大森南朋が嫉妬! 白竜が感涙! 北野武最新作『アウトレイジ 最終章』プレミア

 闇組織のし烈な抗争を描く北野武監督の最新作『アウトレイジ 最終章』のジャパンプレミアが25日、都内にて行われ、俳優の西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、池内博之、金田時男、岸部一徳、そして北野監督が登壇。ダークカラーのスーツに身を包んだ13人が登場するや“顔面世界遺産”とまで言われる豪華キャストたちの迫力に、会場のファンもすっかり圧倒されていた。

 第74回ベネチア国際映画祭のクロージング作品として上映され、海外ファンからも喝さいを浴びた北野監督。本作を“最終章”としたことについて「続けようと思えばできたんだけど、深作欣二監督の『仁義なき戦い』シリーズみたいになってしまうので。死んだ人がまた出てくるわけにはいかない」と会場を笑わせてから「純愛映画をやろうと思って小説を書いたら、これがまぐれで当たったものだから、次はこれを映画化して、失敗して、もう1回くらい失敗したら、またバイオレンスに戻ろうかと。また何年か経ったら日本のオールスターで、とんでもない映画を撮るつもり」と、壮大な構想を明かした。

 そんな北野監督の人気シリーズ完結編に出演した俳優たちも感無量の面持ち。西田は「頸椎亜脱臼(けいついあだっきゅう)と、胆のうを取ったりして4カ月入院した後だったので、皆さんに抱えられながら撮影初日を迎えました。なので劇中でも振り向くとき首が回らなくて体ごと回っています」と明かし、脳出血を経験しリハビリしながら本作に臨んだという塩見も「北野監督とまた仕事ができたのは最高の喜びでした。グッとくる映画です!」と力強くアピール。

 北野初監督作『その男、凶暴につき』にも出演した白竜は「ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したときに監督に、北野組やってきてよかったねと言われてすごくうれしかった。あれから28年経つんですね。こうしてまた『ビヨンド』『最終章』に出られて…感動しています」と涙ぐんだ。

 今回、シリーズ初参戦となった大森は「シリーズが始まる前に噂を聞き、チャンスを伺っていたら加瀬亮くんが出ていた。続編のときも自分なりにアピールしてみたが、桐谷健太くん、新井浩文くんが出た。嫉妬を通り越して恨みつらみがわいてきました。今回やっと出演できて夢がかないました」と笑顔を見せた。

 怒涛の展開を見せる完結編『アウトレイジ 最終章』は10月7日公開。