東京都医師会「梅毒」「サル痘」に注意喚起 都内で増える新型コロナ以外の感染症

東京都感染症情報センター発表「年別報告数推移(過去10年)」「年齢階級別・性別報告数」

「結婚適齢期および妊娠適齢期の方が感染することで、小児の『先天梅毒』も増えていきます。海外では梅毒患者が減っているという情報が多いんですけど、カナダからは先天梅毒が増えているというデータが出ていました。日本ではまだ先天梅毒は増えていませんが、大人の梅毒患者が増えている状況を考えると、ここ数年の間に先天梅毒といわれる生まれながらにして梅毒に感染した赤ちゃん、合併症を持って生まれてくる赤ちゃんが増えることが予想されています」と警戒し、「一般の方には、発疹性の疾患を経験したらぜひ医療機関を受診していただきたい。医療機関の皆さんは、発疹を見たら梅毒も念頭に置いて検査していただきたい」と訴えた。

 続いて、国内のこれまでの感染者数が100人を超えた「サル痘(エムポックス)」について、厚生労働省発表の「国内の発生状況」のデータから「2023年に入ってエムポックスの患者が急増しています。今年に入って全国では4月11日時点で95例が報告されていますが、そのうち81名が東京都で、都内ではエムポックスの発生が増えている」と注意。

「今までのところ患者はすべて男性です。最初は海外渡航者が多かったんですけど、今は海外渡航歴のない方の発症も増えてきているので、今後の注目すべき疾患として慎重に経過を見ているところ」としたうえで「エムポックスの症状にも発熱、リンパ節腫脹、発疹の出現があります。発疹が出るということは、ある意味分かりやすい疾患です。よく分からない発疹を伴う症状が出た方は医療機関を受診していただきたい」と呼びかけた。