いている。リングにいる姿って単純に男としてかっこいいし、どんな展開になったとしてもリングにいる以上、かっこよくしか終わらないと思うんです。それが格闘技の一番の魅力じゃないかな。性格は超ポジティブで自画自賛タイプ(笑)。でも落ち込んだり反省したりすることも結構あるんですよ(笑)。辛いことや嫌なことがいっぱいあるし、日常生活で悩むことも多い。でもそんな時は開き直って堂々と胸を張っていようと。何があっても動じず、胸を張る。それで怒られようが別にいいんだって思うようにしています」  そんな前向きパワーはどこからくるのか。 「海が大好で見ているだけで癒される。三浦半島はパワースポットなので、ゲーオ戦の前にも行って、海と自然からパワーをもらいました。太陽がめっちゃ照っていたので、太陽に向かって“勝ってくるからな!”って叫んで。で、実際に勝ったので勝利の報告にも行きましたよ。“勝ったよー”って(笑)」  それは恋愛にも向けられる? 「基本一目ぼれ系で、ガツガツいくタイプ(笑)。人からはちょこちょこジャブをついて相手が来るのを待ちつつ1回よけて、またジャブを打って、効いたと思ったら攻めるんだよって言われますが、関係ないです。俺はマイク・タイソンなので、最初からガンガンいく(笑)。ガンガン行って、少しでも相手が揺らいだら、一気に仕留める。試合も恋愛も全部一緒です(笑)」  7月4日に開催される「K-1 WORLD GP 2015 〜−70kg初代王座決定トーナメント〜」のスーパーファイト/K-1 −65kg Fightに出場。 「試合前からビッグマウスで大口叩きますが、それを有言実行できるかどうか、その目で確かめに会場に見に来てほしい。今度の試合もKOするって決めているので、お楽しみに。下手な勝ち方をしたら罵声をくれてもいいし、金返せコールもウエルカムなので。その前に記者会見やインタビューもチェックしてもらえれば。木村ミノルは記者会見とKOがお得なバリューセットになっておりますので(笑)。とにかくいろいろな意味で期待は裏切らないので、会場に足を運んで下さい」

時は流れ、続いていく。「アイ・ラブ・アート 13 ワタリウム美術館コレクション 古今東西100人展」

『HAPPY』のファレル・ウィリアムスらが出演

80年代のチークタイムの名曲をセレクト

2015.05.23Vol.643未分類
 80年代のディスコのお約束といえば「フリーフード」「フリードリンク」そして「チークタイム」。そんな80‘Sディスコのチークタイムを彩った定番からドライブの思い出ナンバーまで、スイート&ビターな名曲をたっぷり収録したアルバム『ディスコ・チーク80’s selected by DJ OSSHY』が発売される。選曲は、現在放送中のDisco Train (TOKYO MX)、RADIO DISCO (InterFM)などで話題沸騰のDJ OSSHY(オッシー)。30年を超えるキャリアに裏打ちされた間違いのないリアル80’sなセレクトだ。収録曲は全米チャート上位にランキングされた曲ばかり。中には、映画『ラ・ブーム』の主題歌として大ヒットした「愛のファンタジー」のように、現在CDでは手に入りづらい隠れた名曲も数多く収録。

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

球児たちの青春が舞台で開幕

2015.05.23Vol.643未分類
 弱小チーム出身の主人公・沢村栄純が捕手・御幸一也との出会いをきっかけに、野球の名門校でエースを目指す姿を描いた寺嶋裕二原作の高校野球漫画『ダイヤのA』。講談社より発行の「週刊少年マガジン」で2006年から連載開始。コミックスの売上は累計2300万部を突破。テレビアニメも新シリーズが好評放送中。その大人気の作品がいよいよ舞台に登場する。今作は、登場人物の感情をリアルに伝えるために、ミュージカルではなくストレートプレイで上演。試合は映像、音響、照明を駆使して迫力あるシーンを演出する。小澤 廉、廣瀬智紀、和田琢磨をはじめ、いま話題の若手俳優たちの共演も見どころ。

ミュージカル『100万回生きたねこ』が上演

2015.05.23Vol.643未分類
 1977年の初版からロングセラーを重ね、世界中の親子に愛されている佐野洋子原作の童話『100万回生きたねこ』。2013年にイスラエルの演出家インバル・ピント&アブシャロム・ポラックが演出、振付、美術を手掛け、高い評価を得たミュージカル版が今夏、新キャストを迎え再演される。100万回生きたねこ役にNHK連続テレビ小説『マッサン』で紺野を演じた成河、白いねこ役には本作が初舞台・初主演を飾る深田恭子をキャスティング。2013年度版からさらに磨きあげられた内容で届ける。

東京ドームホテル開業15周年特別企画

2015.05.23Vol.643未分類
 6月1日に開業15周年を迎える東京ドームホテルでは、感謝の気持ちを込めて“15”にちなんださまざまな特別企画を用意。スーパーダイニング「リラッサ」では、同ホテルが誇る15人のシェフが渾身の逸品をブッフェスタイルで提供する『15人のシェフによる技の饗宴』を開催。あらゆるジャンルのシェフが、ランチとディナーの担当に分かれ、スペシャルメニューを提供する。また、ディナーでは総料理長監修の「あわびのステーキ バター醤油ソース」(大人・シニア料金対象1人一皿限定)をプラス15円で提供する。

