木村ミノルと城戸康裕のカードがやっと発表【3・21 K-1】

対戦が決まった木村(左)と平山

木村は平山迅とKO必至の剛腕対決
 K-1実行委員会が2月4日、都内で「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K’FESTA.1~」(3月21日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)の第4弾カード発表会見を開催。ウェルター級のスーパーファイト2試合とプレリミナリーファイト4試合を発表した。

 ファンの間でも発表が待たれていた木村“フィリップ”ミノルと城戸康裕の参戦が決まった。

 木村はK-1、Krushで活躍する平山迅と対戦する。強打を売りにするファイター同士のKO必至のカードとなった。

 2人は今大会から所属を変更。平山は「ROYAL KINGS」に、木村は「K-1ジム五反田チームキングス」所属となる。

 平山は「自分は昔から魔裟斗さんが好きで、K-1にあこがれて、この舞台で戦えるように頑張ってきた。K-1、Krushでも結果だけ見れば不器用な結果かもしれないが、自分のやってきたことに間違いがなかったとオファーをもらった時に実感した。3月21日はミノル君を相手に自分は間違っていなかったという戦いをしっかり見せようと思っている」

 木村は「格の差は歴然だと思うので、そのまま出せば1RKOだと思う。自分自身、さいたまの雰囲気を楽しみたい」とそれぞれ話した。

 自らのカード発表がここまで遅くなったことについて木村は「ファンの人がすごく熱くなってくれて、なんなら自分より熱くなっているんじゃないかってくらいだった。でもこういうきっかけがないと本物のカリスマは誰かってみんな分からない。時代に流されやすいのが日本人だと思うので、1回こういう事件が起こらないと本物の価値は分からない。だからそういう意味ではきっかけができて良かった。いい流れが来ている」と話した。

 平山は木村の“格の差”発言に対して「僕もパンチがあるので、当たれば絶対に倒れる。だからレベルの差なんて感じたことはない」と反論した。

 ただ、ともに「会場より対戦相手。それで試合が盛り上がれば」(平山)、「どんな2人が戦うかが大事。会場は関係ない。僕と彼がやればどの会場でも盛り上がる」(木村)というようにKO必至の壮絶な打撃戦となることは間違いなさそう。

 また木村は所属が変わったことについては「一番自分のことを理解できるのは代表の賢司選手だと思うので、きっかけはそれだけ。自分自身やることはブレてないし、どこにいっても一匹狼でやってきたあの精神を忘れていないつもりなので、どこの所属になろうが俺は俺なので変わらない。環境としてはめっちゃいい環境で練習ができている」と話した。ウェルター級には久保優太が王者として君臨するが「狙っています。時が来たら所属関係なくやろうと思っています。首はいつでも狙っている。逆に近づいてやったという感じ(笑)」と話した。

城戸は自らこの対戦相手のボードを持って入場した

城戸は25KOの強敵に「かませ犬じゃないんですか?」
 城戸は初来日となるイッサム・チャディッドと対戦。

 城戸の参戦について宮田充K-1プロデューサーは「新生K-1最大の大会に、出てきただけで会場の雰囲気を変えることができる城戸選手にはぜひ出場してほしいということでオファーした」と話した。

 イッサムは185センチの22歳(試合時は23歳)。プロ戦績は28戦27勝(25KO)1敗という強豪。城戸がスペインで試合をしたときに花道でグローブにタッチしたことがあるという。

 城戸はイッサムのプロフィルを聞くや「やばくないですか? かませ犬じゃないんですか? 次はかませ犬でしょ?絶対。ここはかませてくれないと…。勝たせるマッチメイクって聞いたんですけど」と宮田氏にアピールするも宮田氏は「K-1関係者の誰も絶対そんなことは言っていません。なんとなく自分でイメージしていたのでは」ときっぱり。城戸は「かませ犬だと思っていたんで勘弁してほしいなって感じですかね」となおも食い下がった。

城戸は会見では“K-1への忠誠心”をアピール

城戸はK-1への忠誠心をアピール「“城戸はK-1の犬”で見出しいきましょう(笑)」
 ウェルター級では2戦目となる城戸。前回は木村に敗れているのだが「あの時は自分の体調がどうこうではなく、ミノル君が強かった。試合の日に何%の力を出せるかというのがアスリートとして重要。ミノル君はあの日、100何%か出してきた。僕は出せなかったし実力が足りなくて負けた。でも自分でやると言ったことなので、もう1回はウェルター級に挑戦する。これでどうしてもダメだなって思ったらすーっと70kgにいるかもしれない(笑)」と話した。

 それに伴い、今回の試合のテーマを問われると「願わくばタイトルマッチにまでこぎつけたかったので…。それに向けて今回の試合が橋渡しになればと思う。1回ミスったので今回しっかり勝ってという感じ。どうでしょう?(と宮田プロデューサーに話を振りながら自ら)試合内容によるそうです」と笑いを交えながらもタイトルへの思いをちらりと見せた。そして「昨今K-1もいろいろざわざわとしておりますが(笑)。僕はK-1オンリーですよ。K-1さんにはもう、僕は忠誠を誓っております(笑)。もう宮田さんの手となり足となり働かせていただこうかなと思っております。K-1を救うのは城戸しかいない。もうK-1の犬だと思って(笑)。“城戸はK-1の犬”で見出しいきましょう(笑)」と前日の大雅の不出場の発表を引き合いに出しながらタイトル戦をアピール。宮田氏から「木村vs平山と城戸vsイッサムの2試合は次期挑戦者を占ううえで非常に重要なカード」という言葉を引き出した。

前列がプレリミナリーファイトに出場する8選手。左から加藤、原、闘士、横山、大岩、覇家斗、近藤、瑠久

プレリミナリーファイトに大岩、闘士らが出場
 プレリミナリーファイト4試合も発表。

 スーパー・フェザー級の「横山巧vs大岩龍矢」「闘士vs覇家斗」、ライト級の「原翔大」、ウェルター級の「加藤虎於奈vs瑠久」が行われる。K-1、Krush、KHAOSで実績を積み上げてきた選手とフレッシュな選手という顔ぶれとなっている。