都医師会、新型コロナ感染最多に「マスクを外して密接な状態が一番危険」

「繁華街での飲食を2〜4週間控えて」と尾﨑会長
 特に注意が必要なのは医療・教育・介護関係者、高齢者の家族がいる人とその家族だが「若い方は感染しても重症にならないと言われているが、その方はひとりで生きているわけではない。必ず高齢者や病院、介護施設に広がっていくので、若い方もしばらくは繁華街で飲食しないよう協力いただきたい」と訴える。同日からイベントの人数制限が緩和されたが「観客の方が純粋に楽しむだけで、密にならなければあまり問題にならないと思うが、たとえば帰り際に飲みに行ったりすると今の状況では危ない。また、多くの人が集まると感染経路がつかみにくい。厚生労働省の接触感染アプリもぜひ皆さんにダウンロードしていただきたい」と求めた。

 続いて、改めて室内や、屋外でも人が密集して会話する場合のマスクの着用、手洗い、三密の回避などに注意喚起。さらに世代別では49歳までは標準的な感染予防対策を行い他の世代へうつさない、50〜69歳は自身の感染予防として時間的空間的距離を保ったうえでの社会活動、70歳以上は感染リスクが大きいため他の世代との距離を保つことなどを訴えた。また、現状は医療提供体制のひっ迫はないとしたが、今後、中等症・重症患者が増えた際や感染拡大時の医療機関への受療抑制に備えた新型コロナ感染症専門病院の設置が重要だとし、民間病院ではなく都立病院や公社病院がその役割を担うべきだとの認識も示した。
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