ぬって、ぬられて、ナワバリバトル!「ぬって、ぬられて、ナワバリバトル!」

2015.05.23Vol.643GAME
 4対4で地面にインクを塗り合って、塗った面積(ナワバリ)を競いあう、新感覚のアクションシューティングゲーム。ルールはシンプルで、ステージを縦横無尽に駆け回りながら地面や壁などを自分色に塗りまくる。自分のナワバリになったところもそのままにしておくと、相手に塗り替えされてしまうので、再び塗り返したりしながらナワバリを拡大していく。  相手を倒して塗ったり、隠れて塗ったり、塗り方もプレイヤー次第。ナワバリバトルで稼いだお金を使って、バトルのカギをにぎる「ブキ」を手に入れて、いろいろ試してお気に入りのバトルを見つけて。「アタマ」「フク」「クツ」といった身に着ける服装「ギア」(装備)をパワーアップすれば、インクの回復や移動速度など能力が上がってナワバリ拡大がより有利に進められる。  オンラインでは世界中のプレイヤーが相手になるが、オフラインでももちろん楽しめる。
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

ぬって、ぬられて、ナワバリバトル!「ぬって、ぬられて、ナワバリバトル!」

2015.05.23Vol.643GAME
 4対4で地面にインクを塗り合って、塗った面積(ナワバリ)を競いあう、新感覚のアクションシューティングゲーム。ルールはシンプルで、ステージを縦横無尽に駆け回りながら地面や壁などを自分色に塗りまくる。自分のナワバリになったところもそのままにしておくと、相手に塗り替えされてしまうので、再び塗り返したりしながらナワバリを拡大していく。  相手を倒して塗ったり、隠れて塗ったり、塗り方もプレイヤー次第。ナワバリバトルで稼いだお金を使って、バトルのカギをにぎる「ブキ」を手に入れて、いろいろ試してお気に入りのバトルを見つけて。「アタマ」「フク」「クツ」といった身に着ける服装「ギア」(装備)をパワーアップすれば、インクの回復や移動速度など能力が上がってナワバリ拡大がより有利に進められる。  オンラインでは世界中のプレイヤーが相手になるが、オフラインでももちろん楽しめる。

平成生まれの女の子が、昭和49年にタイムスリップ!

2015.05.23Vol.643【TOKYO HEADLINEの本棚】
 小学六年生の美々加は、バツイチ独身のママ・菜摘と二人暮らし。そんな大好きなママとの間に入り込んできたのが熊田剛というママの恋人。最初は仕事で家に来ていた熊田が仕事以外でもご飯を食べに来るようになり、やがて休みの日まで一緒に出かけようとするのが嫌で、平日は学校の界隈を探検したり、家と反対の方向を長い時間散歩したりして、帰宅を遅らせるようになっていた。  そんなある日、いつものようにブラブラしていると美々加の前に黒猫が現れた。その後をつけていくと、黒猫はある神社に入っていき、1本の巨大な木の根本の空洞をするりと抜けていった。美々加も思い切ってくぐってみたが、黒猫の姿はなく、美々加が覚えているのもそこまでだった。目を覚ますと、家の中で、周りにあるものは美々加が見たことないものばかり。というか、美々加がいつも目にしているものがない!  おまけに見知らぬ家族(らしき人)からは「小岩井さら」という女の子として扱われている。様子を探ると、どうやらここは昭和49年で、美々加は小岩井家の次女のさらに間違われているらしい。大好きなママの所へいつか帰れると信じながらも、その世界で学校に通ったり、友達を作ったりする美々加。キティちゃんもスマホも電子レンジもない生活の代わりにあるのは、黒電話、スプーン曲げ、汲み取り式トイレ、こっくりさん…。  昭和生まれにはちょっとグッとくるアイテムが満載。果たして美々加は帰れるのか。もし美々加が帰れたら、さらはどうなるのか。少女の大冒険は、意外な結末を迎える。

聴けば体が動きだす!「True Colors」ZEDD

2015.05.23Vol.643CD/MUSIC
 EDMブームの立役者の1人として世界各地を飛び回る、DJでプロデューサーのZEDD(ゼッド)が地球規模の大ヒットとなったアルバム『クラリティ』に続く最新アルバムをリリース。彼の新章の幕開けともいえる本作には『アディクテッド・トゥ・ア・メモリー feat.バハリ』『アイ・ウォント・ユー・トゥ・ノウ feat.セレーナ・ゴメス』を始め、ボーナストラックを含む全13曲を収録。メリハリのきいたトラックに、リスナーの心の琴線を震わせるメロディーライン、透明感、爽快感、そして高揚感のある“ZEDDブランド”と称される彼ならではのサウンドが満載だ。  現在、本作を携えツアー中。6月には東京と大阪でプレミアムライブが行われる。東京の日程は4日で新木場スタジオコースト。ZEDDの新章をいち早く見るチャンスだ。

聴けば体が動きだす!「ビールとジュース」サ上と中江

聴けば体が動きだす!「ぜいたく」在日ファンク

2015.05.23Vol.643CD/MUSIC
 こんなに『ぜいたく』なCDシングルがこれまでにあっただろうか。シングルなのに収録時間は60分強。それなのに収録曲は3曲。こんなことは在日ファンク以外にはおおよそできないだろう。楽曲はもちろん、やることがファンキーだ。タイトルトラック『ぜいたく』は、“ぜいたく”にホーンサウンドを使った豪華な楽曲。どれだけ叫ぶのだろうと思わずにはいられないほど『ぜいたく』という言葉が登場。聞くうちにこのフレーズが口から飛び出す魔性の楽曲だ。  カップリングは、人気アニメ『おじゃる丸』のエンディングテーマとしておなじみの楽曲。呪文を唱えているようにも聞こえるこの曲は脳内リピート確実な楽曲だ。問題の3曲目だが、ツアーのライブ音源からメンバー監修のもとベストテイク集をパッケージしたもの。

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