井上拓真がWBCバンタム級暫定王座獲得

 ボクシングのトリプル世界戦が12月30日、東京・大田区体育館で行われ、世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級暫定王座決定戦に出場した井上拓真(大橋・同級5位)がタサーナ・サラパット(タイ・同級2位)を3−0の判定で破り暫定王者となった。
井上拓(左)の左フックがサラパットの顔面をとらえる(写真:AP/アフロ)
 拓真は世界ボクシング協会(WBA)バンタム級王者の井上尚弥の弟で、亀田3兄弟に次ぎ、日本では2組目の兄弟王者となった。

 試合は「チャンピオンにならないと始まらないのでしっかりポイントを取った」というように1、2Rでポイントを奪い主導権を握ると、前へ出てくるタサーナを足を使っていなし続けた。結果はジャッジ3者とも117−111。鼻を強打された場面もあったが何とか踏ん張った。初の世界戦とは思えない冷静な試合運びを見せての勝利ではあるが「理想とするボクシングではなかった」と反省の弁も口にした。

 尚弥がワールド・ボクシング・スーパーシリーズで3団体統一王者へ突き進むなか、兄弟で主要4団体制覇という井上家の夢がいよいよ現実味を帯びてきた。

 この日は他に2つの世界戦が行われ、世界ボクシング機構(WBO)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪はエフゲニー・チュプラコフにTKO勝ちで初防衛を果たした。WBCライトフライ級王者の拳四朗はサウル・フアレスに判定勝ちし、5度目の防衛を果たした。