川崎が天皇杯初制覇。引退の中村は出番なしも笑顔のラストマッチ

天皇杯を高々と掲げる中村憲剛(写真:JFA/アフロ)
 サッカーの「天皇杯全日本選手権」の決勝が1月1日、東京・国立競技場で行われ川崎フロンターレが1-0でガンバ大阪を破り、初優勝を果たした。


 川崎は一方的にG大阪を攻め立てながら、最終ラインに5人を並べてゴール前を固める守備を崩し切れない。

 しかし後半10分、ハーフウエー付近の中央でボールを奪うとレアンドロダミアンがドリブルで運ぶ。呼応して左サイドを駆け上がってきたのは三笘。パスを引き出し右サイドに向かってドリブルを仕掛け、最後はGKの動きを冷静に見極めて逆サイドへ流し込んだ。

 三苫は今季のJリーグでも新人最多記録に並ぶ13得点を挙げてベストイレブンにも選ばれるなどチームをけん引した。

 また、この試合は長くチームを引っ張り、11月1日に現役引退を電撃発表した中村憲剛のラストマッチでもあった。スーパーサブとしてベンチで控えた中村だったが、1点差という展開に鬼木監督は延長も見据え、中村を温存。そのまま川崎が逃げ切ったことから最後の試合でピッチに立つことはなかった。

 中村は試合終了直後に鬼木監督から「使えなくて悪かった」と声を掛けられると「チームの勝利が優先だから」と笑って応じた。

 中村は初めての天皇杯優勝に「こんなに幸せなサッカー選手はいない。感無量。うれしすぎる」と笑顔。「きょうも強かった。安心して先にいける」と語った。