まえだまえだ前田航基、ルポ『フィリピンパブ嬢の社会学』映画化に「フィリピンは本当に素敵な国」

 映画『フィリピンパブ嬢の社会学』東京初日舞台挨拶が2月17日、新宿 K’s cinemaで行われ、俳優の前田航基(まえだまえだ)、一宮レイゼル、ステファニー・アリラン、原作者の中島弘象氏、白羽弥仁監督が登壇した。

映画『フィリピンパブ嬢の社会学』東京初日舞台挨拶より(左からステファニー・アリラン、一宮レイゼル、前田航基、中島弘象氏、白羽弥仁監督)

 2017年刊行の同名ルポルタージュ『フィリピンパブ嬢の社会学』(新潮新書)を映画化。フィリピンパブを研究対象にしていた大学院生の中島翔太(前田)は、パブで働くフィリピン人女性のミカ(一宮)と出会い、付き合い始めることに。ところが彼女はヤクザの仲介で偽装結婚し、月給6万円で監視付きの部屋に暮らし、休みは月2回だけという過酷な生活を送っていた――。

 愛知県内でのスマッシュヒットを受けて全国で拡大公開されることになった本作。白羽監督は「小説ではないのに、こんなジェットコースターのようなラブストーリーはなかなかない。ノンフィクションで裏付けが取れるので、“そんなバカな” と言われても本当の話ですと言える」、中島氏は「監督が諦めないで映画化できてうれしい。映画を作る過程を一緒に歩んでこられたことは宝物」と喜んだ。

 11年ぶりの単独主演作で主人公の翔太を演じた前田は「ジェットコースターで山あり谷ありですけど、本当に純愛というか、中島さんがいかに真っ直ぐな青年期を過ごしたのかという役なので大事に真っ直ぐに演じた。なかなか経験できないことを経験できたし、ラブストーリーの主演というのはこれからの俳優人生で数えられるくらいしかないと思うので貴重な経験」と感謝。

 白羽監督はキャスティングの決め手を「この映画はとにかくいろんなことにぶつかって、いろんなことに出会って、いろんなことに弾き返される。いろんなアクシデントが起きる中、アクション俳優として耐えられる肉体を持っているなと思った」と語ると、前田も「ちょっと受け身な感じのアクションがあるので、動けるんだぞということも見ていただけたら」と同調した。

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