【リオ五輪8月5日開幕】体操の内村、レスリングの吉田は金間違いなし!!

 リオデジャネイロ・オリンピックが8月5日に開幕。8月21日まで地球の裏側で熱い戦いが繰り広げられる。開幕を前に本紙編集部の独断と偏見のもと、今回の五輪の注目競技と選手をピックアップする。

 

 リオ五輪には日本からは男子167人、女子164人の計331人が派遣される。「参加することに意義がある」のはもちろんなのだが、出場する以上は少しでもいい成績を残してほしいもの。

 日本オリンピック委員会(JOC)は目標金メダル数を前回ロンドン五輪から倍増の14個に設定。
 中でも注目を集めるのが男子体操の内村航平。内村は男子個人総合、種目別の鉄棒とゆか運動。そして団体総合と複数の金メダルの獲得が期待されている。

 個人総合はロンドン五輪はもとより、世界選手権も6連覇中で、ここで負けることは考えにくい。ゆかは昨年の世界選手権で優勝した日本の白井健三が金メダルの有力候補となっている。

 しかし代表選手たちが最も欲しているのは団体総合。日本はかつて団体で5連覇を達成後、しばらく低迷。2004年のアテネで金メダルを獲得したときは大きな感動を呼んだ。日本にとって団体総合の金メダルは特別なもので、北京、ロンドンと2大会続けて銀メダルに終わった内村自身も団体の金メダルには大きなこだわりをもっている。昨年の世界選手権では金を獲得しているだけに、今度こそ悲願の達成が期待されている。

 レスリング女子の吉田沙保里(53kg級)と伊調馨(58kg)はともに4大会連続金メダルという偉業に挑む。
 世界選手権でも勝ちっぱなしの2人にとって敵は己のみ? 女子レスリングはこれまでの4階級から6階級に再編され、それに伴い吉田は55kg級から53kg級へ、伊調は63kg級から58kg級への変更を余儀なくされた。変更後の階級でも世界選手権を制しているだけに問題はないと思われるが、重箱の隅をつつくとすれば、不安はそれくらい。揃って五輪4連覇を達成してほしいところだ。
 競泳はロンドンでは11個のメダルを獲得したが、金は0。今回は男子400m個人メドレーの萩野公介と瀬戸大也、女子200m平泳ぎの金藤理恵が金メダル候補となっている。

 萩野と瀬戸はこの種目の世界記録を持つマイケル・フェルプスが回避、昨年の世界水泳優勝者のライアン・ロクテが代表落ちするなど、日本人のワンツーフィニッシュまで期待されている。

 また16歳の池江璃花子が100mバタフライをはじめ競泳陣最多となる7種目にエントリー。2020年東京オリンピックでは主力となる選手だけに、その泳ぎっぷりにも注目したい。
 かつて日本のお家芸といわれた柔道は前回のロンドン五輪では男子は金メダル「0」に終わったが、今回は男子60kgの高藤直寿と73kgの大野将平、女子では近藤亜美(48kg)、中村美里(52kg)、松本薫(57kg)といったところに金メダルの期待がかかる。

 男子66kgの海老沼匡はロンドンで銅メダル。その後も2013、14年の世界柔道で金メダルと、本来だったら日本のエースになりうる存在なのだが、4月に国内で行われた体重別選手権で日体大の1年生、阿部一二三に一本負けを喫するなど、評価が急降下。向かい風をバネに好成績を挙げられるか…。メダルはもちろんだが、海老沼の背負うドラマの部分も見逃せない。

 メダルの可能性は未知数だが、感動的な勝利を重ね五輪にたどりついた男子サッカー、日本人初の9秒台を目指す、陸上男子100mの桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥、山縣亮太にも注目。また今大会から正式種目となった7人制ラグビーなど意外なところから意外なスターが生まれるのもオリンピックの魅力。2020年の東京オリンピックを視野に、若い選手を追いかけるのも面白い!!

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