吉田沙保里が引退会見「レスリングはすべてやりつくした」

 レスリング女子で五輪と世界選手権を合わせた世界大会16連覇の実績を持ち、2012年に国民栄誉賞を受賞した吉田沙保里(36)が1月8日、自身のツイッターで「33年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断いたしました」と書き込み、引退を表明した。
会見に駆け付けた母の幸代さんとの2ショットを披露した吉田沙保里(写真:AP/アフロ)
 吉田は2016年リオデジャネイロ五輪で銀メダルに終わり、その後、休養に入っていた。その間も選手兼任で日本女子代表のコーチも務めていたが、2020年東京オリンピックの代表選考レースが始まる全日本選手権(2018年12月20〜23日)を欠場したことから去就が注目されていた。

 吉田は10日に東京都内で会見を開き、冒頭「自国で開催される東京オリンピックに出場したいという思いと、リオのオリンピックで銀メダルに終わってしまい、また金メダルを目指して頑張ってほしいというたくさんの方の応援に支えられつつも、日々迷いながらここまで来た。また、若い選手たちの世界の舞台で活躍する姿を多く見るようになり、女子レスリングを引っ張っていってもらいたいという思いにもなった。そして、あらためて自分自身と向き合ったときに、レスリングはもうすべてやり尽くしたという思いが強く、引退することを決断した」と引退に至る経緯を話した。

 引退の最終決断については「若い選手たちが世界で活躍する姿を見ることも多くなって、この子たちにバトンタッチしてもいいのかなと思うようになったり、練習をしている中でも若い子たちの勢いも感じるようになった。やり尽くしたという思いもだんだん強くなっていった。最終的には去年の12月の天皇杯を見て心が決まった」などと話した。

 2020年の東京オリンピックについては「自国開催ということで、盛り上げていけたらいいなという思いも強い。東京オリンピックに向けて全日本もコーチたちも本当に頑張っている。選手たちも、もちろん頑張っているので、精神的な支えになったらいいなと思っている」などと話した。

 今後については「レスリング一筋でここまで来たので、レスリング以外のことも、またやっていきたいという思いはすごい強い。やっぱり女性としての幸せというのは絶対につかみたい」などと話したが具体的な結婚の予定については「ない」とのこと。政界への進出については「全くない」ときっぱり。「笑顔でいることが好きなのでキャスターと言うよりもバラエティーのほうが向いているのかなとは思う。でもいろいろなことに挑戦できたらという思いもある」と話した。