城田優と世界のミュージカルスターが美声響かせる「4Stars 2017」東京公演 

左から、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲス、城田優、シンシア・エリヴォ

 米ブロードウェイなど世界で活躍するミュージカルスターと城田優が共演する、ミュージカルショー『4Stars 2017』が上演中だ。大阪公演を経て、20日に東京公演がスタート。圧倒的な歌声と表現でオーディエンスを圧倒している。

 城田を含め、シンシア・エリヴォ、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲスと出演者はみなミュージカルのステージで、数えきれないほどの観客を魅了し続けている面々。城田がひとり一人ステージに呼び込んで挨拶を交わすと、滑らかにショーがスタート。『ラ・ラ・ランド』『美女と野獣』『サウンド・オブ・ミュージック』など誰でも一度は耳にしたことがあるミュージカルのビックチューンを軸に、さまざまな作品をクロスオーバーして曲をつなぎながら、ショーのテーマである「愛を探求する旅」の物語を紡ぐ。ミュージカルファンなら垂涎、ビギナーにとってもミュージカルから生まれた楽曲たちの凄みを感じずにはいられない2時間超のショーだ。

 オーケストラ演奏と歌唱が軸となっているシンプルステージ。それだけに、ミュージカル作品のなかで聞くよりも歌唱が際立つ。そこに4人のダンサーが加わって、さまざまなスタイルのダンスやミュージカルの一場面を想起させるパフォーマンスでショーを彩る。歌い手もステージ中央の演奏隊をぐるりと囲むように取り付けられた階段を動いたり、客席に降りて観客とごく近い距離で美声を響かせたりして、盛り上がった。

初日前の取材でシューラバー(靴が大好きな人のこと)であると話したシンシア。ステージ上では足元にも注目だ

 21日夜の公演では、シンシアにとりわけ大きくて長い拍手が送られた。急きょ出演が決まった彼女は、ブロードウェイデビューを飾った『カラーパープル』で、2016年のトニー賞主演女優賞を獲得した新星。コンパクトな体からは想像しがたい迫力とエナジー、そしてあふれ出んばかりの感情を持ち合わせた歌声で会場いっぱいの観客を魅了した。

 東京公演は28日まで。当日券もある。