「第2回高校生ecoアイデアコンテスト」で香川県立多度津高等学校の「森林木材の活用」がグランプリ受賞。県産材の積極的な利用や消費の啓発に取り組む

準グランプリは千葉県の晃華学園高等学校の「珊瑚礁の再生」に贈られた(撮影・蔦野裕)

 表彰式後、審査員を務めた所千晴早稲田大学理工学術院教授は「たくさんの素晴らしいアイデアに接することができてたくさんの刺激をいただいた。大学生も顔負けの技術的に踏み込んだ、十分、論文を書けそうないろいろな提案があったことはうれしく思った。これを社会実装されていくとなるといろいろなハードルがある。皆さんのアイデアが実現するように、これからも周りの方々に相談しながら、社会と接点を持ちながら、ぜひ形にして行っていただきたい」、阿部氏は「皆さんに考えていただいたアイデアはこれからどんどん膨らませていっていただいて、社会実装していくところまで、皆さんが高校を卒業しても高めていっていただければ。今日が終わりではなく、今日を始まりとして、次の展開にかかっていただければ」、藤井麻野デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員は「私が勤めているデロイトではコレクティブインパクトというものを大事にしている。社会課題などを解決しようとすると、自分たちだけではできないことが多い。いろいろな企業とか自治体、NGOとかいろいろなものとつながっていくことでより大きな渦を作って、活動が広がっていくのかなと思っている。ぜひ今回のことをきっかけにして、活動をより発展的なものにしてくれれば」、木幡氏は「私たちでは思いつかないような高校生ならではの視点のアイデアやネーミングだった。皆さんの土地土地の風景とかも一緒に伝えていただいたり、活動の風景をスマホで撮ってつないだりというのは伝える手段としてとても効果的だと思う。そういった使い方や、自分の顔も出してほしいと思った」などとそれぞれの分野からの視点で総評。

 また木幡氏は「私はフジテレビで『フューチャーランナーズ』というSDGsの課題解決に取り組み人を紹介する番組をやっています。紹介した中に高校生もたくさんいるので、今日いただいたアイデアの中で、番組に皆さんもフィーチャーランナーズとして出ていただけたらうれしいなと思いました」とも続けた。
 
 そして最後にピースコミュニケーション財団の一木広治代表理事が「いろいろなアイデアをありがとうございます。今、日本は国力が落ちて、スタートアップなど若者の力を育てなければいけない時代になっている。そういう中で皆さんにはこれからも頑張ってほしい。そしてこのコンテストは来年以降も続いていくので、これからも参加していただきたい。今日、受賞された方、されなかった方といますが、本当に素晴らしいアイデアを聞かせていただきありがとうございました」とこの日のコンテストを総括した。

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